公明党 鶴ヶ島市議会議員 山中もとみつ(山中基充)の公式ホームページ

鶴ヶ島市議会 マニフェストサイクル 政治倫理条例が成立

未分類 / 2020年3月20日

鶴ヶ島市議会令和2年第1回定例会「議・議案第1号 鶴ヶ島市議会議員政治倫理条例について」が全員賛成で採決され、4月1日から施行されます。
鶴ヶ島市議会では、議長、副議長選挙での立候補制を採っていて、所信表明をする機会を設けています(地方自治法の関係で、立候補していない人にも投票はできます。)。18人中16名の賛成で選ばれた現近藤英基議長のそれは、「政治倫理条例の研究調査、議会の広報広聴機能の強化、そして、議会事務局の強化」でした。
議長の所信表明を議会のマニフェストと捉え、議会運営委員会が引き受け、議会改革推進委員会を設けて、そこに諮問をするという形で鶴ヶ島市議会のマニフェストサイクルは動き出しました。
埼玉県で初めて議会報告会を行い、議会基本条例は3例目と議会改革を進めてきた我が鶴ヶ島市議会の誇りは、全員賛成で事を進めてきたという事です。
フロンティアを切り開いて行くには、賛成、反対は必ずあります。まして、「癖が強い」議員ですから、合意形成は一筋縄ではいきません。
最大会派が過半数を占めていて、そこがイニシアティブを持てば、理屈は後からついてくるというような運営も可能かもしれませんが、今の鶴ヶ島市議会はそうではありません。また、そうであっても最大会派が少数会派の意見を尊重しなければ全員賛成で事は進められません。

マニフェストーそれを回すマニフェストサイクルが奇跡を起こしています。

大きく3つの議長公約のマニフェストは、「政治倫理条例を作る、議会報編集委員会と議会報告会を担当し、さらに、政策形成サイクルのスタートなる広報広聴を担う広報広聴委員会を立ち上げる、そして、議会事務局は議会局にしていく」という中間報告を議会改革推進委員会で決め、議運に中間報告をしました。
全員賛成で事を進めていくためには、目下の課題を決め、どう取り組むかを決め コマめに、報告するという段取りをしないと、最後の最後に反対者が出てそれまでの取組が水泡に帰すという事になりかねません。ここまでは、OK。ここまでは、OKの繰り返しです。
政治倫理条例ですが、「研究する」から「作成する」でOKをとり、議運に報告した後、条例のたたき台を用意しました。
たたき台は、口語体にする事、資産の公開は盛り込まない事、審査会は設ける事、逐条解説付きにすることなど確認しながら、委員長が用意して、委員に諮るという形で進めました。
案外、他の議会では、議会の条例には規則は設けられないのに規則という言葉を使っていたり、鶴ヶ島市議会では施行規定という言葉を創作しました(^^;、体裁もどれも似たり寄ったりで、勢いで作っている感がありました。むしろ、小さな違いに何か意味があるのかを先方議会に確認しながらのたたき台の作成でした。

隣の坂戸市議会で審査会を設ける事案が発生し
https://www.asahi.com/amp/articles/ASM5K56RKM5KUTNB00L.html?__twitter_impression=true 改めて、多くの倫理条例に当たり前に定めらている審査会と地方自治法135条の懲罰との兼ね合いについてなど改めて考える機会となりました。委員の中からも国立市議会の条例には審査会が定められていないとの意見もあり、審査会設置を要望する際の証拠の該当、非該当の判断も難しい事から審査会設置に関する部分は削除することとしました。同時に設置の申請書を定める施行規定も作らないことにしました。また、疑義をかけられた場合の議員としての積極的の市民への説明責任については、意図的に特定の議員が貶められる恐れがあるという事で、義務ではなくあくまでも自分自身に課すものと表現をシンプルにしました。
特徴的なのは、議員辞職決議など決議は、本人に弁明の機会が保証されずに多数決で問答無用に行うことができる事から、その際には弁明の機会を保障する規定を設けたことです。
議会最終日、いろいろな議員の思いを包含しつつ鶴ヶ島市議員政治倫理条例は全員賛成で採決され、鶴ヶ島市議会の新たな一歩が踏み出されました。

5月に行われる「議会報告会」は、議会改革推進委員会と議会報編集委員会が合同で担当し、「広報広聴委員会」への布石を打ちます。

事務局の強化は、議会局という形にこだわらず、議会の申し合わせの見直し、ICTの活用と紙文化から見直しに方向が進みそうです。

(写真は議会改革推進委員会から議会運営委員会への答申のたたき台)