公明党 鶴ヶ島市議会議員 山中もとみつ(山中基充)の公式ホームページ

第80回全国都市問題会議 初日

研修 / 2018年10月11日

第80回全国都市問題会議IN長岡市
前日は見附市で研修し、夜に長岡入り。2000名以上の市議会議員が全国から集まるので、ホテルはどこもいっぱい、坂戸市公明党の仲間は、新潟市のホテルにJTBに回されている(^-^;
内容は、開場の8時半前から並んで席を確保、夕方5時まで缶詰めでの研修。でも、本郷先生や隈健吾先生の話を聞けるなんて機会はそうない事。
開催市にとっても大変な事で、今晩は花火を上げてくれるそう。足がないから見に行けないけど。
詳しい中身は、こちらで。結構長編です(^^ゞ
https://togetter.com/li/1275690

第80回全国都市問題会議in長岡市
市民協働による公共の拠点づくり
開会挨拶 全国市長会会長 立谷秀清相馬市長
第80回の節目、多くの皆様と一流の皆さんのお話を伺い、あるべき地方自治体の姿を考えていきたい。
開催市挨拶  磯田達伸 長岡市長
二千人を超える方がアオーレ長岡にお集まりいただき、感謝します。長岡開府400年、戊辰戦争400年。その度に復興してきた長岡は米100俵の精神が生きずいています。
長岡花火も今晩打ち上げます。来賓祝辞 花角英世新潟県知事  県知事本会議で欠席で代読
基調講演
地方分権へのまなざし
東京大学史料編纂所 本郷和人教授テレビは、常識通じない、そこで専門家づらしている人は、全部ニセモノ。職場に居場所がない、学会に居場所のない方と思ってほぼ間違いありません。
という、毒舌でスタートし、日本が統一されたのは、秀吉以降という話や、黒船から天皇を中心とした国家づくりが進んだなどのお話を伺い、日本は西洋列強に蹂躙されない為に、天皇制の下、中央集権を強化した。身分にとらわれず英才を集めた。
今の日本の黒船は、人口減。今度は中央から地方へ自治権を後押ししてボトムアップの時代。新しい日本が作られていく。という話で閉められました。
(写真、録音主催者側で禁止)
主報告
長岡市の市民協働
磯田長岡市長691平方メートル広い町、新潟県第2の都市。合併で広域に。
米の生産全国3位、16の酒蔵、京都に続き2位、明治時代、石油が取れた。金属加工も。天然ガス、長岡まつりの花火。錦鯉。戊辰戦争から150年、廃墟と化した長岡藩に100俵の米ーこれを教育に生かす。まちは市民の力で発展するというのが長岡の伝統。三島しんじろうランプ会つくり、地域振興など。

 市民同士のつながりこそが力。行政はサポート役。
行政の役割は地域の拠点づくり。
41のコミュニティセンター。
子育て支援施設、子育ての駅。全国初の屋根がある保育士がいる公園というコンセプト。13施設。
地域の保育園に子育て支援センター、37カ所。
アオーレ長岡
隈研吾デザイン、中心市街地の活性化。庁舎を移動。
長岡版イノベーション、米100俵プレース。
高等教育機関との連携、NADEC構想、NADECベース。
長岡開府400年 戊辰戦争150年さらなる成長を目指していく。
一般報告
前葉泰幸三重県津市市長
市民との対話と連携で進める津市の公共施設マネージメント
平成13年に10市町村合併。斎場をPFI、27億円+31億円の施設、一般廃棄物焼却場、合併前から広域で行ってきたが、結果として一つの市で。地元対策、トンネル県道36億円で市も負担。住民交流センター。
80億円が133億円になったサオリーナ総合スポーツ施設。
不都合な真実、あえてあぶり出す。隠す、先送りにしない。ダイエーが撤退。第三セクター返済10億3500万円。市が執務室で7000万円払っていたのを、第三セクターから市が買い取り。駅前商業施設破綻。損失補償。再生。オープンに。
 ミサト村、3つの小学校、1つに。住民との対話。お互い三すくみ。統廃合は賛成だが、うちのを残したい。中学校と統合して、9年間の学校を開設。日本一の学校を作ろうよ。市立幼稚園多い。ちょっとだけ離れた所にこども園。空いた所を売却と公民館にパッケージで示し合意形成。

 市民のアイデアや思いを形に。情報を徹底してオープンにし、共に考える。公民館の統合、大きい施設から使いやす施設へ。キッズルーム、歴史を学べる場所、消防団の詰所複合に。人口千人あたり50平米の公共施設。ダウンサイジング。丁寧に、議論。丸ごと公共施設の統合。温泉施設残して欲しい。
 場内からの質問に答える学校の統廃合、案外若い父さんお母さんは、スクールバスがあれば、大きな規模の学校がいいということ多い。年配者は地元にないのは寂しい。行政は、対立の構造生み出しやすい。情報をオープンにしつつ、潮目が変わった時を逃さずに対応、常に考えていないといけない。

 最後に議会との関係
市民との対話優先過ぎと言われないか。議会には小まめに情報を提供、議案で勝負して途中でごちゃごちゃいうなという声もあるが、情報提供のレスポンスは直ぐに求めない。
議会の議決権など尊重して、よりしみんの声が届く市政を議会と共に行いたい。
一般報告
隈研吾、建築家、東京大学教授

海外でも仕事をしている、世界は同じ方向を向いて変わろうとしている、柔らかく一体感のある、公共施設と溶け込む者ものへ。

アオーレ長岡について

大きな施設は郊外へ、しかし、コンパクトシティ、ウオークナブルシティ。コンペの要綱に「広場を」土間のある空間。制震ダンパーとなる屋根。
土間、広場とはちょっと違う、重くて固い。

