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おひとり様でも楽しめる時代到来!企業サービスと社会の支援ガイド

近年ではパートナーや友達と過ごす時間とは別に、旅行や映画など「おひとり様」の時間を楽しむ方が増えています。

一人だからこそ気兼ねなく過ごせたり新しい出会いがあったりするなど、自分の時間を贅沢に自由に使えるのが魅力です。

そこで本記事では、「一人で過ごすのが好き」「一人の時間をもっと充実させたい」という方向けに、おひとり様で楽しめるライフスタイルを具体的に紹介

おひとり様向けのアクティビティやスポットだけでなく、防犯や健康管理などの日々の不安を解消するサポートやサービスについても解説します。

新しい趣味やコミュニティ作りのきっかけにもなるので、ぜひ参考にして一人の時間を今まで以上に堪能してください。

おひとり様の増加と社会の変化

おひとり様の時間を過ごす方は年々増えていますが、社会的・経済的な背景や一人で楽しめるアクティビティが増えたことなどが要因です。

近年の社会がどのように変わっていったのか、以下の項目で解説します。

今や社会全体で一人時間や個人を大切にする風潮に変化しているので、孤独や不安を感じずに生活がしやすい環境となってきていると言えるでしょう。

おひとり様が増加した背景

おひとり様が増加した背景としては、以下のような要因が考えられます。

項目 詳細
社会的要因 ・高齢化

・都市化

経済的要因 ・女性の社会進出

・非正規雇用の増加

文化的要因 ・価値観の多様化

・ライフスタイルの変化

【1. 社会的要因】

おひとり様が増えた社会的な背景として、日本の高齢化や都市化の影響で一人暮らしが増えたことが挙げられます。日本の高齢化率は29%(※)で、生涯独身や配偶者を早くに亡くすなど必然的におひとり様が増えている状況です。
※参考:令和5年版高齢社会白書

さらに都市部への人口集中により早くから家族と離れて一人暮らしを選択し、自立した若者が増えているのも理由の一つでしょう。

【2. 経済的要因】

男女の働き方の変化による経済的な背景も、おひとり様が増えた要因の一つです。

女性の就業率は15~64歳は73.3%、25~44歳は80.8%と上昇しており、経済的に自立しおひとり様で生活し続ける女性が増えています。

 参考資料:令和6年版 男女共同参画白書

一方で非正規雇用の増加により、経済的に安定した家庭を持つことが難しくなり一人暮らしを選ぶ方も増えている傾向です。
※参考資料:内閣府「雇用の変化とその影響」

【3.文化的要因】

社会的・経済的な要因から一人暮らしが増え、結婚や家庭を持つことが当たり前の世の中ではなくなりました。

また、ネット社会で情報が溢れていることから価値観が多様化し、仕事や家族のほかに、個人の時間や趣味の充実度を追及する志向も増えています。

 参考資料:「国民生活に関する世論調査」(令和5年11月調査)

一人で過ごす時間を楽しむライフスタイルが普及し、あえて独身や一人暮らしを選ぶ方も増えています。

こうした若者から高齢者まで世代を問わず一人で過ごす方が増えたことから、社会全体でもおひとり様向けのサービスが多岐に渡っているのでしょう。

 

公明党では「若者・おひとりさま」を応援するため、性別・年齢を問わず、単身世帯・独身の方が安心して暮らせる社会の構築にも取り組んでいるんだヨネ!

