公明党が推進 「かかりつけ」制度
政府・与党は住み慣れた地域で医療や介護サービスを受けられる
「地域包括システム」の構築を目指しています。
その実現には患者に身近なかかりつけの医師や薬剤師が欠かせません。
また、持続可能な社会保障制度の維持に向け、
医療の効率化も進める必要があります。
かかりつけ医と大学病院の役割分担を明確化させてゆくことは重要です。
患者に身近な「かかりつけ」の医師らの普及に向け、
診療報酬(公的医療保険から支払われる対価)が4月から見直されました。
「かかりつけ医」
患者の身近にいて気軽に相談できる
かかりつけ医がいる人は約50%にとどまっています。
そこで政府はかかりつけ医の普及に向け診療報酬を見直しました。
◎ 複数の病気がある認知症の患者に、かかりつけ医が
24時間対応や服薬・健康管理などを行った場合の報酬が新設されました。
◎ 小児のかかりつけ医が予防接種の指導などを
行った場合の報酬も設けられました。
「かかりつけ薬剤師」
別々の医療機関から複数の薬を処方されている人もいます。
一元的に服薬の確認・指導ができれば、
薬の重複や飲み合わせによる副作用のリスクを減らせます。
◎ かかりつけ薬剤師の報酬を新設し、24時間の相談に応じたり
残薬を確認して無駄な調剤を減らしてくれるようになります。
◎ 「お薬手帳」の利用促進
お薬手帳と処方箋を持って、原則半年以内に同じ薬局にかかると、
持参しなかった場合に比べて、40円(自己負担3割の場合)安くなりました。
大病院の受診
かかりつけ医の紹介状なしで患者が大病院を受診した場合、
窓口負担とは別に5000円以上(初診時)の
追加負担を求める措置を義務化しました。
大病院が専門的な医療に専念できるようにするためです。
ただ、救急搬送などでは負担はかかりません。
「かかりつけ医をどうやって見つけていけばいいのか分からない」という
問題があり、医療機関側も積極的に情報発信する必要があります。
3月29日のブログでお伝えした「医療べんり帳」は
民間の有志が作成してくれた本ですが、
市内の病院情報が細かく取材されていて名前通り、便利です!
また、幅広い病気を診ることができる
「総合診療専門医」の養成を、2017年度からスタートさせる予定です。
「お薬手帳」を持参すると少しですが、節約になります~。