土間は土を固めたもの、カマドがある。土と火があって周りが木。広場ではなく、土間のある市役所。おん年90歳のマキ先生が審査委員長。靴下を裏返しにしたようなと。

ヒューマンスケール、木漏れ日効果、泥濘まない土間、緑はワークショップで採用。ワークショップやり方で違う、厚生会館の畳の上でモデルを前に。みどり欲しいというか子供の声を採用。ベンチでなく椅子に。温かくて落ち着く空間に。できて4年で500万人突破。

街との関係。アーケードからスムーズに入れる。街の一部に。玄関、お座敷ではなく、土間。ガラス張りの議会。ロンドンの議会はまさにガラス張り。音楽会もできる議会。
色は柿渋こんにゃく。和紙を使い、木を使う。焼き物のサイン。

ご自身の様々な取組についても。
森民夫元長岡市長カラ発注者としての話。
森本千恵 株式会社ゴエン社長

アオーレ長岡のにぎわいの担当

人がどう動いてを考える。顧客側にいて、ご縁を作っている。金沢のおばあちゃん談。
サイン計画を考えた。元々公園、思い出の場所。自分ごとにする為に、地元で飲み、人と会ってきた。

素晴らしいデザイン、作成側のリーダシップ、そして、コンセプト。
多くの学びを得ました。

20181010見附市 健幸のまちづくり視察

研修 / 2018年10月11日

スマートウエルネスみつけの実現に向けて
鶴ヶ島市公明党市議団3名での視察。大宮からわずか1時間余りで長岡駅に、そして信越本線の特急でわずか1駅で見附市へ。駅の周辺には何もありません。駅からは約1.7kmの見附市役所へ。
10月11日からの長岡市での第80回全国都市問題会議に前乗りして視察で同じ内容で今日一日だけで3件の視察を受け入れられていました。
久住時男市長の下「健幸」都市づくりに取り組まれており、全国都市問題会議でも事例報告をされたり、第1回コンパクトシティ大賞 国土交通大臣賞、第5回プラチナ大賞、総務大臣賞を受賞されています。
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人口は、40711人 世帯数は14785世帯で人口は微減で核家族化の進行で世帯数は微増。

高齢化率は29.1%。

2002年久住市長誕生し、諸外国の都市が50年100年後の我が都市のグランドデザインを示している意義を考え2005年に50年後の見附市のグランドデザインづくりを実施。「お金のかからない」「時間にゆとり」「心にゆとり」「空間にゆとり」

地方創生の中で総務省指導で2040をターゲットに人口1億人維持を掲げた計画がつくられていますが、それを先駆されています。

第5次総合計画では、都市の将来像を「スマートウエルネスみつけ」~住んでいるだけで健康で幸せになれるまち~とされています。

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久住市長の前市長が体調を崩した時に、太陽村の取組を知り、見附に導入しようとした時、筑波大学の久野譜也先生と縁ができ、健康運動教室に関わった人のエビデンスが10年程度若返ったなどその効果に注目し、久住市長が、いきいき健康づくりの4本柱(食生活、運動、生きがい、健/検診)を実施。例えば、小学生4年と中1の時の成人病検査を実施している事。

介護認定率も新潟県内1位を何度も経験、H29年現在17.1%で県平均より少し低めです。

まちづくりの中心に健康を掲げ、歩く事を基本に、イングリッシュガーデンの整備や、歩きやすい、自転車で動きやすいようにしていった。結果として、1日一歩で医療費抑制効果が00.65~72円との事。

スマートウエルネスみつけとは、健康施策+まちづくり

①健康になれるまち②地域が元気なまち③環境にやさしいまち④健幸を理解し行動

①は歩きたくなるまち②は地域コミュニティの推進③はYM菌の活用④は、子どもたちへの禁煙防止講演が興味深い取組でした。

①では毎日外出高齢者に比べほとんど外出しない高齢者は 歩行が不自由になるリスクが4倍、認知症障害リスクが3.5倍との2年間追跡のエビデンスが出ています。

②地域コミュニティでは、小学校区ごとに1か所に1年半のワークショップとか講演を重ねてコミュニティを形成しているとのこと。最初は大変でしたが、苦労し丁寧に取り組んだ一つ目がモデルとなって後は、うまくいったそうです。

③EM菌とは違った特許だそうです。④小学校6年、中1で行うたばこの被害の勉強、そのインパクトで喫煙率が全国22%なのに9%しかない事。

地域コミュニティでは、ワンボクスカーをあてがい、保険や燃料を供給し、地域交通を担ってもらうコミュニティワゴン、拠点ふるさとセンターの整備、20万円+200円×人数の資金など徹底されていました。

地域交通では都市部は100円乗り放題のコミュニティバス、そして、郊外はデマンドタクシー、地域ではコミュニティワゴンと歩いて動きやすい外に出やすい環境つくられていました。

最適な保険指導モデルを提示できる「AIの開発研究」の実証フィールドにも参加されていますが、こちらの結果はもう少しかかるそうです。

最後に地元スーパーを4000万円?!購入し、1億円で改装しというネーブルみはしという施設の中でトレーニングされる皆様の姿も拝見しました。

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グランドデザインがあり、その上で、筑波大学の先生との出会いがあり、事を性急に運ばない丁寧さがあり、しかし、確実にそして結果を示す姿勢など3時間ほどの研修でしたが、多くの事を学びました。

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