8月25日に平成29年第3回定例会が告示になりました。今回は平成28年の決算も審議になります。議案としては、一般会計の補正予算、介護保険特別会計の補正予算、条例の制定が4件、中町地区道路の復旧工事の工事議案を含む工事議案が14件、その他4件の計25議案が上程されました。
28日には、一般質問の通告があり、私は、7番目、一般質問2日目の2人目に登壇になります。
件名は3件
件名1 安心して住み続けられるまちづくりについて
要旨1地域共生社会への取組について
細目1混合介護について
細目2包括的支援体制について
要旨2住宅セーフティネット事業について
細目1市の取り組みについて
細目2必要性について
要旨3歩きやすい歩道の整備について
細目1歩道の老朽化への対応について
件名2 チーム学校の取組について
要旨1先生の役割の見直しについて
細目1ICT教育について
要旨2専門スタッフの充実について
細目1SSWの活用について
要旨3地域人材の活用について
細目1日本語要援護の児童生徒について
細目2日本語要援護の保護者について
件名3 熱中症対策について
要旨1冷水機の活用について
細目1設置状況について
細目2設置の考え方について
市民の皆様に喜んで頂けれるよう議会で訴えていきたいと思っています。また、ご報告いたします。
今年の7月1日にオープンしたばかりの「ふなばし三番瀬環境学習館」。船橋海浜公園の中にあったプール施設が東日本大震災の被害により使用できなくなり、新たな施設として3年の準備期間を経て設置されました。
指定管理で、海浜公園の管理運営をしている公益財団法人船橋公園協会と、環境学習館を管理運営する公益財団法人科学技術広報財団のジョイントベンチャーが、指定管理者です。総事業費は、改修工事、展示工事、展望デッキ、屋外施設工事、取り壊し工事などで22億5774万円です。
この学習館は、三番瀬という豊かな自然を題材にして「生物多様性」をテーマにした初めての施設だそうです。
地の利があまり良くないこともあり、土日親子での来園者が多く、比較的市外から来られるかたも多いそうで、7月で約8000人の入場者が来られたようです。
展示は、「知る」「考える」「学ぶ」をテーマに、情報技術をフルに活用した体験型の五感に訴える大人から子どもまで楽しめる内容になっています。
企画店の「大東京湾展」は、昔の江戸前のお寿司を廻る寿司として楽しめたり、東京湾の中をバーチャルリアリティの技術を使って体験できたり、プロジェクションマッピングで東京湾の様子がリアルタイムでわかったりとサイエンスコミュニケーターと呼ばれる専門分野を持つ専門家の方が、直接解説をしてくれます。この施設には、常駐のサイエンスコミュニケーターが3名、アテンダント3名がおり、展示物の案内や解説を気軽にしてくれます。施設が4月に出来上がり、7月のオープンまで展示物を手作りで作り上げたのがこのスタッフだそうです。
この6名のメンバーで、9月からは船橋の全54校の小学校の児童5000名が平日のほとんど毎日200人づつ長靴を持参して2.5時間のプログラムを行っていくことになっています。学校との連携も継続されていくので、今後は、ボランティアの方をどう巻き込んでいくかが課題だそうです。
サイエンスコミュニケーターの専門性が、施設の魅力の一つだなぁと思いました。
三番瀬の豊かな自然、地球は一つで生命はみんなお互い影響を受け合っていて環境を守ることが自分たちを守ることにつながっているんだということを感じることが出来る素晴らしい施設でした。浦安も今年度実施設計と検討していきますが、相乗効果が得られるような施設の連携もできたらより素晴らしいものが出来るのはないかと思いました。夏休みにご家族でお出かけしてみてはいかがですか?
