暮らしの安全
防災グッズリストで本当に必要なものを紹介|人数など家族構成に合う災害時の蓄えとは
「防災グッズとして本当に必要なものをリストで知りたい」
「非常持ち出し袋の中身は何を入れたらいい?」
「子どもや高齢者に実際に役立った防災グッズは?」
防災グッズは「持ち出し用」と「備蓄用」の両方を用意しておく必要があります。
いざという時に慌てて後悔しないためにも、必要な防災グッズを漏れなく用意しておきましょう。
この記事では災害時に必要な防災グッズリストを、人数や家族構成に合わせて一覧でわかりやすく紹介します。
また、震災時のアンケート調査結果から、「役に立った」「役に立たなかった」ものも解説。
防災グッズ以外に災害に備えるべきことも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【防災グッズのリスト】災害時に本当に必要なもの一覧
災害時に本当に必要な「防災用品グッズ」を、わかりやすいチェックリストとして作成しました。
以下からPDFをダウンロードし、ぜひご活用ください。
防災グッズは0次・1次・2次に分けておくことで、災害の状況に適した備えをすることが可能です。
それぞれのパターンで必要な防災グッズを分かりやすく解説していくので、本記事を参考に万が一に備えましょう。
また防災グッズを揃えるうえで大切な以下の点について解説します。
はじめに目を通してみてください。
防災の日などに定期的に見直すことも大切
防災グッズを揃えたら、以下のポイントをふまえて定期的に見直しましょう。
- 中身:必要なものが揃っているか
- 期限:期限切れ、期限が近いものはないか
- 動作:正常に機能するか
見直しのタイミングは年に4回ある「防災点検の日」がおすすめです。
「防災点検の日」は3月1日・6月1日・9月1日・12月1日となっており、これは1923年9月1日に発生した関東大震災をきっかけに制定されました。
定期的に防災グッズをチェックする習慣を付けることで、防災意識の向上にも繋がり自身や家族の安全に繋がります。
災害時に売り切れることがあるため事前準備が大切
災害が起きてから防災グッズを買おうとすると、売り切れてしまい供給まで待つ場合があるため事前準備が大切です。
地震・津波・土砂崩れなどの災害後は、地割れや水没により移動が困難になり、必要なものを揃えられない可能性があります。
実際、2011年3月11日に起きた東日本大震災では、物流の混乱等により満足に食料を調達できたのが震災の3日後という地域がありました。
※参照:農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」
特に水や食料は生命の維持に直結するため、需要が高く、品薄や売り切れ状態になる可能性があるのでしっかり準備しておきましょう。
【持ち歩き用の防災グッズ】ポーチなどで常に持ち歩く
いつ起こるかわからない災害に備えて、常に持ち歩くべき防災グッズをリストで紹介します。
項目 | 必要なもの |
食料 | ・栄養バー
・チョコレート |
飲料水 | ペットボトル(500ml程度) |
貴重品 | ・現金
・保険証 ・運転免許証 ・緊急連絡先メモ |
衛生用品 | ・常備薬
・生理用品 ・マスク ・除菌シート・スプレー ・ハンカチ・ティッシュ ・ジッパーバック |
情報・安全確保 | ・モバイルバッテリー(ケーブルも)
・イヤホン ・メガネ・コンタクトレンズ ・補聴器 ・ホイッスル |
防寒 or 暑さ対策 | ・使い捨てカイロ
・扇子 ・折りたたみ傘(晴れ雨兼用) |
事態が落ち着くまで待機したり交通機関が使えず歩いて帰宅するといった場合に備え、数時間から一晩過ごせる準備をしておきましょう。
ポーチなどにまとめ、いつものバッグに入れておけば災害時に焦らず落ち着いて避難できます。
食料・飲料水
災害に備えて食料・飲料水を常に持ち歩くことはとても大切です。
人間は、水と睡眠さえしっかりとっていれば、たとえ食べものがなかったとしても2~3週間は生きていられると言われています。しかし、水を一滴も取らなければ、せいぜい4~5日で命を落としてしまうことになります。
引用:SUNTORY「水大辞典」
上記の通り、「水と睡眠さえとれれば2~3週間は生きられる」と言われるほど水は特に重要といえます。
そのため長期間身動きが取れない場合に備えて、500mlペットボトル程度の飲料水は常に携帯しておきましょう。
また常にバッグに入れておく非常食は、持ち運びやすく栄養価の高いものがおすすめ。
