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2021年5月5日

コラム「北斗七星」

全国各地に春の訪れを告げてきた「桜前線」。今年は、平年より10日ほど早く北上し、年明け早々に沖縄地方でヒカンザクラ、3月上旬にはソメイヨシノが本州などで開花。その長旅の終わりを飾るのは、北海道根室市のチシマザクラ◆2010年、同市内にあった気象庁の測候所が無人化。開花や満開の発表を市や観光協会が引き継いだ後も、「日本一遅咲きの桜」として親しまれている。ソメイヨシノなどに比べて背は低く、花びらは淡い紅色。根元から冠のような形に枝を広げるため、近くに寄って花の香りも楽しめる◆このチシマザクラは元々、明治時代初期に北方四島・国後島から持ち込まれたもの。以来30年の時を経てしっかりと根付き、道東地方を中心に道内へと広まった。今は、北方領土返還要求運動のシンボルともなっている◆例年なら、この時期から始まる四島へのビザなし交流事業は、コロナ禍の影響で昨年度に引き続き、今年も5、6月の実施が見送られた。7月以降の訪問実現に向けた調整が、日ロ両国間などで続いている◆1945年の終戦時には1万7000人余だった元島民も、今年3月末現在で5660人、平均年齢は86歳に。「ふるさとの花を存分にめでられる日を、一日でも早く」。“日本固有の領土”への思いを、ますます強くする。(武)

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