今日は、宮城県立利府特別支援学校塩釜分校に視察に行かせていただきました。
浦安市も現在、県立特別支援学校の整備に向けて県と協議を進めていますが、参考にさせていただいた学校ですので、視察を楽しみにしていました。
塩釜分校は、平成23年4月に開校した利府特別支援学校富谷分校に続き、2校目の分校として平成29年4月に塩竈市立第二小学校内に開校されました。とは言っても震災復興の影響で、入札不調が2回ほど続き、改修工事が間に合わず正式な開校は10月からとなったそうです。
開校から1年余りでコロナ禍ということもあり、教育活動の制限を受けているものの、コロナが5類に移行になり少しずつ交流活動を広げていました。
第二小学校の特別支援学級の生徒と分校の子どもたちの交流活動を見させていただくことができたのですが、子どもたちは、子どもたち同士で学び合う力があるということを感じることができました。
視察には、利府支援学校、第二小学校の校長先生、市教育委員会、県の特別支援教育課の担当者の皆様が担当してくださったのですが、開校から6年目となり、分校として設置したメリットは、第二小学校、塩釜分校双方にあることを実感されていました。インクルージブ教育の実装は勿論、子どもたちの中にそれぞれを認め合い対等な関係が醸成されているようです。特に、第二小学校の校長先生のお話の中で印象的だったのは、無理に交流を行っているのではなく、それぞれの教育目標の達成のために合同で行なう方が相乗効果を得られると思う事業を考慮していくと自然に交流が進められて行っているとのことでした。理想的な共生社会の姿なのではないかと思いました。
私から質問させていただいた特別支援教育に関わる教員のスキルアップへの取り組みについては、今後共同研修会等の実施も検討するとは仰っていましたが、特別支援学級と特別支援学校の先生方の顔の見える関係ができたことにより相互連携による子ども達への支援強化が行われており、市内学校からの教育相談も多く寄せられているとのことでした。
宮城県教育委員会の「学びの多様性を生かした教育プロブラム開発事業」もご紹介いただき、様々な先進的取組みも教えていただき、その研究成果についても今後も勉強させてもらいたいことを約束してきました。新たな教育プログラムを実行する特別支援学校の開校の予定されているとのこと。楽しみです。