杉並区では、この度、アイサンテクノロジー株式会社(自動運転技術開発事業者)及び東京大学(共同研究者)、第一航業株式会社(区内協力企業)と、自動運転システムの区道を走行する実証実験の協定を締結するとの報告が、先日の区議会都市環境委員会でありました。住宅街の公道を利用した実験は都内初試みです。
この協定では、杉並区は保有する地図データ等の提供を行うことになります。区は平成23年度に地籍調査に先駆けて作成した高精度の3次元地図を所有しており、その精度の高さを生かし庁内GISの基盤地図や外部提供する地図データに用いるなど、さまざまな形で活用してきた経験があり、こうした3次元地図を所有している自治体がほとんどないことから、この地図を活用した自動運転公道実証実験へ協力の申入れが、開発事業者より区の方に寄せられたというものです。
自動運転システムとは、自動車が運転の一部また全てを行う技術であり、実現すれば交通事故の低減や渋滞解消・緩和、高齢者等の移動手段の確保などの効果が期待できます。自動運転システムは、ブレーキや一定条件下における追従走行(レベル2)などが現在実用化されています。
今回、実証実験を行うのは運転動作レベル3の段階にあたります。これは、加速・操舵・制動の全てをシステムが行い、システムが要請したときのみドライバーが対応する状態ということで、より高度な技術を伴う実験です。
<国土交通省の資料より抜粋(拡大します)>

実験走行区間は、荻外荘や大田黒公園などの観光資源を経由する窪駅南側エリア、および区の北側にある井草森公園の周囲を予定しています。
12月に区と実施者で協定を締結し、実証証験は来年1月の予定です。
委員会では、周囲及び通行車両・歩行者等への安全性の確保に注意するよう要望しました。