詳しくはこちら→ふなばし三番瀬環境学習館
公会計協議会主催の「公会計財務書類の新たな活用方策」財務情報の更なる開示と効率的な行財政運営に向けてというテーマのセミナーに行ってきました。
基調講演は、総務省自治財政局財務調査課長 山越伸子氏「地方行政をめぐる諸課題と地方公会計の推進について」で、公会計の導入により、限られた財源をマクロ的視点、ミクロ的視点で賢く使うことにつなげることを、事例を交えながらわかりやすく説明をいただきました。
パネルディスカッションでは、明治大学専門職大学院、会計専門職研究科 教授 山浦久司氏、千葉県習志野市 会計管理者 宮澤正泰氏、財務省主計局法規課公会計室 課長補佐 髙橋啓介氏から、それぞれ報告があり、公会計財務書類を活用していくためには、人材育成、財務諸表をどう捉えて活用するか組織内での合意や、公会計により財政の見せる化(開示するのと知ってもらうのとは違うという認識)を進めるためには工夫と熱意が必要。との問題提起がありました。限りある財源を有効的に活用するコスト意識を持つことが、とても重要ですが、そのための人材確保は、今後、行政としてしっかり考えていかなければならないと感じました。
浦安市立中央図書館は来年の改装に向けて今年は、実施設計を行う予算がついています。本市の図書館は、第1回の日本図書館協会建築賞「優秀賞」を受賞し、蔵書数、年間の貸出数も日本一の、全国から視察が多い施設です。しかしながら今求められている図書館の役割は34年前の開館当初から変化しています。私も視察をさせていただいた、岐阜市立中央図書館「みんなの森」、武蔵野プレイスなど、近年新しく建築された図書館は、滞在型の居場所やまちづくりの拠点などを意識した設計と活用をされています。そこで、図書館について勉強しようと思い「地方自治と図書館」というテーマのセミナーに行ってきました。
一人目の講師は、慶應義塾大学名誉教授糸賀雅児氏の「地方自治から見た図書館〜社会教育施設か公の施設か?〜」です。地方自治法、図書館法から図書館の役割を講義いただいました。「民主主義は学習とセットでなければ正常に機能しない」と言われておりますが、その学習を保証する大事な施設が図書館であり、最後に糸賀先生が紹介してくださった言葉
The best school democracy is the practice of local self-government.
地方自治は民主主義の最良の学校である。(James Bryce イギリス)
If information is currency of democracy,then libraries are its banks.
情報を民主主義の通貨とすれば、図書館は情報の銀行である。(Wendell H Ford アメリカ)
地方自治を行う上で、図書館を民主主義に不可欠な情報提供の場として機能させるための多くの示唆をいただきました。
次の講師は、伊万里市長の塚部芳和氏。伊万里市民図書館は、設置の計画時から建設から運営まで市民が参加をし、平成27年の日経プラスの「読書の秋 美しい図書館で過ごす」ランキング西日本第1位を獲得した図書館です。図書館フレンズの会の方々と協働しながら運営をされているそうですが、図書館の本来業務は職員が行いボランティアは関わらないそうです。伊万里は、武雄市と隣接しているので、図書館の指定管理者制度の導入も問われるそうですが、オバマ大統領の「図書館は、学習の聖域であり続けなければならない」という言葉を引用し、伊万里市民とともに蓄積された図書館能力を自治体が責任を持って展開し、民間業者に丸投げしないとの判断をしたそうです。
午後からは、瀬戸内市民図書館館長 嶋田学氏の講義です。瀬戸内市民図書館は、5年の準備期間を経て2016年6月にオープンしました。嶋田氏は、大阪豊中市で、移動図書館の業務に携わり、滋賀県永源寺図書館の準備から関わり、社会教育活性化事業の予算を使い、図書館の様々な可能性を現場で実践してきた方です。
瀬戸内市民図書館では、「地域づくりに役立つ図書館活動」を目指し、資料提供情報提供に様々な工夫をしています。ウェブを利用した取組もしており、日経、山陽新聞社、法令や判例などの検索、医学情報、農業関係のデータベース、官報などのオンラインデータベースの提供もしています。また、市民参加と地域の魅力を発信するツールとして、GPS付きの写真を市民に投稿してもらう「せとうちデジタルフォトマップ」を運営しています。図書館の可能性を具体的事例でご紹介いただきました。
4人目の講師は、早稲田大学教授・元鳥取県知事・元総務大臣・伊万里市民図書館名誉館長の片山善博氏です。片山氏は、「図書館を見ると地方自治がわかる」との視点から話がありましたが、主に首長ではなく、複数の目でチェックをして施策を決めていく議員の役割が地方自治には重要であると、厳しいご指摘をいただきました。
最後は、全員での質疑と討論でした。図書館の充実を、地方自治を進める上での優先順位と捉え、その課題と評価について、それぞれの立場から話があり、大変参考になりました。