教育情報ネットワーク用コロケーションデータセンターについて横須賀市議会環境教育常任委員会として視察をさせていただきました。
厚木市において、平成30年度(2018年度)の文部科学省の「学校における情報セキュリティを確保したICT環境強化事業」において、「校務系システムと学習系(授業支援系)システムは論理的または物理的に分離し児童生徒から校務用データ が見えないようにすることを徹底する」との教育情報セキュリティのための緊急提言を受け、教育情報ネットワークシステムの改修に伴い、現行「教育情報ネットワーク用コロケーションデータセンター」にサーバ群を移設しました。
導入経費(イニシャルコスト)については、新システム設計、構築、データセンター導入及び導入研修等を含む一式の総額として、27,346,000円、保守管理費(ランニングコスト)は、仮想基盤、物理サーバ、ネットワーク機器の運用保守、ヘルプデスク、インターネット回線利用料及びデータセンター設備利用料の総額として176,904,000円(65か月間・月額2,721,600円)です。
データセンターの形式はハウジングで19インチラック(42U)×1本を利用しています。
データセンターで管理するネットワークの種類については教育系システムのみ管理し、基幹系、LGWAN系、インターネット系システムは、市長部局で別途管理しています。
データセンターの保守員数と市役所職員の担当者数については、市の教育情報システム管理担当職員は4人、システム運用保守は、別途委託事業者が実施しておりますが、データセンター側の保守員は非公開とされております。
国のガバメントクラウド活用への移行の予定については、費用が嵩むため予定していないが、今後クラウドを利用する際にはパブリッククラウドまたは民間事業者の国内設置サーバの利用を条件とするプライベートクラウドの利用を検討しております。
所感として視察した厚木市の教育情報ネットワーク用コロケーションデータセンターについては、文部科学省の「学校における情報セキュリティを確保したICT環境強化事業」における教育情報セキュリティのための緊急提言を受け、教育情報ネットワークシステムの改修がトリガーとなって、「教育情報ネットワーク用コロケーションデータセンター」へのサーバ群を移設がなされました。
当該データセンターは、
- 建築基準法に規定する耐火性能と耐震性能を備えている。
- 既知の活断層上に立地していない。
- 水害、落雷及び空気汚染対策を講じている。
- 避雷設備、火災報知設備、消火設備、非常照明設備、避難器具、小動物被害防止設備等の建築設備を設置している。
- 停電時にも機器の所要電力を供給できるようUPSもしくは発電設備を有し、24時間以上非常用電源で稼働できる。
- 機器の動作環境に配慮した空気調和設備が完備されている。
- 厳重に入退室管理が行われており、カメラによる撮影及び入退室記録が1か月以上保存されている。
- サーバ等設置場所の監視が24時間体制で行われている。
という主な機能を有しておりました。
本市における「よこすか教育情報ネットワークシステム」のサーバ群は、現状市の公共施設に配備されており、厚木市の教育情報ネットワーク用コロケーションデータセンターと比較すると脆弱なセキュリティレベルにあると言わざるを得ない状況にあると認識します。
また、一方で文部科学省は「GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議」において「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の令和3年5月の改訂により、クラウドサービスの利活用を前提としたネットワーク構成を目指す方向性を打ち出し、校務支援システムの全国共通のクラウド化と教職員用端末の一台化を組み合わせることで、ロケーションフリーで校務系・学習系システムへ接続可能な環境を整備し、教職員一人一人の事情に合わせた柔軟かつ安全な働き方を可能とする。」との方針を示しております。
本市の「よこすか教育情報ネットワークシステム」のサーバ群を取り巻く環境の現状のセキュリティレベルを鑑み、さらに加えて文部科学省の校務支援システムの全国共通のクラウド化と教職員用端末の一台化に対応した本市における新たな基盤機器構築時に、大規模なシステム障害を未然に防ぐため、厚木市と類似したコロケーションデータセンターの活用の検討も選択肢の一つと考えます。










