2) コロナ対策
要望の中でも、特にコロナと戦う医療機関、医療従事者への最大限の支援を強く求めてきました。
杉並区は、独自に医療体制の強化策を講じてきました。
例えば、「区内基幹病院経営支援のための包括補助」。これは、区内の4基幹病院と杉並区が協定を結び、病院側はコロナ患者を積極的に受け入れる。その代わりに、病院の財政状況の悪化に対しては、杉並区が包括的に補助を行うというしくみです。
この補助は、コロナの影響で経営が危ぶまれた医療機関にとっては救いの手となりました。後に、「杉並区と共同で社会的な使命が果たせた」等、医療関係者から評価する声が届けられています。
また、国の行政事業レビューでも取り上げられ、全国の中で優れた事例として紹介されています。
その他、発熱外来で勤務される医師に対する補助や、コロナ患者が陰性になったものの、体力の低下があり、しばらく入院が必要な方を別の病院に転院していただく際、次の病院との調整や、受け入れ先に対する補助などの支援も行いました。
また、コロナによる自宅療養者に対して、訪問看護の派遣やパルスオキシメーターの配布やBCPなど、杉並保健所の機能強化支援も行ってきました。
ワクチン接種が始まった時、未曾有の数とスピードで接種を進めるというプロジェクトであり、開始直後は多くの課題や混乱がありました。そこで、予約受付体制を強化したり、各接種会場の運営についても、随時、区に課題を報告し、ワクチン接種がスムーズに迅速に行えるよう、改善を求めてきました。
また緊急事態宣言などにより、区民生活に大きな影響が出ていることを受け、中小企業や商店会に対する補助、文化芸術活動助成金など、区内の経済活動を支える体制の強化、充実も推進してまいりました。