栄養バー・チョコレート・ビスケットなどの高エネルギーなものや、乾燥フルーツやナッツ類などの栄養価の高い軽量食品が良いでしょう。
貴重品
貴重品として常に持ち歩くべきなのは、以下の4つです。
- 現金
- 保険証
- 運転免許証
- 緊急連絡先メモ
災害で停電が起こるとスマホやカード決済・ATMも使えない場合があるため、常に現金は携帯しておきましょう。
保険証や運転免許証は、避難先での身分確認に必要となります。
また緊急連絡先のメモを用意し、避難場所・家族の集合場所・親戚や知人の電話番号などを書いておきましょう。
衛生用品
衛生用品として常に携帯しておくとよいものは、以下の6つです。
- 常備薬
- 生理用品
- マスク
- 除菌シート・スプレー
- ハンカチ・ティッシュ
- ジッパーバック
持病やアレルギーなどがある場合は、必要な薬を常備しておきましょう。
災害時は急激な環境変化やストレスから免疫力が低下しやすいため、感染症の対策としてマスク・除菌シートなどを持っておくことも大切です。
これらの衛生用品は、ジッパーバッグなどに入れて汚れや湿気から保護した状態で保管しましょう。
情報・安全確保
情報取得や安全確保の観点から、以下の5つも常に携帯しておく必要があります。
- モバイルバッテリー(ケーブルも)
- イヤホン
- メガネ・コンタクトレンズ
- 補聴器
- ホイッスル
停電になるとコンセントが使えず、スマホや携帯電話が充電できなくなります。
スマホや携帯電話は安否や災害情報の確認に不可欠となるため、モバイルバッテリーとケーブルを常備しましょう。
イヤホンは混雑した避難所での通話やラジオでの情報収集、精神を落ち着けるために音楽を聴くのにも役立ちます。
非常事態で目が見えない・耳が聞こえない状態は大変危険なため、メガネ・コンタクト・補聴器は必ず携帯しておくことが大切です。
また、遭難で身動きが取れなくなった際にホイッスルを持っておくと、救助隊に自分の居場所を知らせることができます。
防寒 or 暑さ対策
災害時は防寒・暑さ対策にも注意が必要となるため、以下3つを携帯しておきましょう。
- 使い捨てカイロ
- 扇子
- 折りたたみ傘(晴れ雨兼用)
外出先で長時間の待機が必要になったり、電車が止まって歩いて帰宅する場合もあります。
大幅な体温の上昇・低下は体調にも影響を及ぼすため、カイロ・扇子などを持っておきましょう。
また、避難時に雨や日差しが強く体力消耗に繋がることも想定されるので、晴れ雨兼用の折りたたみ傘を常備しておくと安心です。
【避難用の防災グッズ】非常持ち出し袋(バッグ)の中身
避難用の防災グッズは、1〜3日分を目安に袋やリュックに入れていつでも持ち運べるよう準備しておきましょう。
必要な量が分かりやすい様に、1人1日分の非常持ち出し袋の中身を「必需品」と「身体保護」に分けてまとめました。
項目 | 1人分の目安(1日分) | |
必需品 | 飲料水 | 1.5L(500ml×3本) |
食料 | 3食 | |
衣類・下着・タオル | 1セット | |
トイレットペーパー | 1つ | |
携帯トイレ | 5~8個 | |
LEDライト | 1つ | |
モバイルバッテリー・充電ケーブル | 1つ | |
現金 | およそ1万円 (公衆電話用の10円玉も含む) |
|
常備薬 | 医療機関の指示に従う | |
保険証のコピー | 1つ | |
ハザードマップ | 1つ | |
身体保護 | 防災用ヘルメット | 1個 |
軍手 | 1つ | |
レインコート | 1着 | |
使い捨てカイロ | 2つ | |
歯ブラシ | 1本 | |
スリッパ | 1つ | |
アルミブランケットや寝袋 | 1つ | |
体温計 | 1つ | |
消毒用アルコール | 1つ |
詰め込み過ぎるとバッグが重くなりすぎて、持ち運びが難しくなります。
荷物を入れたら一度バッグを背負い、無理なく動けるか確認しておきましょう。
ここからは避難用の防災グッズを「必需品」「身体保護」に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
必需品
非常時に持ち出すバッグには、まず飲料水や食料といった以下の必需品を入れておきましょう。
- 飲料水
- 食料
- 衣類・下着
- トイレットペーパー
- 携帯トイレ
- LEDライト
- モバイルバッテリー・充電ケーブル
- マスク
- 現金
- 常備薬
