教員の多忙解消に向け部活改革 文科省
28日逗子ソフトボール協会では
市民大会の抽選会と理事会が行われました。
冒頭に逗子教育委員会の教育長より
中学校運動部活動への外部指導者派遣要請がありました。
市内中学校では、運動部活動顧問に競技経験がないことなどから
学校が外部指導者の派遣を希望することがあります。
もう一つ大きな要因として教員の労働時間が長いという問題があります。
諸外国に比べると日本の教員の労働時間の長さは際立っています。
特に大きな要因となっているのが放課後や土日の拘束を伴う部活動です。
文部科学省は2017年度休養日のガイドライン策定や外部人材の活用推進など
本格的な部活改革に乗り出しました。
2013年の経済協力開発機構(OECD)の調査によると
日本の中学校教員の勤務時間は調査参加国で最長の週53.9時間。
うち部活などの課外活動に当たる時間は
参加国平均の2.1時間を大きく上回る7.7時間でした。
文科省は過度な活動は望ましくないとして
適切な休養を呼び掛けてきましたが
現場にはまだ浸透していないのが現状です。
逗子市では3中学校で平均3つの部活動で外部指導員が採用されています。
今回、ソフトボール協会にも体育協会を通して依頼がありましたが
回答が出なかったので教育長自らが説明にいらっしゃいました。
その後の理事会で検討がありましたが、仕事を持っている人が多く
今後声掛けをしていくことになりました。
部活動といえども大切な子どもたちへの教育の場として
責任もあるので、簡単には引き受けられないのではとの意見もありました。
私学の高校などでは「外部顧問」を
非常勤講師として勤務させている学校もあります。
運動の技術などの向上やルール、マナーなど
教員の代わりに責任を負っていただくとなれば
それなりの対価も考えなくてはならないと思いました。
名古屋市では教員に代わって
指導や大会引率ができる「外部顧問」派遣制度を取り入れています。
非常勤特別職として勤務し月20時間指導しています。
文科省の外部人材の活用推進などに期待したいと思います。
何でも吸収できる成長期の子どもに対しては、
その競技を真摯に取り組んできた大人に教えてもらう事は大切です。