杉並区議会臨時会
新型コロナウイルス感染症対策の新たな補正予算が組まれ、本日、今年最初の臨時会が開催されました。
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今年度既に11回目の補正予算です。予算額は、計3億9252万8千円、主な内容としては、
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① 中小企業支援:
昨年3月からコロナ対策特例資金の借受に伴い支払った信用保証料分を、特例融資を受けた企業を対象に補助します。
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② 予防接種関連:
2月末から開始予定の医療従事者への接種経費と、3月下旬(~4月)以降の65歳以上の高齢者に対するクーポン券と予診票の送付に関する経費、システム改修関連等々。
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※今回はワクチン関連第一弾です。近日中にさらなる補正予算が組まれる予定です。
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③ 自宅療養者のための健康観察支援:
自宅療養者へ貸与するパルスオキシメーター、区は昨年4月に100個導入しいち早く運用を行っていました。この度東京都より120個支給され、最近の自宅療養者が増加していることにより追加で200購入します。
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④ コロナ病床確保のための転院支援:
杉並区では現在、区内の4病院でコロナ患者を受け入れていますが、病床使用率が90%を超える日もあり、大変逼迫しています。そこで、症状が回復した患者の転院を円滑に進め、4病院への新規の感染者の受け入れができるよう、入院中の患者が退院基準を満たすまで回復した場合、区が転院先を調整し、協定を結んだ区内10の病院が回復期の患者を受け入れるという区独自のスキームです。
転院を受け入れた病院には、区が1つの病床につき1日8000円、個室の場合は1日2万8000円を連続10日を上限に補助します。
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※ 回復期患者の転院支援については、東京都でも類似した補助制度(1人当たり18万円)を始めることになり、国も診療報酬の入院診療加算を3倍(250点から750点)に引き上げることを第3次補正に盛り込むなど、新規感染者受入れのための病床確保のポイントは、この取り組みにあるようです。
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補正予算は、総務財政委員会で審議され、本会議で可決・成立しました。
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