- 保険証のコピー
- ハザードマップ
飲料水は1人1日2〜3リットルが理想ですが、重すぎるとバッグを背負えないため500ml×3本を目安に準備しましょう。
食料は乾パンや栄養バー・チョコレート・ビスケットなど、軽くていつでも食べられるものを最低でも3日分用意します。
さらに災害時は断水によりトイレを使用できなくなる恐れもあるため、携帯トイレは1人最低5〜8個は用意しておくと良いでしょう。
トイレットペーパーはティッシュペーパーとしても使用でき、芯を抜いて潰しておけばかさばりません。
また、保険証や避難場所・避難経路を確認するためのハザードマップを印刷し入れておくと、スマホがオフラインになった際も安心です。
身体保護
必需品を入れてもバッグにゆとりがあれば、体を守るための道具として以下を追加しましょう。
- 防災用ヘルメット
- 軍手
- レインコート
- 使い捨てカイロ
- 歯ブラシ
- スリッパ
- アルミブランケットや寝袋
- 体温計
- 消毒用アルコール
被災時は建物の倒壊などにより予期せぬ落下物に注意しなければなりません。
頭の保護にヘルメットが必要となり、瓦礫を避ける際などには軍手が役立ちます。
また、体温調節を行うためにレインコート・カイロ・アルミブランケットも入れておくと安心です。
避難所での感染対策に、体温計や消毒用アルコールも備えておくと良いでしょう。
【備蓄用の防災グッズ】在宅避難用3日~7日間分の蓄え
一般的に防災備蓄は3日分、高層マンションの場合はエレベーターが使えなくなった場合に備え7日分を用意するのが望ましいとされています。
参考:内閣府防災情報ページ
在宅での避難を想定し、以下の防災グッズを備蓄しておきましょう。
備蓄品 | 1人分の目安(3日分) |
水(飲み水・調理用等) | 1日3L×3日分 |
食料 | 1日3食×3日分 |
カセットコンロ・ボンベ | ボンベ:1日3本×3日分 |
懐中電灯 | 1人1つ+1部屋1つ |
ポータブル電源 | 1台 |
簡易トイレ | 1日5~8個×3日分 |
手回し充電式ラジオ | 1台 |
カセット式ストーブ | 1台 |
カイロ | 1日2つ×3日分 |
電池式扇風機 | 1台 |
予備の乾電池 | ライトや照明に合わせた本数 |
水は飲料水と調理用水で1人につき1日3L、3日で9Lは用意しておく必要があります。
食料は糖質・タンパク質・脂質の三大栄養素を最低限確保できるよう、乾麺・パックのご飯・缶詰などを用意しましょう。
調理に使用するカセットコンロ用ボンベは1人につき夏なら2本、冬なら3本を目安に準備してください。
また、ポータブル電源を用意しておけばスマホの充電だけでなく、さまざまな家電を動かすことが可能になります。
ただし消費電力を考慮し、情報入手のための手回し充電式ラジオや、体温調節用のカセット式ストーブ・電池式扇風機を準備することも大切です。
家族構成・時期に応じて必要な防災グッズ
家族構成・時期に応じて必要となる防災グッズを以下4つのパターンに分けて紹介します。
ご家庭の状況や時期により必要なものは異なるため、紹介する防災グッズを参考に用意しておきましょう。
子どもがいる場合
慣れない避難所生活で子どもはストレスを抱えやすくなるため、遊び道具やストレス軽減アイテムを用意することも大切です。
遊び道具・ストレス軽減アイテム | 具体例 |
おやつ | 慣れ親しんだもの、好みのもの |
落ち着けるおもちゃ | 絵本、お絵描きセット、ぬいぐるみなど |
動画や音楽を楽しめるもの | タブレット機器、モバイルバッテリー |
食べ慣れたおやつや静かに遊べるおもちゃがあれば、子どものストレスを和らげてくれます。
タブレット機器を用意する時には、モバイルバッテリーも忘れずに準備しておきましょう。
乳幼児のお子様がいる場合は、以下のアイテムも追加で必要になります。
【乳幼児用アイテム】
- ミルク(キューブタイプ)
- 哺乳瓶(使い捨て)
- 離乳食
- 携帯カトラリー
- おむつ
- おむつ用ゴミ袋(臭いを防ぐ)
- おしり拭き
- おしり洗浄機(携帯用)
- 抱っこ紐
- 子ども用の靴
- 母子手帳のコピー
避難所では多くの人と一緒に生活するため、周りに配慮するため臭いを遮断するおむつ用ゴミ袋も忘れず用意しましょう。
これらの防災グッズの多くは100均でも揃えられます。
詳しくは「Q2:100均で揃えられる?」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