若者の子育て支援だけでなく、出会いの場づくりや経済支援も含めて「今」を充実させて、将来誰もが輝ける社会を目指しているんだ。

参考資料:内閣府「ライフスタイル ワーキンググループ報告書」
参考資料:公明党青年委員会「党青年委が「若者」と「おひとりさま」応援」

一人で楽しむライフスタイル

社会的・経済的・文化的背景から、以下のように一人で楽しめるライフスタイルが増えました。

項目 ライフスタイルの例
趣味・娯楽 ・読書

・映画鑑賞

・ゲーム

・SNS

・カラオケ

自己啓発・学習 ・オンラインスクール

・瞑想

・トレーニング・ヨガ

食事・料理 ・ソロ外食

・宅配サービス

旅行・レジャー ・一人旅ツアー

・キャンプ

住宅・生活 ・移住

・投資

読書やゲームなど自宅で気軽に楽しめるものから、一人で新たなコミュニティに飛びこめるものなど、おひとり様の楽しみ方は多岐に渡ります。

またホテルのランチやツアー旅行など「おひとり様限定」の内容も多くあるので、これから一人時間を楽しみたい方も取り組みやすいでしょう。

20代・30代の若者から、大人の贅沢な時間を過ごせる40代・50代以上の方まで、世代を問わずおひとり様スタイルを楽しめるサービスに溢れています。

具体的なおひとり様向けの各種サービスを知りたい方はこちら

社会の受け入れとサポート体制

独身や一人暮らしが増えたことで孤立による不安や孤独感が生まれないよう、おひとり様のサポートに特化した団体も増えています。

団体名 内容
特定非営利活動法人

あなたのいばしょ

・悩みや問題を抱えた時に信頼できる人にアクセスできる仕組みを提供

・望まない孤独を根絶することが目的

一般社団法人

社会的包摂サポートセンター

(よりそいホットライン)

・様々な生き辛さを抱えた方々への多角的な支援事業

・誰もが「居場所」や「出番」を実感できる社会の実現を目指す

特定非営利活動法人

アクションタウンラボ

・地域住民の出会いや活躍の場を創出

・「孤立させない場所づくり」の実現が目的

参考資料:内閣府「孤独・孤立対策に取り組む団体」

一人の時間は自分をリフレッシュできる大切な時間ですが、それだけだと孤独や不安を感じて塞ぎこんでしまう可能性もあります。

単身か世帯持ちかに関わらず、若者から高齢者まで誰もが独りで悩み苦しむことがないようサポートしている団体です。

 

おひとり様向け各種サービス

おひとり様向けのサービスは充実してきており、旅行やレジャーなどのアクティビティから住宅など多岐に渡ります。好きなことに注力して心ゆくまで楽しんだり、新しいことに挑戦して自己成長に繋げたりと内容は様々です。

次項でイベントやスポットを含めたおひとり様のライフスタイルを具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

旅行・レジャー、食事、趣味、住宅など

おひとり様向けの具体的なレジャーやサービスは、以下の通りです。

項目 内容・過ごし方
ひとりブックカフェ 無数の本に囲まれながら、時間を気にせず、コーヒーや軽食と一緒に読書を楽しめる
ひとり映画館 ・プレミアムシートの快適な座り心地で、周りを気にせず映画の世界に入り込んだような空間を味わえる

・プレミアムルームで鑑賞前に優雅な一時を過ごせる

ひとりカラオケ ・おひとり様専用のカラオケサービスがあり、個室で誰の目も気にせず歌える

・録音し気軽に自分のCDを作ることもできる

ひとりボードゲームカフェ ボードゲームを遊びたいおひとり様が集まりコミュニティが生まれる
ひとりヨガ ・自分一人の空間で好きな時に好きなヨガができる

・完全個室のスタジオでマンツーマン指導もあり

ひとり外食(ソロ飯) ・おひとり様向けのご飯屋さん検索サイトがあり、予算・場所・和食/洋食などがその日の気分で気ままに選べる

・おひとり様限定メニューを楽しめる

・特別なおひとり様専用席なら優雅な空間で食事ができる

ひとり旅(ソロ旅) ・おひとり様限定ツアーなら、気兼ねなく自分の世界に入り込んだり、新たな出会いを楽しんだりできる

・行きたい時に行きたい場所へ自由気ままにすぐに行ける

ひとりキャンプ(ソロキャン) ・おひとり様向けのキャンプグッズで楽しめる

・新しいコミュニティでキャンプに参加できる

SNS YoutubeやInstagram・Tik Tokなどで自分の趣味や日常の動画・写真を投稿し、新たな出会いづくりや収益に繋げることもできる
移住 ・好きな土地に移住して自由気ままに暮らせる

・老後移住も増えている

読書や映画など一人時間を大切にできる場もあれば、ボードゲームやキャンプなど新たな出会いやコミュニティが生まれる場もあります。もちろん趣味の話で繋がるオンラインやアプリもあるため、おひとり様向けのアクティビティは「ひとり」だけど「独り」ではない点が魅力と言えるでしょう。

また、近年ではおひとり様移住も増えており、老後や終活の一環として好きな土地でゆったりと過ごす方もいます。

貯金を投資・信託に回して趣味とビジネスを組み合わせるなど、楽しみ方は幾通りもあるので、どなたでも充実した時間を過ごせるでしょう。

 

一人暮らしを支えるサービス(40代、50代、60代以降向け)

