10月17日、衆議院第2議員会館で公明党女性委員会、男女共同参画推進本部合同会議が行われました。14時半〜は国立成育医療研究センター、プレコンセプションケアセンター、母性内科の荒田尚子先生が講師をしてくださり、「日本に必要なプレコンセプションケアとは?」をお聞きし、16時〜は昭和大学理事長・総長、坂東眞理子先生から「女性活躍のための課題と今後の政策」をご講演いただきました。
公明党女性委員会では、「すべての女性のためのトータルプラン(仮称)」を取りまとめていくことを決定し、勉強会や議論をスタートさせています。
今回は、千葉県女性局の代表として3名参加させていただきました。
「プレコンセプションケア」については、議会でも取り上げたことがありましたが、その目的と必要性、日本での取り組みの現状など、個人と社会へのアプローチの両方へ、示唆に富んだお話をお聞きすることができました。現状では、日本中どこでもプレコンセプションケアを受けられる医療資源は揃っていませんが、web相談などを充実し、近くで受けられる医療機関につなげることに取り組まれているとのことでした。
また、若者が中心となって、情報の届け方も工夫をされて、若い世代に「健康に気をつけるのはカッコいいこと!」と思ってもらえるプレコンセプションケア活動も北海道大学と連携をしながら行っているそうです。良いモデルケースになると良いです。
坂東先生は、40年も女性活躍のための活動をされてきた方です。世界の状況等、様々なデータを示していただきながら、また、豊富なご経験を聞かせていただきながら、女性活躍のための課題と今後の方向性について、認識することができました。
先生から示していただいた様々な資料をしっかりと読み込んでいきたいと思います。
今日は、夕方から、公明党の社会的孤立防止対策本部の会合にオンラインで参加させていただきました。
政府の孤独・孤立対策官民連携プラットフォームの「声をあげやすい・声をかけやすい社会」に向けた取り組みのあり方についての分科会の活動概要の説明があり、「10代の孤立」
対策に取り組んでいるN P O法人D×P理事長 今井紀明氏の講演をお聞きすることができました。
D✖️Pは、L I N E相談「ユキサキチャット」からリアル支援につなげる活動を行っています。9000人以上の支援を行ってきた経験から、10代の若い子たちが相談につながるためには、リアルではダメ、アクセスしやすくすることが大事だと断言されています。
衝撃だったのは、本来バイトを掛け持ちしながら自立できていた子たちも含めて、コロナ禍で保護者に頼れず困窮する10代が急増し、さらに支援につながっていない現実があったことでした。
コロナ禍で、D✖️Pは緊急の現金一括8万円給付や1万円ずつ3ヶ月給付や、30食を即配送する食糧支援などを始めました。
「ユキサキチャット」での継続した相談サポートを行い、全国の子どもたちが対象ということもあり、自治体の窓口とも連携をとり、就労、福祉、医療などに繋いでいます。児童福祉・就職支援・カウンセリング・教育などの専門スタッフも交えたケース会議も毎日2回行っていて、食糧支援・現金給付の支援により、約6割は、半年から1年で生活改善につながり、2割は、2年以上、残り2割は、オンラインでは無理で実際に会っての支援が必要との状況だそうです。
今井さんが仰っていたことで、児相や社協、保健所、基幹等々と連携しなければ、一つの団体だけだと支援は難しい。と言われたことがとても印象的でした。また、オンラインの持つ可能性とリアルの組み合わせが合わさってこそ、支援の手がからこぼれ落ちてしまう若者たちに手を差し伸べることができるのだと感じました。
2020年5月から2022年3月まで現金給付は約4000万円。食糧支援は約74,000食、その他、借金の有無や様々なデータを示していただきましたが、D✖️Pに実際に支援を受けている人は、支援を求めている可能性のある層の想定人数の約3割。さらに、支援につながるような取り組みが必要です。現在、N P Oの運営資金2億円のうち、半分は、月1000円の月額寄付だそうで、多くのボランティアによって支えられていることもわかりました。お話を聞いていて、できることがまだまだ沢山あると思いました。