大型台風を想定したまちづくりについて
一般質問のご報告です。
防災やそれに関連して自治会、町内会について伺いました。
台風15号、19号が関東地方、東北地方に猛威を振るい、
本市では人的被害はなかったものの、
停電や通行止めなど市民の暮らしに大きな影響がありました。
私たちも、命を守るために自助、共助、公助の点で
どんな準備や行動が必要なのか改めて
見直していかなければならないと考えます。
①避難情報は、早期に「避難準備・高齢者等は避難開始」情報が流れ、
特に台風19号では、避難者が730人と大幅に増えました。
その中で、避難所が遠くて避難するのが困難だったというご意見がありました。
高齢の方が付近に土砂崩れや水害の危険があり、
家にいては危険だとしても食料など荷物を持って非難するのは大変なことです。
例えば、一時避難所にもなっている福祉会館など
今後、避難所を増やしていく考えがあるのか質しました。
市長からは、
市内で5カ所の避難所にこれまでになく多くの避難者に
お運びいただいたことから、自主避難所の規模、配置その他を見直す必要がある。
福祉会館は、停電時の対応で一時避難所をして使った実績があり
検討していくとの回答がありました。
➁土砂災害や浸水で家に住めなくなった場合は、当面は避難所生活になります。
今回、千葉県で長期の避難所生活となった時に
お湯を沸かさなくても使える液体ミルクが喜ばれたというお話を伺いました。
以前同僚の田中議員から提案をいたしましたが、
改めて停電時でも使える乳幼児の必需品として
液体ミルクを備蓄するように要望しました。
市長からは、
液体ミルクに関しては、検討するとお答えしていたが
来年度には各避難所に備蓄できるように準備をしている。
また、保存期間が1年と短いので必要最低限の備蓄をし
大規模災害時には災害協定に基づき、
民間業者から必要なミルクの提供を受けることにするとありました。
③自治会・町内会について
今回の台風の際に、私の地元の自治会の役員は、
避難行動要支援者の避難支援のために
町内を手分けして歩いてくださいました。
逗子市避難行動要支援者避難支援制度では、
避難行動要支援者の名簿を作成し、地域の自主防災組織等が
「個別支援プラン」を作成しますとあります。
自主防災組織等とは、自治会、町内会及びマンション管理組合などが
担っている場合が多いと伺っています。
台風19号では、宮城県大郷町で
この自主防災組織の活躍で住民の9割が早期避難をし、
川の堤防決壊があったにも関わらず
犠牲者が出なかったというニュースがありました。
その他にも、自治会・町内会は防犯、環境衛生、交通安全、
スポーツ・レクリエーションなど住民の親睦に対して活発な活動を行い、
住民が安心して暮らせるまちづくりを地域一丸となって取り組んでいます。
一方、役員の高齢化や新規加入者が出来ないことで問題となっています。
自治会・町内会への加入の支援のための対策を要望しました。
市長からは、
本市の自治会・町内会加入率は74.7%であり
全国で低下傾向にも関わらず現状を維持している。
現在は宅建業者から新規入居者への情報提供として
その地域の会長の連絡先や年会費等の紹介をもらっている。
行政からの案内はしていないのが現状である。
今後、転入手続きの際には、自治会の連絡先や防災に関する情報が
漏れなく提供できるようなチェックリストを作成する。
また、自治会・町内会の情報交換、交流の場を
役員の負担にならないような形で検討していくとありました。
近所に住む方々との交流がいざという時の助けになります。
町内会や自治会に入ってみませんか?