新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言 3.19
新型コロナウイルスの対策について話し合う政府の専門家会議から、新たな提言が発表されました。
【概要】
・罹患しても約80%の人は軽症で済むこと、5%程の方は重篤化し、亡くなる方もいること、高齢者や基礎疾患を持つ方は特に重症化しやすい。
・社会・経済機能への影響を最小限としながら、感染拡大防止の効果を最大限にするという、これまでの方針を続けていく必要がある。(1)クラスター(患者集団)の早期発見・早期対応、(2)患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保、(3)市民の行動変容、という3本柱の基本戦略は、さらに維持、必要に応じて強化し、速やかに行わなければならない。
・現在の、全国の感染状況を゙見れば、一連の適切な行動変容により、国内での新規感染者数が若干減少するとともに、効果があったことを評価。
・3つの条件 <(1)換気の悪い密閉空間、(2)多くの人が密集、(3)近距離での会話や発声> が同時に重なる場を避けるための取組を、地域特性なども踏まえながら、これまで以上に、より皆が徹底することにより、多くの犠牲の上に成り立つロックダウンのような事後的な劇薬ではない「日本型の感染症対策」を模索していく必要がある。
・感染が拡大している地域は自粛要請の必要性を検討し、収束に向かっている地域ではリスクの低い活動から解除を検討する。
・政府及び地方自治体への提言として、①地域でクラスター(患者集団)対策を指揮する専門家を支援する人材の確保、②地方公共団体間の強力な広域連携の推進を図った上で、③地方公共団体間で保持する感染者情報をそれぞれの地域のリスクアセスメントに活用できるシステムを作ること、④保健所が大規模なクラスター対策に専念できる人員と予算の投入等
▶ 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議提言全文(令和2年3月19日)