5月の開会議会において、令和3年度の議会役員選挙が行われ、四日市市議会第85代議長に選出されました。
これまでの皆様からのご支援や、諸先輩の築かれてきた実績に感謝申し上げます。
今後も、驕ることなく謙虚に市政発展のため、精進してまいります。
以下は、議長立候補にあたり所信を述べたものです。
議長選挙所信表明
四日市市議会第85代議長に立候補するにあたりまして、立候補の機会を与えて頂きました事、そしてこのように所信を述べさせて頂く機会を頂きまして全議員の皆様に感謝申し上げます。
昨年来のコロナ禍で、全国で多くの皆さんが感染拡大防止対策で疲弊し、四日市でもいまだ感染終息が見えない状況です。そして、多数の方がお亡くなりになっております。心からお悔やみ申し上げます。
議長に立候補するにあたり、所信の一端を述べさせていただきます。
まず、議会BCPについてです。昨年、議員政策研究会において「議会BCP」について議論し、7月20日の代表者会議にて「案」が報告され、大枠について合意がされました。
そして、この議会BCPに基づいて「安否確認訓練」「議会災害対策会議」が行われました。
しかし代表者会では、「実効性あるものとして、予算措置も検討すべき」「議場の代替え場所・通信手段の確保等、具体的な内容を検討すべき」等の意見が出ており、引き続き協議することとなっております。
現在は、議会BCPの「4、想定する災害(BCPの発動要件)の(3)の大規模感染症が発生した場合、又はそのおそれがあるもの」にあたり、新型コロナウイルス感染拡大で、平時ではなく有事だと思います。
早急に、具体的内容を協議し、「四日市市議会BCP」を正式に定めて実効性あるものにしなければなりません。
コロナ対策として、ようやく27日から高齢者のワクチン接種が始まろうとしております
ワクチン接種事業は高齢者から始まり、対象希望者接種を進めるこの先 半年間くらいが大変重要な期間となります。この事業を円滑に進めるため、議会として現場の声や課題を集約・提言し、全面的に応援してまいりたいと思います。
議会BCPは、有事の際でも「議会の機能維持を図る」のが目的でありますが、有事の時限定ではありません。
四日市市議会は、決算委員会において「四日市市議会政策提言に向けた論点整理シート」を活用して、議員間で議論し共通項を見いだして合意形成を進めております。こういった議会機能が、災害時など有事であってもオンラインなど様々なツールを活用して、より議会としての機能を発揮することが出来ます。そのためにも、活発な議論を展開し合意形成機能を更に高める必要があります。
また、有事に対応するため日常的な訓練が必要となってきます。
現在でも四日市市議会では「オンライン会議」「オンライン視察」等に取り組んでおり、これらを日常的に活用し充実するため、オンライン会議用「議会アカウント」の取得や委員会室等のオンライン会議に活用するため環境・制度の整理をしなければなりません。
また、議員個人の体調や家庭状況によっても、オンライン会議の活用も検討すべきだと考えます。
この様な取り組みが、結果として有事への訓練となります。
更に議会改革については、昨年度の議員政策研究会の「議会改革政策研究分科会」において、「新たな時代の中で中長期的に検討すべき議会改革7つの項目」として、オンライン会議の拡充・他議会との連携等の項目を掲げて、「しかるべき会議体が前向きな議論を行って頂きたい」と分会会でまとめられております。
オンライン会議は、先ほど述べさせて頂きました。
他議会等との連携に関しては、先進議会への単発のオンライン視察に留まることなくテーマを決めて継続的に意見交換し議論することも必要だと思います。また、北勢5市5町とは将来的な広域行政も見据えた視点での、更なる連携も必要だと思います。
7つの項目について、まず実効性のある会議体で議論して優先順位を付けながら具体的に取り組みを進めなければないと考えております。
議会として執行部に対して、大きな方向性や具体的政策等を示すことが重要だと考えております。しかし、このような議会の取組は、目的ではありません。手段であります。
まずはスムーズなワクチン接種であり、市民の生活向上であり、そして市民の命と財産を守っていく事が、四日市市議会の果たすべき目的であります。
どうか議員各位におかれましては、ご理解いただき、
御支持頂きますよう、よろしくお願い致します。
大変にありがとうございました。