女性がいる場合
女性の場合は、以下の防災グッズも準備しておくと安心です。
- 生理用品
- サニタリーショーツ
- おりものシート
- 中身の見えないゴミ袋
- 防犯ブザー/ホイッスル
- オールインワンクリーム
災害時でも安心して過ごすために使い捨てタイプや洗って繰り返し使えるタイプなど、自分に合った生理用品を持っておきましょう。
また、衛生的な状態を保つために、予備の下着やおりものシートを用意しておくことも大切です。
使い終わった生理用品などを捨てるときに、中身の見えないゴミ袋を持っておくとプライバシーの保護に繋がります。
保湿ケアは化粧水から美容液まで一つになったオールインワンクリームであれば、荷物を軽量化できておすすめ。
また、避難時や避難所での安全を確保するために、防犯ブザー/ホイッスルも持っておきましょう。
高齢者がいる場合
高齢者がいる家庭では、必要に応じて以下の防災グッズを用意しましょう。
- 大人用紙パンツ
- 吸水パッド
- 介護食
- デリケートゾーンの洗浄剤
- 杖
- 入れ歯(洗浄剤)
- 持病の薬
- 補聴器
- お薬手帳のコピー
介護食は消化しやすく栄養価が高いものが必要なので、缶詰やレトルト食品などがおすすめです。
デリケートゾーンの洗浄剤は肌に優しいものを選び、杖・入れ歯・持病の薬は必要に応じて準備してください。
お薬手帳には緊急時に必要な医療情報が記載されているので、コピーを携帯しておくと安心です。
季節による違い
非常時に備える防災グッズは、春・夏と秋・冬で違いがあります。
春・夏 | 秋・冬 |
・日焼け止め
・涼感タオル ・虫除けスプレー ・ハンディファン ・扇子 ・塩飴、塩分タブレット |
・アルミブランケット
・寝袋 ・簡易マット ・厚手の靴下やストール ・使い捨てカイロ |
春・夏は日差しが強く気温が高い傾向にあるため、熱中症や日焼けに注意しなければなりません。
日焼け止めや涼感タオルを用意し、飲料水も多めに用意しておくと安心です。
また、停電時の避難所では窓を開けておく場合があるため、虫除けスプレーも用意しておきましょう。
秋・冬は防寒着・防寒シート・ブランケットなどを準備し、体を冷やさないことが大切です。
【アンケート結果】防災グッズで実際に役立ったもの・いらなかったもの
「2012年3月にまとめられた、仙台市が実施した東日本大震災に関する市民調査アンケート(※)の結果」では、3,538人が支援物資として以下を必要なものと感じていました。
上記画像をみると、70%以上の方が食料・水不足により不安を感じていたことがわかります。
上記のように避難所にあるとよかった食料一覧もアンケート結果がでているので、参考にして缶詰や備蓄用パン等を揃えてみてください。
また、東日本大震災において準備したが役に立たなかったものは以下の図から読み取ることができます。
アンケート結果をふまえると、「役に立った」という回答が少ない以下のものはあまり役に立たない可能性があります。
- 簡単な救助資機材:72.9%(役に立たなかった13.1%、わからない59.8%)
- 発電機:71.9%(役に立たなかった13.1%、わからない59.8%)
ただし必要と感じた人も一定数いるため、余裕があれば準備しておくに越したことはないでしょう。
また、東日本大震災のような大地震では、家具を固定しても家ごと倒壊してしまいあまり意味を成さなかったようです。
しかし規模の小さな地震などには家具の固定が有効になるので、防災グッズと一緒に備えておきましょう。
防災グッズの収納方法【おすすめの場所】
防災グッズの収納におすすめの場所は以下の通りです。
おすすめの保管場所 | |
1次防災グッズ
(避難所などに逃げるパターン) |
玄関などの出入り口付近 |
2次防災グッズ
(自宅で避難生活を送るパターン) |
リビングや寝室など |
1次防災グッズは緊急時にすぐ持ち出せるよう玄関などの出入り口付近で保管しましょう。
防災グッズの手前に他のものを置くのは避け、緊急時に慌てず取り出せるようにしておくことが大切です。
自宅での避難に使用する2次防災グッズは、リビングや寝室といった家の中で使いやすい場所に保管しておきましょう。
防災グッズ以外にも備えておくべきこと
防災グッズ以外に、以下の4つもチェックしておきましょう。
4項目を事前に確認しておけば、災害時により安全に行動できます。
ハザードマップの確認
災害に備えるためには、地域のハザードマップを確認しておくことが重要です。
