アニマルセラピー
公益社団法人「日本動物病院協会(JAHA)」が認定している、アニマルセラピー”CAPP” の活動の視察のため、区内の特別養護老人ホームをおじゃましてきました。
CAPP とは、Companion Animal Partnership Program の頭文字で、人と動物のふれあい活動です。
動物とふれあうことは、医療や福祉、教育において様々な効果があるとされています。一口にアニマルセラピーといっても、おおまかに以下の3つの分野で行われています。
<JAHAのHPより>
- ◆ AAA(Animal Assisted Activity)動物介在活動
- 動物とふれあうことによる情緒的な安定、レクリエーション・QOLの向上等を主な目的としたふれあい活動。一般にアニマルセラピーとよばれる活動の多くはこのタイプです。
- ◆ AAT(Animal Assisted Therapy)動物介在療法
- 人間の医療の現場で、専門的な治療行為として行われる動物を介在させた補助療法。医療従事者の主導で実施します。精神的身体的機能、社会的機能の向上など、治療を受ける人にあわせた治療目的を設定し、適切な動物とボランティア(ハンドラー)を選択、治療後は治療効果の評価を行います。
- ◆ AAE (Animal Assisted Education)動物介在教育
- 小学校等に動物と共に訪問し、正しい動物とのふれあい方や命の大切さを子供たちに学んでもらうための活動。生活科や総合学習などのプログラムとして取り入れる学校も徐々に増えています。
今回視察したのは、高齢者施設におけるAAA の活動です。運営はボランティアの方々の手弁当で行われており、他にも高齢者・障害者の複数の施設や小学校などで定期的に長年にわたって行われています。皆さんのご尽力に心より敬意を表します。
施設入居者の方も、かわいい犬や猫とふれあうことで、大変すばらしい笑顔を見せて頂きました。
動物と共生する社会は、核家族化、超高齢化の時代において、ますます重要な課題となっています。そのための社会環境を整備していくことの必要性を改めて感じました。