総合的病院と東逗子活性化事業は?一般質問からその1
平成29年第3回定例会が終了しました。
今回の議会は緊急財政対策の課題があり
大変に重い審議内容が続きました。
しかし、緊急財政対策の中で削減や休止、廃止などに
議会の意見はあくまでも参考にする程度で
残念ながら強制力はありません。
市長の判断に任せるしかないのです。
私たちは議会の中で要望し
その後は知り得た情報を市民の皆様に発信して
市民からの声をお聞きし、強い要望があれば、
市民の声を直接、市に届けていくお手伝いをするしかありません。
今定例会での私の一般質問は
1 新公会計制度の導入の必要性
2 高齢者政策の重要性
3 東逗子活性化事業の必要性
この3つを緊急財政対策に沿った形で質問しました。
いずれも今後の逗子市の財政に大きく寄与すると考えます。
今日は「総合的病院の地域連携機能等検討会」を傍聴してきました。
前回の議論を参考にして葵会は、設計図を変更しての参加でした。
主な変更内容は
◎市民代表や歯科医師会の要望だった
「口腔外科」とかかりつけ医による「口腔ケア拠点」の配置
◎市民代表からの意見で全室個室の計画から4人部屋も入りました。
◎市民向けの講演会や勉強会に利用できる会議室の設置
◎産婦人科を婦人科に変更
◎小児科の救急は検討中
いずれも今後の要望や調査で変更はできるとしました。
市民の要望、地元医師会との連携、近隣病院の情報など
まだまだ検討の余地があると思います。
また、病院としても経営の安定は大切な視点です。
最後にアドバイザーからのご意見は
意見の取り入れる方法のアドバイスがあり
エンドユーザーである患者さんが一番で考えることが大切だ。
本音の出たいい会議になった。
揉めば揉むほどいい連携ができる。
国の方針や医療の形なども変化している。
成長と変化に耐えなくてはならない。
素晴らしいまとめとなり今後の検討会が期待できると思いました。
一般質問で私は財政再建のために
病院と一緒にできるバス路線について
計画が始まる東逗子活性化事業との連動を提案しました。
現在の病院の計画では県道を走る大型バス
「田浦・グリーンヒルー逗子」線を病院まで路線を延長する形です。
この計画は
○東逗子駅の利用より逗子駅・田浦駅の利用が増える
○交差点の改良工事は大型バス利用を想定した改良工事は約1億円かかる
東逗子活性化には効果が薄く
1億円の金額は今の逗子市にとっていかがなものでしょうか?
そして活性化事業と連携して考えると
○東逗子駅をターミナルとしてミニバスを現在の路線を活用した
逗子駅ーアザリエー東逗子駅ー病院ー
アーデンヒルー南台ー東逗子駅ーアザリエー逗子駅
逗子東部のミニバス循環による
人の動きを作る効果を期待しています。
この質問に対して市は、市民の要望があれば検討していくと回答しました。
しかし、一方では
病院建築の前に交差点改良工事は終了させなくてはならないので
時間がなく今の計画で行くとも別の機会に発言がありました。
一旦バスが走ってしまえばそれを理由に
二度とバスの検討はないと感じています。
交差点改良工事は1億円もかかります。
反対に東逗子活性化事業は
コンサルタント費用1000万円の予算がない理由で延期の対象に入っています。
この活性化事業はPFI事業と言って
民間の資金や経営手法を活用して公共施設の建設を行う手法です。
したがって、財政への直接的な影響はありません。
最初の1000万円を惜しんで人口増加策を延ばして
逗子市の未来に希望があるのでしょうか。
今日の葵会の柔軟な対応を見ていると
やはり民間は意見の価値に対して敏感に反応すると感じました。
それに対し、市は
7年前の総合的病院誘致の際に作った計画に固執し
少し考え方を変化させることで
新たな価値が生まれることが想像できないのです。
東逗子にビルを一つ作ったからと言って
人口増加にはつながらないとは市長はじめ担当者の発言でした。
人が集まる賑やかな場所は発展する道理が通じない…。