昨日、松本工業株式会社(杉並区宮前)が開発を進めている「サスティナブルトイレシステム」の視察に伺ってきました。
災害時の避難生活で、最も大きな課題の一つにトイレの問題があります。過去の大災害時の避難所においても、トイレの衛生が保てず生活環境が劣悪になり、被災者の健康が損なわれることが多々発生しました。
同社の「サスティナブルトイレシステム」は、上下水道や電気の供給が停止しても、水の循環により、トイレの使用が可能なシステムです。
同社のビル地下に、そのシステムの実証実験プラントが設置されています。下記が概念図です。
【循環工程】
①トイレを使用した後に便器を洗浄(水を流す)した汚水が、一次処理槽へ流入。
②一次処理槽内部で微生物分解に使用した洗浄水は、竹炭槽へ流入し更に微生物分解を促進。
(①②の写真 ▼)

③竹炭槽を通過した処理水はオゾン槽へと流入し、処理水の脱色。(写真▼)

④オゾン槽で脱色した処理水を処理水槽に貯留。(写真▼)

⑤トイレの洗浄(使用後水を流す)をすると加圧ポンプが作動し、使用されたトイレのロータンクへ給水。(⇒①へ)
さらには、雨水の利用や蓄電池太陽光発電、さらにはガーデニングコンポスト(沈殿した汚泥の再利用)など、ほぼ完全なエコ循環システムとなっています。大変興味深い技術です。2年後の実用化をめざしているとのこと。
松本工業は、もともと給排水設備の事業者でありますが、松本一郎代表取締役を先頭に10数名という少数精鋭の社員が、社会貢献しうる新しい技術開発を進めている姿に大きな夢を感じました。

