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バックナンバー 2024年 8月

8月4日の日曜日に毎年恒例で行なっている献血活動を行徳駅で行いました。毎日本当に暑いですね。そんな中でも多くの方が献血にご協力していただきました。ありがとうございました。

コロナ禍以降、オンラインでの勉強会ばかりだったのですが、8月1日に久しぶりに自治体DXをテーマとしたリアルなセミナーに参加してきました。

浦安市の目指す「共創のまちづくり」にデジタル技術の活用は必須です。また、官民連携しなければ進められません。自治体DXの取組は、デジタル化することを目的とするのではなく、デジタル化することで、新たな価値を生み出すものでなければなりません。日々、急速にデジタル技術は発展しており、市の課題を解決するための先進事例の取り組みはないか常にアンテナを高くしていなければなりません。

午前中2コマの午後3コマのセミナーです。

午前中は、デジタル庁参事官より、「マイナンバーカード利活用における取組みと課題、今後の展開」として、105ページの資料を50分間でお聞きしました。デジタル庁から発信される先進事例は、自治体とともに、共創して取り組んだ事業社名の記載があります。マイナンバーカードという同じプラットフォームでも、それぞれの地域によって様々な活用や取り組み方があると改めて勉強になりました。

2コマ目は、榎並利博氏より、「フロントヤード改革と生成AI」として、全体像の話がありました。行政における生成AIの適切な利活用に向けた技術検証の環境整備は、デジタル庁において、今年5月に報告書が出ており、その内容をわかりやすく示してもらいました。

午後からは、長野県松本市、宮崎県都城市、埼玉県深谷市、3市の先進事例を伺いました。

長野県松本市は、市民の幸福度の最大化を目指し、産学官民が連携してデジタルによる地域課題の解決や新たな価値を共創する「デジタルシティ松本」を進めています。

文章は、書いても読まないので行政計画ではなく、市民と共有する価値(バリュー)を決め、固定化、変化ができるように骨太の方針としているとのこと。

行政のデジタル化、フロントヤード改革や、デスクに縛られない働き方改革をはじめ、社会のデジタル化、デジタル人材の育成・サポートとDX推進本部が旗振り役となり進めています。
キャッシュレス決済は、市民の利便性はもとより、職員の事務負担の軽減を図る目的で、全庁的に方針が決まり進めている中で、導入コストを考えたら、無料にした方が良い選択に至った施設もあったそうです。デジタルを目的にしていないエピソードだと思いました。
特に印象的だったのは、スマートフォンやウェブアプリで、子育てクーポンを利用できるようにしたら、紙クーポンの申請が0件となり、クーポン使用枚数も増加。利用者の利便性の向上も図れ、ペーパレスによる印刷コストの軽減。利用統計データの収集・分析が容易になり更なるサービス向上をすることができるように、更には、ポイント付与や給付措置にも対応可能な汎用性の高いプラットフォームとなっているとのことでした。
また、デジタルシティ松本推進機構~DigiMATを組織して、挑戦できる街としてのブランディングや地元企業のDX推進を補助金や推進企業の認定制度で盛り上げています。
さらに、デジタルデバイド対策は、公民館主事30人や地域活動に関心のある市民18人を育成し、公民館等において、「スマホ相談会」を実施。地域主導の取り組みをしています。
松本市は、デジタル技術を駆使して松本市の未来をデザインする庁内の部局横断の有志で研究所としてD-Lab@まつもとを組織していたり、職員が業務効率化について相談出来る場も設定し、ボトムアップ型DXの機運を醸成しているとのことです。

午後2コマ目は、マイナンバーカードの利活用の先進地である都城市です。

今回は、生成AIの取り組みについて話を聞きました。

公務員を取り巻く現状として、採用が難しくなってきていること、さらには、業務が多様化・高度化していることから、業務効率化のツールとして生成AIの検討を令和5年2月から始めています。都城市では、DXチャレンジプロジェクト事業450万の予算があり、この予算内で提案、プロポーザル方式で対応することができるようになっているとのこと。様々先進的に取り組まれてきた官民共創の取り組みの仕組みのようです。しかしながら、議会としては、少し容認できない部分もあることから、今年度からは、業者選定がされた後の報告は議会にするようになったそうです。

都城が採用することになったはモデルは、「ZEVO」
9割の部署で利用が進んでいるとのこと。導入するためには、お昼休み前にメールで活用のためのトピックスなどの発信をしたり、様々工夫をしています。特に企画政策の部署では、100%の利用は理解できるもの、意外に消防職員の利用が高いというのもある意味納得です。使ってみて、生成A Iの特性を理解し、丸ごと受け入れるものではない。プロンプトが大事であることも実際の挨拶文の事例も用いながら示してもらいました。

生成AIの将来ビジョンとしては、様々なシステムのパーツとして組み込まれていくこと。都城市でも、基幹システムのデータを匿名化して分析するBIツールとZEVOの連携を模索中。また、音声対話型の可能性も模索していて、特に、認知症予防サービスとしてマイナンバーカードを活用した市民限定の生成AI音声対話サービスを運用されているとのこと。こちらの取り組みについては、私も研究してみたいと思いました。

3コマ目は、深谷市の取り組みです。フロントヤード改革を、失敗を繰り返しながら、取り組んでいる様子をお聞きすることができました。また、職員の創意工夫で業務効率を上げるためにデジタル化にとりくんいる事例をピックアップし、「深谷市ICT Picks」として広報することで、さらに、庁内全体での取り組みを広げているとのことでした。

事例発表をしてくださったどの職員さんも様々な課題を解決するために、新しいことに挑戦して、大変なことも楽しみながら取り組んでいる様子が印象的でした。

 

 

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浦安市 中村理香子
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