南中学校、栄小学校訪問
コロナ禍で市議会議員と学校との交流がなくなってしまい、3年近くになります。
鶴ヶ島市では、入学式や卒業式や運動会など学校行事に参加する中で、校長や教頭先生、PTAの皆さまと交流しており、特に改めた挨拶の場などはありませんでした。
直接会う事がはばかれた中で、何かあっても郵便で中止のお知らせがくるといった状況では、さらに疎外に拍車をかけてしまった感があります。
改めて挨拶の場を設ける必要性を教育委員会に申し上げたからでしょうか、今月、来月と一日2校ないし1校での事業参観のスケジュールを設けてもらえました。
日程の調整が事前にあったわけではないので、地元でも参加できない議員もいますが、折角の機会ですので全ての学校にお邪魔するつもりです。
本日は、南中学校、そして、栄小学校。どちらも朝の8時45分からですから、先ずは、南中学校に。
南中学校の真武校長先生は、教育委員会でも教育部参事として、議員からの質問に理路整然とお答えされていました。
鶴中時代、PTAと相談して、自転車ヘルメットの着用を義務づける事に取り組まれ、今では、市で小学校卒業記念品を自転車ヘルメットにして、全生徒がつけるようになりましたが、その先鞭をつけらえた事が印象に残っています。
南中は、生徒会選挙での公約で制服の改正を生徒自らが決めて、スカートでもスラックスでも、ネクタイではなくリボンも選べるようになっています。
自ら考えて行動する。機運が育っています。
鶴ヶ島市教育委員会では学び合いの学習に取り組んでいるのですが、南中ではタブレットの活用等も含め、積極的に取組まれています。「学校は仲間とともに学ぶ場所」「徹底的に生徒にかまう教職員」「授業で生徒を育てる、授業で学校を変える」様々なキーワードを伺いましたが、現段階では、成績という面で結果が出ていないとの議会での指摘にも、学ぶ姿勢は着実に身について、県の学力調査は、生徒の伸び率が明らかになる全国でも先駆的な調査で、そこでの伸び率は着実に向上しているとの答えが返ってきました。
また、不登校生徒の高い割合で追究指導教室に通った経歴などがある発達障害の児童生徒が含まれているという答弁を出し、伺ったところ、R3年9月に分散登校から学校が動き出した時に、ハイブリッド、リアルとリモートを様子を見ながら同時にやってみて、今では、コロナの濃厚接触で本人はピンピンしているけど、学校に来れないような子は、当たり前にハイブリッドで参加している、そういったICTの活用やはばたきルームという学習室も設けて、そこには、毎時間誰か教員がいるようにして、参加しやすい環境づくりに取り組まれている事も伺いました。
3年生3クラスの授業参観をさせてもらい、机をコの字型の対面に動かし、先ず、自分で考えて、仲間と相談し、教え合ったりして、全員参加型での学習は、取り残されているような生徒がいないようにみえました。
ここで、栄小学校に移動しました。
授業参観は、体育館での1年生の運動と理科室でのタブレットを使って、それぞれの研究の発表をしているところを拝見しました。
伏見校長先生は、やはり教育委員会にいらして、教育部参事として議会にも対応されていましたから、よく存じ上げている先生です。
生徒数は、鶴ヶ島第二小学校に次いで少ないですが、やはり、学び合いの学習が行わていました。
4人ごとに班にして取り組むのですが、女子が3人で男子が1人という班もあり、恥ずかしがらないのかと疑問に思ったら、小さな学年から行っているので、大丈夫、いきなりならきっと恥ずかしがるでしょうねとの事でした。こういうのが当たり前になれば、男性社会とかガラスの天井なんて話はなくなっていくのだろうなと思いました。
校長先生と懇談の時間があり、今は、連絡網ではなく、学校側から一斉メールなので、子どもの親同士の交流がない、学校が情報のハブになっていて、親同士で確認するような事も学校に聞いてくる。など伺い、PTAのような組織(少し強制参加的な要素がある)の必要性を改めて感じました。
また、先生は、授業を休むことはできないので(休むと生徒に自習させる事にので)、働き方改革は難しい。複数担任などできないと。具体的には、少人数学級を進めて、先生の確保ができるればいいのではないかと考えます。これは、公明党のネットワークで強く訴えていきたいと思います。
明日は、鶴ヶ島中学校と鶴ヶ島第二小学校に伺います。