7月25日、会派で長野県立図書館に視察に行ってきました。
長野県立図書館は、「共に知り、共に創る」「共知・共創の広場」開かれた学びの場を目指して、図書館だからできることを追求し進化しています。このビジョンの持つ意味、図書館が果たす役割や必要な機能を、自分たちの言葉として語れるようになるまで司書会議を1週間に1回の頻度で徹底的にディスカッションをされたそうです。
その場づくりは、「禁止」ということを禁止しようと合言葉に進化をしています。
「図書館」を「開かれた空間」として何をしたいか?が具現化されています。
ちょっとしたキッチンスペースや、好きな場所に椅子や机が動かせるようになっており、壁はホワイトボードで、思い思いにアウトプットができる環境になっています。
「役務提供」という珍しいネーミングライツ制度も利用し什器・備品、情報機器の提供や信州大学工学部建築学科との連携など産官学で整備が進められました。
さらには、「信州・学び創造ラボ」の運営を検討したワークショップでは、のべ300人を超える市民が参加し、共創の広場づくりの土台になったようです。
県立図書館は、オクトホール(文化会館)、工業技術センター、創業支援センター、公園に隣接しています。この全ての施設を一体の複合施設として、input 、output 、outcome の「学び創造」のラボとして図書館を位置付けて運営されていることが大変印象的でした。
当初は、「ファブラボ」の取り組みの視察がメインだったのですが、図書館の新たな可能性を感じることができた気づきと学びの多い視察となりました。
時間は、お昼過ぎていただのですが、自慢の子ども図書館も見学させてもらい、学びと体験が一体化された場づくりには、ワクワクしました。
その後、ものづくりを通じた子どもの居場所に取り組まれている「アソビズム」さんの横町LABOに訪問させていただきました。アソビズムは、ゲーム会社ですが、「未来工作ゼミ」をICT教育事業として長野に立ち上げました。
子どもの居場所として、こんな所があったらいいなぁという場所でした。
今日は、高齢者包括支援課主催の「在宅医療・介護市民講座」の映画「ピアーまちをつなぐものー」の上映会が文化会館小ホールで行われました。
在宅医療に取り組む医師と仲間〜ピア〜たちが多職種で連携し、地域で患者さんや家族を支えていく実話をベースに構成されている映画です。
ポリファーマシー、口腔ケア、胃ろう、看取りなど、リアルに描かれています。
「人生の最後を自宅で」と希望される方は多くおられますが、その希望を叶えられることはまだまだ難しいです。
それでも、最後まで自分らしく、穏やかに、好きな場所で暮らし続けることができるような地域作りをしていくことは、私の議員としての大きな目標です。
第2部では、浦安在住の映画プロデューサー山国秀幸さんのトークも併せて行われ、より映画を身近に感じることができました。
高齢や病気で、疾患を抱えたり、体が不自由になることになっても、自分らしく生き続けるための理解や支え合う地域を作っていきたいと改めて感じました。
今日は、赤間県議がコーディネイトしてくださり、公明党市川総支部の議員団で、千葉県がんセンターに視察に行かせていただきました。
千葉県がんセンターは、2022年に創立50周年を迎え、地下1階、地上9階建ての新病院が開設されました。旧病院の建物は、コロナ対応の病床として利用していたため、解体されておらず、完全リニューアルはまだまだ先となるようです。
センターは、県のがん診療連携拠点病院として、総合的ながん治療を初め、患者さんやご家族が交流できる図書館司書が常駐する図書室兼サロンの役割として患者総合支援センター(がん相談支援センター)、緩和ケアセンターが設置されています。
特にこの病院の特徴は、県民の皆様からの要望から導入が決定された、がん治療の効果を高めることができる温熱療法(ハイパーサーミア)が利用できる県内唯一の病院であることです。診療報酬は高くないので、経営上の課題はあるようですが、薬物療法と放射線治療の効果が高くなり、さらには、長期予後の改善が期待されます。県立病院だからこそ県民の声を聞き導入できたのだと思います。
病院内は、広々としていて自然の光が差し込み明るい雰囲気なのが、印象的でした。浦安から車で30分ほど。こんな環境でがん治療ができる県立病院があることに感動をして帰ってまいりました。