10月11日、12日にアオーレ長岡で開催された第80回全国都市問題会議に初めて出席しました。今回の会議では、地域の拠点作りがテーマです。浦安版共生型地域包括ケアシステムを作り上げるために必要な地域拠点についての取組を勉強したくて参加しました。内容はというと少し違っていて、「市民協働による公共の拠点作り」が大きなテーマでした。公共施設の建設は、施設の利用目的があり、行政が示す枠組みの中での利用や活動が行われるのが通常ですが、会議の開催場所となった「アオーレ長岡」は、設計の段階から竣工後の事業企画運営に至るまで、市民の積極的な参加があり、現在は、市民の交流施設として、行政の枠組みを超えた市民協働の活動拠点となっているようです。使途を市民と協議しながら作り上げるという視点と、「場」の持つ力が最大限に活用されている成功事例だと思いました。建築を請け負ったのは、隈研吾さん。誰もが立ち入りやすく自由に利用しやすい空間作りとして、「土間」の考え方を入れた複合施設として雪の冬でもイベントができる素晴らしい建物でした。
私が考えていた内容とは違うシンポジウムでしたが、今後の地域社会のあり方を展望することができる2日間でした。
1日目は、東京大学史料編纂所教授 本郷和人氏より「地方分権へのまなざし」の基調講演です。世界でも特異な地域特性から政治、行政を発展、変化させてきた歴史を伺いながら、「黒船」が生み出した「明治維新における中央集権化」
を、現在に置き換えると、黒船に当たる「人口減少」は、「地方の自治権を強化する地方分権より新しい日本を作っていくのではないかと歴史から導き出すことができるとの大変説得力のある講演でした。
その後、新潟県磯田達伸長岡市長より、「長岡市の市民協働について」三重県前葉泰幸津市長より「市民との対話と連携で進める津市の公共施設マネジメント」隈研吾さんからは、「場所の時代」の報告がありました。具体的事例を取り上げた報告は、大変興味深かったです。長岡市長の後には、講堂内で長岡花火のプロジェクションマッピングの披露があり、その素晴らしさに本物を是非見に来たくなりました。
2日目は、「パネルディスカッション」。 楠瀬耕作高知県須崎市長は「人・モノ・金の好循環を目指して」、松本武洋埼玉県和光市長は「地域包括ケアを支える新たな拠点作り」、NPO法人子育て広場全国連絡協議会理事長奥山千鶴子さんは「子育て支援から見た公共の拠点作り」、長岡市国際交流センター「地球広場」センター長芳賀友信さんは「長岡の市民主体のまちづくり」、東京理科大学理工学部建築学科教授伊藤香織さんからは、「シビックプライド情勢のコミュニケーションポイントから考える「拠点」」との話がそれぞれあり、ディスカッションとなりました。伊藤さんからの「シビックプライド(都市に対する市民の誇り)」の歴史的背景を伺い、英国でこの考え方が生まれた背景は、産業革命が進み労働者の流入から多様な人々が「コミュニティポイント」としての「公共建築物」を街の誇り、象徴として都市基盤に作り、市民協働のまちづくりの拠点としていったことをお聞きし、大事な視点を伺うことができました。
まちづくりは、人がいて、その人たちが活躍しやすい、活躍できる場所を作り上げていくことが、これからの地方自治では、大切な視点でありことを沢山の事例と研究者の視点と両方伺うことができた2日間でした。
議論をしたくなるような議場でした!









