未病センター出前講座 握力はなぜ大切?
市役所1階と逗子アリーナにある未病センター。
今日は出前講座をお願いし健康生活に関するお話を頂きました。
びっくりしたのは握力はなぜ大切なのかということでした。
手を握ってみると肘から手首までを「前腕」と
肘から肩までを「上腕」が一緒に動くのがわかります。
手を握ることで上腕筋も使っているのです。
握力が20以上あれば日常生活で自分の身の回りのことができます。
20以下になると、人の手が借りたくなってくるそうです。
また、腕の筋肉が落ちると、歩くときに腕が振れなくなります。
高齢者が転んで手が出なくなり顔を怪我する話もあります。
握力がいくつでもあまり影響がないと思っていましたが
目から鱗でした。
未病センターの測定器具には目的別に考えられ配置しています。
介護予防
握力測定 ロコモ度チェック 認知症チェック
生活習慣病
全自動身長体重計 体組成計 血管年齢計 血圧計
市役所未病センター利用者は1日平均23.2人
ここから逗子アリーナの未病センターにつなぎ
アリーナの利用者は2割アップとなっています。
今まで運動に対する意識の高い人が利用していたアリーナ運動施設が
市役所未病センターから「運動したほうがいい」と紹介されて
長く続けて「血圧が下がった」「筋肉量が増えた」と
効果がみられています。
反対に逗子アリーナに来た人からもっと健康に関して詳しく相談したい場合
市役所未病センターを紹介し、いい連携がとれています。
神奈川県の「ME-BYO」事業の取り組みで始まりましたが、
県の未病サミットで逗子市は良い取り組み例として発表しています。
国保健康課の保健師さんは
設置の際に市役所1階に設置することを強く要望してくださったようです。
また、女性に比べ医療費が高い男性が参加しやすい場所になるように
自分の好きな時にやりたいことをやって帰れる雰囲気になっています。
そしてイメージは、「学校の保健室」を目指しました。
ちょっとした怪我や体調不良の時に駆け込み、普段言えない悩みを話せたりするように
話しているうちに健康上の悩みを打ち明けたり、検診の結果を報告しに来る方もいます。
まるでサロンのようですね。
今後も保健師さんたちのアイデアでより使いやすくなるでしょう。
私は未病センターに常駐の職員を配置するべきと要望しました。
想像以上の保健師さん、栄養士さんの活躍に本当に感謝です!
緊縮財政に悩む逗子市の中で、
未病センターの取り組みによる医療費の適正化は
29年度決算でどのような数字が出てくるのかが今から楽しみです。