Archive for 2014年 7月
今日は、鉄と魚とラグビーの街、釜石市で防災教育についてヒアリングをさせて頂いております。防災教育は平成16年からスタートし、本格的な実施を行う予定であった平成23年に、東日本大震災が襲って来たとのことです。釜石市はこれまでたびたび津波も含めた自然災害が発生しており、歴史の必然性として災害に強い街づくりが求められてきたとのことです。防災教育を通して、基本的な知識と判断できる力、行動できる力、生き方(道徳)を身につけることが目的であり、狙いはまさに「人づくり」であることがわかりました。子供達にとっては教師が一番身近な存在であり、その教員自身が防災教育の必要性を感じることが重要であり、そのための触発の機会を設けることがポイントであると感じました。
常任委員会の視察第一日目は、「永遠の日本のふるさと遠野」のキャッチフレーズを持つ遠野市立綾織小学校を訪問しております。国内産の木材を活用した温もりある校舎で「学びのプラットフォーム特区」について学ばせて頂いております。東日本大震災の際には、後方支援の基地として、自衛隊からボランティアまで、受け入れをされたとのことです。この特区では、学校施設の管理及び整備の権限を、地方公共団体の長に移譲できる制度が日本で唯一認められています。限られた財源のもとで学校施設をどう公共施設として共用し、活用して行くのかは、これからの横浜においても大きな課題になってくると思います。将来を見越した施設整備の考え方は参考になります。
平成21 年度、横浜サイエンスフロンティア高等学校は、「日本の将来を支える論理的な思考力と鋭敏な感性を育み、先端的な科学の知識・技術、技能を活用して、世界で幅広く活躍する人間を育成する。」ことを教育理念として鶴見区内に開校しました。その後、平成22 年度にはスーパー・サイエンス・ハイスクール、平成26 年度に、スーパー・グローバル・ハイスクールの指定を国から受けています。今後、これらの教育をより一層、充実・発展させ、グローバルリーダーたる「サイエン
スエリート」の育成を進めるとともに、経済的な負担が少ない公立の中高一貫教育に対する市民ニーズに応えるため、平成29 年4月を目途に附属中学校を併設する方向となりました。鶴見から世界に羽ばたく人材が数多く輩出されることを期待しています。