おひとり様の生活は悠々自適なものですが、年を重ねていくと一人暮らしだからこその不安も出てくるので、以下のサービスを活用しましょう。

特に60歳以上の一人暮らしの場合、近所や周囲との関わりが薄れてしまいがちです。

参考資料:総務省「一人暮らしの高齢者に対する見守り活動に関する調査 結果報告書」

生涯を通して安心して一人暮らしができるよう、紹介する各サービスやグッズをぜひ役立ててください。

宅配サービスや便利グッズ

一人暮らしに役立つサービスやグッズは、具体的に以下の通りです。

サービス 内容
食材宅配サービス ・定期的に食材を届けてくれる

・届いた食材で作れるレシピが付いてくることも

日用品宅配サービス ・必要な日用品を届けてくれる

・重たい物やお店が遠い場合でも安心して利用可能

料理宅配サービス ・お皿に盛るだけの食事を届けてくれる

・遠方の名店料理が食べられることも

スマート家電 ・設定に応じて自動で動く家電のこと

 (例)声に反応して自動で音楽が流れる

    設定した時間に自動で動く掃除機

収納アイテム ・今ある部屋の広さを変えずに収納力だけ上げるアイテム

(例)隙間にぴったりな収納棚

キッチン便利グッズ ・料理が時短になる便利グッズ

(例)包丁がいらない電動スライサー

   焼く/煮る/炊くなどができる電子レンジ調理器

たとえばおひとり様生活の不安要素として栄養面が挙げられますが、近年では栄養管理士が提案する食事が定期的に配達されるサービスがあります。

また、一人だと掃除が面倒な方や、体が痛くて家事があまりできない方も、スマート家電を使うことで負担を減らすことが可能です。日常の生活をサポートする便利なサービスや、安くて使えるグッズが豊富にあるので、ぜひ活用してください。

 

安心・安全のためのサポートサービス(防犯や健康管理など)

防犯や健康管理など、一人暮らしでも安心できるサポートは以下の通りです。

サービス 内容
ホームセキュリティシステム ・防犯カメラ、センサー、警報システムなど

・スマートフォンでの遠隔監視・映像確認も可能

防犯グッズ ・スマートドアロック

(スマートフォンで施錠・解錠できる)

・防犯ブザー

オンライン診療 ・スマートフォンやPCを使い医師の診察を受けて、薬も処方してもらえる
健康管理アプリ ・体重・体脂肪・血圧などを記録して健康状態を管理

・食事や運動の記録とカロリー計算も可能

緊急通報サービス ・高齢者向けの見守りサービス

・緊急時にボタン一つで通報できる

・定期的な安否確認や緊急時の専門的な対応

終活支援サービス ・身寄りがない方のために、もしもの際に代わりに手続きや遺品整理などを承ってくれる

ホームセキュリティシステムなどの日常的な防犯から、オンライン診療やアプリの健康管理など豊富なサービスがあります。

なかでも高齢者が安心して暮らせるよう、緊急通報サービスや自治体による連携はさらに強化している傾向です。

参考資料:総務省行政評価局「一人暮らしの高齢者に対する見守り活動に関する調査」

また離れて暮らす家族にも定期的に連絡をするサービスや、離れていても繋がれる交流アプリなど、おひとり様の不安を解消できるシステムが拡大しています。

参考資料:総務省行政評価局「一人暮らしの高齢者に対する見守り活動に関する調査」

一人の時間が長くても地域や近隣との繋がりは日々強化されているので、ぜひ自治体のサービスも活用し安心してお過ごしください。

 

おひとり様向けのコミュニティ

おひとり様向けのコミュニティとして、以下のような孤独・孤立対策に繋がる取り組みを行う団体があります。

団体名 活動内容
一般社団法人

えんがお

・子どもから高齢者、障害の有無にかかわらず全員が交流する地域コミュニティ

・地域の空き家や店舗を活用し「ごちゃまぜのまちづくり」に取り組む

公益社団法人

全国公立文化施設協会

・全国の自治体が建設した劇場・音楽堂などの文化施設を統括

・文化芸術活動をキッカケとした「ゆるやかなつながり」の場を生み出す

一般社団法人

ArtsAlive(アーツアライブ)

・認知症当事者と家族向けの、対話型アート鑑賞プログラム「アートリップ」を全国へ展開
特定非営利活動法人

かみああと

・高齢者や障害を持つ方が社会に役立つスキルを身に着ける

・木造クラフトの制作などを通じ、地域貢献や自己実現を目指す

参考資料:内閣府 孤独・孤立対策推進室

子どもや高齢者・障害を持つ方まで、誰もが輝ける場所を提供している地域コミュニティが多く存在します。孤独を感じることは誰にでもあるので、適切な支援や場所の提供を受けることが大切です。

内閣府の孤独・孤立対策推進室では悩みを話せる相談窓口も用意しているので、制度や団体を利用したい方はぜひ相談してください。

 

おひとり様ライフのよくある質問

おひとり様ライフに関するよくある質問に回答します。

  • 一人で行動すること・できることの例は?
  • ひとり老後の対策方法は?

