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 山形県酒田市は、アカデミー賞受賞の映画「おくりびと」のロケ地のある街。ロケ地誘客事業で観光活性化のヒントを得ようと訪問した次第。ロケが行われた建物内で、市の担当者から話を聞かせていただくことができ、感激もひとしおであった。市内は「おくりびと」ロケ地として、「おくりびと」ゆかりの地が随所にあった。

 このロケ地建物は、元々は料亭・進駐軍のレストラン(個人所有物件)であったとのこと。ロケ地となった経緯は、庄内映画村にTBS・松竹よりオファーがあり、脚本の小山薫堂氏が山形の大学の客員教授であったことから、脚本を書くのに庄内が適しているとのことで、ほとんどの撮影を酒田市で行ったとのこと。

 ロケの2ヶ月間、エキストラの手配からロケ弁当の用意に至るまで、「NPO法人酒田ロケーションボックス」を立ち上げ、このNPOが担った。現在はロケ地建物を管理している。

 特筆は、NPO法人とタイアップしてロケーションコミッッションを行ったこと。行政、NPO、民間の役割を明確化して行ったので、市で特別に予算化するものはなかった。

 建物内のセットの机や什器などは、廃校した市内小学校の備品を市長や職員自ら、トラックで運び入れたものとか・・・。建物内の随所に、市長や市職員を挙げて懸命に「盛り上げよう!」という心を感じることができた。

 建物の一般公開は当初期限を設けていたが、ロケツアーなどの旅行客が増加し、延長している状況であるが、今後の運営や管理について検討しているとのこと。現在は、NPOを通じて映画関係者に「ベストなロケ地」宣伝を実施展開中。

 100円の入館料を取っており、清掃協力金として市が助成をしている。

 興味のある経済効果については、数億円とのこと。年間で、観光人が30~40万人増となり、宿泊も15%増えたとのこと。アカデミー賞を受賞した後に、市内観光関係者やタクシードライバーらは、観光研修会を開いたとのこと。我々が視察をしていたその時にも、福島県からバスガイドの一行が観光研修に訪れていた。

 全国各地のナンバーの自動車をよく見ることからも、増加したことがよくわかるそうだ。受け入れる駐車場が少なく、向かいの神社前のデッドスペース(車止めされていた部分)の縁石を、道路担当と削り、スペースを確保したとか・・・。

 国の登録有形文化財の「山王くらぶ」にも訪問することができた。料亭文化や商人のまちづくりなど、肌で触れることができた。

 

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山口市 村上満典