公明党会派視察 釧路、帯広、芽室 初日
朝の5時15分、坂戸駅東武東上線の始発からスタートして、晩秋の北海道東部への視察へ。
初日は、釧路市役所での研修。9時半に釧路空港着、レンターカーにて市役所へ。途中、世界遺産の釧路湿原展望台へ。小一時間歩いて、雄大な景色を鑑賞して、市役所近くの食堂でサンギ定食を食べて、1時からの3時までみっちりの視察研修。
テーマは「釧路市における公有資産マネジメントの推進について」
釧路市と鶴ヶ島市の違いは、釧路市が合併により阿寒湖のあたりまで市域(222㎢から1365.75㎢)が広がっているのと、飛び地合併であるのに対して、鶴ヶ島市は市域は17.65㎢と施設数もコンパクトさにも大きな差がある事。
その中でも、人口減少、施設の老朽化、改修・更新費用の増大と集中という課題は、共通しています。条件敵に釧路市でできる事は、鶴ヶ島市でもできるはずです。
釧路市としては、釧路市都市経営戦略会議を平成22年(2010年)釧路公立大学地域経済研究センターと設置し、政策プラン、市役所改革プラン、財政健全化プラン策定し、改革の方向性を示し、市長を本部長とする都市経営推進本部と立ち上げ、市の最高意思決定機関とし、副市長を中心の対策会議、課長級での公共施設等見直し作業部会を立ち上げています。
視察の際、各施設のカルテを作成し、残すべきか、統廃合かなど調査や研鑽は進んでいるものの、具体的にどれとどれを無くしたり、統合したりなど示していないのは、鶴ヶ島市と同じでこれから近い未来への課題として残っています。
それを、決めていくのは、都市経営推進本部になっていくのではという事でした。
公共施設等の見直し指針―総量削減と維持更新費用の平準化を目指し、長寿命化、管理運営経費の効率化を図ります。
対象の施設を普通財産、行政財産という分類だけでなく、利用用途別に分類し、あるいは、利用圏域の観点で分類する。情報管理の一元化、客観的施設評価の実施など。
ただ、これらの客観的な評価は、いざという統廃合や集約化が動き出した時には、意味を成すが、どこがボタンを押すのかが課題だと感じました。実際、釧路では、地域住民提案の地域の会館や児童館の集約化が1年で土地の収用や設計なども行われています。
最後に、総務省から求められた公共施設等総合管理計画の実施計画についての質疑の説明で、平成32年までに策定する実施計画で、この施設は、廃止、この施設は集約、この施設は更新とすべて決めるのではなく、この分類の施設は、こう長寿命化を図り、こういう計画敵に見直すという方針を示すことにより北海道からは承認されているとの事でした。
でも、そう遠くない未来には、決めなくてはならないと認識されているとの事でした。施設が総数で800を超える釧路では、致し方ない事とは理解できるのですが、合併をせずにきた鶴ヶ島市は、重なる施設があるわけではないので、きっちりと方針を出すべきだろうと改めて考えました。
釧路議会事務局の皆様には、免震構造の新庁舎を案内いただいたりと大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
この後、急ぎ帯広まで車で6時過ぎに到着。回転寿司での夕食後、ホテルにチェックインして、駅前を散歩。明日は、1日に2カ所での視察と強行軍です。