ハザードマップには自宅や職場周辺の避難経路や避難場所、災害が発生した際の避難行動などが記載されています。
さらに土砂災害・津波・河川の氾濫が起こりやすい場所を事前に把握できるため、危険な場所を避けての避難が可能です。
スマートフォンからお住いの市区町村のハザードマップをネットで検索するか、役場の窓口で入手できるので確認しておきましょう。
避難所・避難経路の確認
災害時に困らないよう、避難所や避難経路を事前に確認しておくことが大切です。
避難所や避難経路は、国土交通省の地理院地図やYahoo!避難所マップ、各自治体のウェブサイトなどから確認できます。
スマートフォンからいつでも簡単に確認できるYahoo!防災速報アプリ(無料)をダウンロードしておくのも良いでしょう。
また、避難先には「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の2種類があり、それぞれ役割が異なるため注意が必要です。
指定緊急避難場所 | 指定避難所 | |
役割 | 命を守るために逃げる場所 | 命を守ったあとに一時的一次的に生活する場所 |
避難場所 | 地震・洪水・火災など、災害の種類により異なる | 学校や公民館など屋根のある公共施設が多い |
特徴 | 生活のための物資は備蓄されていない | 食料や生活物資の備蓄あり |
災害が発生したら、まずは命を守るために「指定緊急避難場所」へ逃げましょう。
津波なら高台、火災なら学校のグラウンドという様に、災害の種類別に非難する場所を確認しておく必要があります。
避難場所の地図を紙で印刷し、「逃げる場所はココ」と印しておくと良いでしょう。
家族の安否確認の方法を確認
家族が別々の場所で災害に遭うことも想定されるため、合流する場所や安否確認方法を事前に共有しておきましょう。
家族全員が携帯電話を持っていても、災害時は回線が混雑し連絡が取れない場合があります。
そのような時には、災害用伝言ダイヤル「171」を利用するのがおすすめです。
実際に内閣府が行ったアンケート調査では、安否確認方法として「災害用伝言ダイヤル」を挙げる方が最も多い結果となっています。
※引用:内閣府「防災に関するアンケート調査」
「171」に電話すると自分や家族などの安否情報を録音でき、宛先の電話番号が分かればどこからでも伝言の再生ができる仕組みです。
「体験利用提供日」も設けられているので、家族で録音と再生の仕方を確認しておくと良いでしょう。
その他にも携帯会社が提供する「災害用伝言板サービス」は、インターネットを通じて全国から伝言を確認できます。
ご自身が契約している携帯会社のホームページからぜひ確認してみてください。
家具の固定
地震などの災害時には家具が転倒する危険があるため、事前に固定しておきましょう。
特にテレビや食器棚などは、転倒して破損すると非常に危険です。
固定具や耐震マットを利用して家具を固定し、ガラスなどの破損が心配なものには飛散防止フィルムを装着しましょう。
家具を固定しておくことで二次災害を予防でき、安全な避難につながります。
防災における国・自治体の取り組み
国は「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」として、大規模震災や老朽化するインフラ(※)対策を加速させています。
※インフラとは:インフラストラクチャーの略語で、生活を支える基盤のこと。電気・ガス・水道・道路などを指す。
高度経済成長期に整備された水道・道路・橋などのインフラは、一斉に老朽化することから維持・整備をしなければなりません。
さらに切迫する南海トラフ地震や首都直下型地震に対する備えとして、急速な防災・減災対策が進められています。
また、災害時の安否に役立つ「災害用伝言ダイヤル」「災害用伝言板」、安全な避難経路を把握するための「ハザードマップ」なども国が国民のために用意しているのです。
公明党の取り組み
これまで公明党は自民党と協力し、「防災・減災等に資する国土強靭化基本法」の制定に向けて議論をリード。
2023年6月には、「改正 防災・減災国土強靭化基本法」が成立しました。
これにより、国の「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」が終了する2025年以降も各自治体が切れ目なく対策に取り組めるようになりました。
公明党は、これまでも「防災・減災を社会の主流に」と掲げ、災害に強いに国土づくりに力を入れているんだコメ!
