市民と議会の条例づくり交流会議2015 2日目後半
コンビニのサラダとおにぎりでの昼食後再開。
まずは、法政大学の廣瀬先生による問題提起。
議会改革の10年ーこれまでとこれから 廣瀬 克哉法政大学教授
議会基本条例が栗山町でできて明年10年。600の自治体で策定され、市民参加の意識も醸成されてきた。
議員報酬定数の削減が議会改革から、議会の使命の再確認、議員間討議、市民参加、議会報告会が普及。議会という機関のミッションの自覚化ー1人の議員としての報告や意見交換ではなく、議会としてのミッション
ー自治体事務の論点、争点を発見、公開することは討論の広場である議会の第一の使命である。ー栗山町議会議会基本条例から。
条例や報告会が定着してきてその成果が問われる段階へ。審議の活性化ーそのメリットは?開かれた議会ー注目されなければ隠されたまま。政策機能の強化ー行政ではできない何かを実現できたか。
ー議会が良くなると市民にとってどんなようことがあるのーその問いはもう議会に向けられないようになっているか。
集権的に物事を決めるより分権的に各自治体で決める方が良いと多くの市民が実感しているだろうか。ー政策水準の低下になっていないか?自治体で決めることー最後は議会の意思決定が問われる。
それは住民の意思を反映しレベルの高い審議で論点争点を発見、公開し、納得いく決着がつけられているのか?
アウトプット志向を見直そう
政策は執行されて市民に届く。成果が首長や行政に帰着するのはしょうがないが、そのプロセス自体を市民につなげていくことが成果。住民の私たちは聞いていないをなくす。声が届いていないという感情をなくす。住民が知っていることを議会が知らないということがないように取り組んでいるか。
事務局の強化が行われていないー事務局の数より少ないことは、世界では非常識。議員の本質は、見識あるアマチュア、プロの補佐機関が必要。この点は未だ議会改革で置き去りにされている。
実践報告
寺島 渉飯綱町議会議長、鈴木太郎横浜市議会議員、西沢一郎所沢市議会議員。
まずは、寺島飯綱町議会議長ー政策サポーター制度。テーマを決め、15名募集。公募は集まらず、要請による。予算、政策要望書を12月に提案する。
横浜市議会、自民党のマニフェストで条例制定。中小企業振興条例からスタートしている。議会への報告を義務づけている。絆条例、資源集団回収ー持ち去りが横行、ルールとして決められていない、窃盗罪では難しい、条例上禁止し罰金を課した。刑事罰なので警察協議は議員側が行う。委員会提出条例。
取り組む上で大事なことは、議会として自分ごとでやるということ、結局行政側に投げている事例のようにはしない、オーナーシップ、リーダーシップはあくまで議員が持つ。
所沢市議会では、議会基本条例の事業評価を行い、改選後は、基本条例の見直しを行っている。この8月に行うが既に6月議会ではそのための特別委員会を設置して取り組んでいる。
先進的な取り組みは、その過程を知ることが大切です。飯綱町の取り組みは、50歳以下がいない、新人は60代にもかかわらず、フットワーク軽く頑張っておられて励みになります。政策モニタや議会報モニターの取り組みの特に謝金について伺いました。
横浜市議会は大所帯なので議会というより会派での政策条例の取り組み、条例制定時のPTには議会事務局やシンクタンクも入るとのこと。
所沢市議会の基本条例見直しについては、学校への空調設置で、増額補正が予算に関わるということで否決されたりした事から、予算についても規定したいとの事。
最後に廣瀬先生から閉会の辞で終了となります。さあ、鶴ヶ島に帰ろう。