4)「健幸都市・杉並」
統計では、杉並区の男性の平均寿命は82.3歳、女性は88歳、東京都内の自治体では、杉並区は男性は2番目、女性は5番目に高く、長寿な区であると言えます。しかし、理想は健康で長生きすること、つまり健康寿命が大切であると思います。
私は、区民の健康寿命を延ばすための取り組みを推進してきました。
例えば、高齢者の健康づくりの取り組みとして「フレイル」という概念を紹介し、また、「長寿応援ポイント」事業を作り、地域における高齢者の健康活動を促進する環境を整えてきました。
一方で、日本人の2人に1人ががんになるという状況から、「杉並区がん対策推進計画」の策定や、がん検診の受診率向上など、総合的ながん対策を推進してきました。
さらには、歯の健康は身体全体の健康につながりますので、76歳になる方を対象に「後期高齢者歯科健康診査」制度の創設も推進してきました。
杉並区では、「65歳健康寿命」という指標を用いています。65歳以上の方が、何歳まで健康な状態でいるかを示した数字です。杉並区民の実績は、平成23年度から令和3年度の10年間で、男性は82.5歳から83.8歳へ、女性は85.5歳から86.9歳へと着実に延びています。