国会議員と地方議員のネットワーク力を生かして、日本各地の現場の声を聞いて、防災・減災対策を着実に進めているんだよ。
また、災害時に役立つ以下のような情報を一つにまとめた「ポケット防災ハンドブック」も公明党の提案で作成されました。
- 災害用伝言ダイヤルの使い方
- 防災用品のチェックリスト
- 震災直後にとるべき行動 など
いざという時に慌てず行動ができ、自身や家族の身を守れるよう、ぜひ目を通しカバンやお財布に入れて持ち歩いてみてください。
防災グッズに関するよくある質問
防災グッズに関するよくある質問と回答をまとめました。
疑問や不安を事前に解消して必要な防犯グッズを正しく理解し、準備しておきましょう。
Q1:防災グッズで一番必要なものは何?
防災グッズで最も必要なものとして、以下を最低限の中身として揃えておきましょう。
- 飲料水
- 食料
- 携帯トイレ
- LEDライト
- モバイルバッテリー
- マスク
- 現金
- 常備薬
- 運転免許証
- 保険証
- ハザードマップ
防災グッズを入れすぎるとリュックが重くなり、いざという時に持ち出せなくなります。
何を入れるべきか悩んだら、上記の防災グッズを優先的に入れるのがおすすめです。
Q2:100均で揃えられる?
最近では100均でも防災グッズを揃えることが可能です。
100均でも揃えられる防災グッズの例は以下の通り。
- 簡易トイレ
- 除菌シート
- ホイッスル
- マスク
- 電池
- LEDライト
- モバイルバッテリー
また、赤ちゃん用のグッズも以下のようなものが揃えられます。
- 携帯カトラリー
- おむつ用ゴミ袋(臭いを防ぐ)
- おしり拭き
- おもちゃ
- おやつ
ただし100均の商品では「数が足りない」「使いにくい」という場合もあります。
例えば簡易トイレであれば1人あたり1日に5~8個は必要になるため、家族分を購入するとかえって高く付く場合も。
LEDライトやモバイルバッテリーといった機械類は、100均だと使用可能時間が短い場合もあるため確認が必要です。
購入したらまずは災害時に本当に役に立つのか、使って確認してみると良いでしょう。
Q3:手作りできるおすすめ便利グッズは?
以下5つの防災グッズは、手作りすることが可能です。
- マスク
- 簡易おむつ
- 防災スリッパ
- 簡易トイレ
- ランタン
キッチンペーパーや輪ゴムを使ってマスクを作ったり、タオルとレジ袋を使えば簡易おむつを作ることが可能です。
子どもの工作や自由研究で一緒に作ると、防災意識を高めることができるでしょう。
Q4:災害時の蓄えは何日分あればいい?
災害時の蓄えは、3〜7日分を目安に準備しておきましょう。
支援物資が3日以上到着しないことや、物流の混乱によりコンビニやスーパーが機能不全に陥ることが想定されます。
東日本大震災でも3日以上物資が届かなかった地域があることから、3〜7日分の蓄えを用意しておく必要があるのです。
まとめ
防災グッズを揃えておくことで、いざ災害が起きても慌てることなく安全に避難できます。
ただし災害はいつ発生するかわからないため、常に持ち歩くバッグや緊急時に持ち出すものなどに分けて準備しておくことが大切です。
さらに防災グッズの用意だけでなく、家族が別々に被災した場合の集合場所や安否確認の方法も話し合っておくことも重要。
今回紹介した防災グッズリストを参考に、家族構成に応じて本当に必要なものを準備しましょう。
その“当たり前”実は
公明党が頑張りました!
政党って何してるの?と思う
あなたに知ってほしい、私たちの実績。