精神科医の斎藤環先生が書かれた「オープンダイアローグとは何か」という書籍を読みました。斎藤先生は、精神科医で、日本の「ひきこもり」支援・治療・啓蒙活動の第1人者です。その先生が、フィンランド初のオープンダイアローグという精神医療における薬物治療によらない治療方法を紹介した書籍でした。あらゆる精神障害を含む治療方法として驚異的な効果を出しているそうです。患者本人、家族、関係者、スタッグを含めて、患者の世界に寄り添い、その苦しみを言語化「リフレクティング」を用い「言葉の回復」で「現実の治癒」につなげていくものです。発達障がい、精神疾患、ひきこもりなどの方々の生きづらさを支え、社会参加に結びつけていくために、心の発達の視点や気持ちを言葉に現すことの大事さは、様々な事例や書籍、セミナーなどでお聞きしてきたことでしたので、こんな取組ができるようになれば素晴らしいなぁと感動してしまいました。
また、オープンダイアローグを、社会のネットワークの中でなされるコミュニティケアと位置付けると、NPO法人自立支援センターふるさとの会で実践されている「対人援助論」なども、それに当たるのではと思いました。いずれにしても、薬物療法だけで回復に結びつくことが難しい精神疾患や生きづらさから社会参加に結びつけることができるオープンダイアローグ。認知行動療法が長年かけて昨年4月に保険適用になったことを考えると中々精神科の治療での実施は難しいかもしれませんが、斎藤先生は、ACT(包括型地域生活支援)の実践において、オープンダイアローグと組み合わせると実現可能性が高いのではないかと言われています。まずは、多くの関係者の方に知っていただきたいです。


