並河健天理市長自ら、視察の受け入れをしてくださり、50分間みっちりと取り組みについてご説明をいただきました。
そもそもの問題認識は、学校の先生が確保できない、心労で休職・退職してしまう、さらには、校長・教頭の確保ができない現状をなんとかしなければという思いが発端だったそうです。
文科省とも連携をとり、令和6年度の「行政による学校問題解決のための支援体制の構築に向けたモデル事業」に採択され、学校問題解決支援コーディネーターを中心とした「ほっとステーション」を作り上げました。
その成果として、先生が退職してしまう3大理由は、保護者対応、先生同士の人間関係、指導力不足と言われているそうですが、天理市では、令和7年には、先生の休職・退職は、自己都合以外の理由の休職・退職者は0だったそうです。
天理市は、小学校9校、中学校4校ですが、
令和8年4月30日現在で、相談件数は432家庭1082件、
現場訪問件数は、669件
全ての保護者の相談は、ほっとステーションにとご案内しており、学校に来た相談にも同席をし、今までの学校関係者が同じ視点で捉えるのではなく、専門職の視点を活かして相談に向き合い、保護者のサポートは先生の役割ではなく、ほっとステーションの役割。
学校の先生は、児童生徒のサポートだけに集中することと、徹底しています。25%くらいの現場の先生からは、理解はされないようですが、「こども中心で考える」ことを徹底して欲しいことを繰り返しお伝えしているとのことです。
担任の先生は、「自分が受け持った期間中」だけに着目してしまうけれども、生育歴・家庭環境も含めて全体像を整理し切れ目ない支援をスーパーバイザーが核となり、専門職の見立てを踏まえた多様な視点で「チーム」で適切な手立てをすることを徹底されていました。
特筆すべきは、毎日、情報共有を市長・教育長含めて行なっているとのことで、市長自らが、保護者とお話しするような事案もあったそうです。
このような体制のもとに、得た教訓から、「毎日が楽校プロジェクト」をスタートさせています。こどもたちが毎日が楽しいと思える授業づくり、学校づくりをしていくプロジェクトだそうです。そのお話も聞いてみたいと思いました。