不安を解消し、より充実した時間を過ごせるよう、ぜひ確認してください。

Q1:一人で行動すること・できることの例は?

一人で行動すること・できることの具体的な例は以下の通りです。

項目 おひとり様ライフの具体例
読書 自宅やカフェ、公園などで読書を楽しめる
映画鑑賞 自宅や映画館で鑑賞する
料理 新しいレシピに挑戦して盛り付けを楽しんだりする
DIY 家具作りやクラフト・ガーデニングなど
写真撮影 カメラや携帯で撮影し、インスタなどで投稿を楽しむこともできる
書道や絵画 アート活動に取り組みネット販売もできる
温泉・スパ ひとり温泉やスパでリラクゼーションを楽しみ、リフレッシュできる
旅行 日帰り・国内・海外へのおひとり様ツアーが楽しめる
自己啓発・学習 教室やオンラインを利用して新しいスキルを習得できる
ジム・ヨガ 自宅やスタジオでトレーニングやヨガを楽しめる

自宅でできる簡単なものから好きな場所へ出かけて過ごすなど、思い思いに自由に過ごせます。

またネット社会の現代では、充実したひとり時間を過ごした後は世に発信して共有し合い、コミュニティを広げることも可能です。

これからおひとり様の時間を過ごそうと思っている方は、まず自分がやりたかったことや好きなことにじっくり取り組むといいでしょう。

 

Q2:ひとり老後の対策方法は?

一人で老後を迎えるにあたって不安な方は、以下の対策方法を参考にしてください。

準備 内容
経済的な準備 ・年金や資産の管理をする

・貯蓄と投資を行う

・生活費のシミュレーションをしておく

・固定費の削減をする

健康管理 ・定期的な健康診断を受ける

・予防接種を受ける

・運動習慣を身につける

・食事の管理を意識する

住まいの準備 ・住まいをバリアフリー化する

・転倒防止の安全対策や火災・防犯対策を強化する

・シニア向け住宅を検討する

・地域のコミュニティや支援団体と繋がりを持つ

社会的な繋がり ・友人や家族と定期的に連絡を取る

・趣味のサークルや地域のボランティア活動に参加

・SNSやオンラインコミュニティを活用する

メンタルケア ・瞑想やアロマテラピーなど、リラクゼーションを日常に取り入れる

・必要に応じて心理カウンセリングや相談窓口を活用する

なかでも経済的な準備や住まいの準備は一朝一夕では整わないため、早い段階から対策をしておきましょう。

定期的に年金の受給額を確認し、必要な場合は年金相談センターなどで相談するのがおすすめです。

尚、最近はおひとり様が生涯不安なく楽しく過ごすためのお金に関するコラムや書籍も出版されているので、参考にしてみてください。

また住まいでは転倒防止のための手すり設置や、サービス付き高齢者向け住宅について調べて早めに申し込む必要があります。

さらに定期的に友人や家族と繋がれるようオンラインやSNSを上手に活用することで、孤独を感じることなく楽しく老後を迎えられるでしょう。

 

おひとり様生活を楽しむために

おひとり様生活をより充実させるためには、便利なおひとり様向けサービスを知り、自分に合いそうだと感じるものは積極的に試してみることも大切です。

カフェや映画館などの娯楽から、おひとり様歓迎のツアーやコミュニティまで充実しているので、まずは好きなことから始めてください。一人の時間は自己成長やリフレッシュの機会となり、自分自身を大切にすることでより豊かな人生を送れるようになるでしょう。

 

おひとり様に対し、各自治体では地域のコミュニティやセキュリティの対策なども強化し、年を重ねても安心して過ごせる街づくりを目指しています。

さらに公明党では、若者の声を直接聴く運動である「ユーストークミーティング」を積極的に進め、若者・おひとりさまへの支援を強化。

将来誰でも輝ける社会を目指すために、まずは子育てや結婚などの人生の節目より手前のステージに光を当てて、個人を大切にすることが重要です。

 

今後も社会全体でおひとり様への支援をより一層拡充させ、多様な生き方が尊重される社会づくりを目指していくので、ぜひご紹介したサービスを活用してみてください。

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