12月25日、第6回浦安市液状化対策検討委員会が行われました。
学識経験者、地権者代表、職員10名で構成される委員会では、市街地液状化対策事業計画について、様々な立場から様々な視点で検討していただきました。毎回、多くの市民の方が傍聴に来ていらっしゃり、関心の高さがわかります。
2月から開催された委員会は、今回で最後でした。この回で全16地区の格子配置計画と工事費が提示されました。
弁天2丁目の45戸の住民合意が完了し、事業実施予算が12月の議会で可決し、28年1月から実施の運びとなり、事業実施が現実のものとなり、品質管理、施工管理について、白熱した議論が交わされていました。
お聞きをする市民の方々の多くの関心は、施工金額、どんな工事で生活にどんな影響があるのかということに加え、地面の下の事業であり、施工管理と品質管理について安全性や確実性の担保がされるかどうかということでした。
提示された品質確保のための管理計画は、格子状地盤改良体の「強度」「出来形」を確認する性能の担保、施工管理における独自の管理項目を追加すること、現場管理に関しては、常時、特定設計施工共同企業体の社員2名が配置され、品質検査は全て市が立会い検査を行い、管理データは施工完了後、竣工図書として各地権者に提出されることなどが明らかになりました。
現時点の技術と科学の粋を結集し、各関係者の方々の努力により、出来上がった事業計画であると感動しました。様々な考え方があり住民負担が発生する事業の実現は、公共事業としても困難を極めるものです。そして、既存の建物がある中での液状化対策として世界初の試みになります。これからが勝負です!!
12月17日、第4回通常議会が閉会しました。今議会では、不登校・ひきこもり支援について、保育従事者の確保について、保育園入園の要件について、訪問栄養食事指導について、がん教育について、元町の道路、空洞化調査についてについて、質問いたしました。年末のご挨拶に間に合うよう、議会報を作成していきたいと思っています。
議会後、新庁舎の視察です。10階に工事用エレベータで上がり、議会、控室、委員会室となるフロアーを見させていただきました。10階から浦安市内を一望できます。改めて狭い市域のコンパクトシティであること。境川やまっすぐ伸びた幹線道路を見ることができ、新たな本市の魅力を感じました。
その後、すぐに市民相談、
そして、夜は19時から長沢参議院議員を迎えての市川市文化会館での時局講演会でした。長沢参議院議員からは、震災復興での多くの議員立法を自公で成立させたこと、平和安全法制、軽減税率について、大変解りやすいお話がありました。来年は参議院選挙です。今日の長沢参議院議員の元に私も市民の皆様にご説明してまいります。
12月5日、浦安市文化会館で、「学習支援フォーラムinうらやす」が開催されました。基調講演は、生活困窮者自立支援全国ネットワーク代表理事奥田知志さん、第2部は、和光市、習志野市、浦安市で学習支援を行っている事例発表でした。
和光市、習志野市、浦安市は、生活困窮者自立支援法に基づく学習支援の委託事業としての事例でしたが、北九州市でのNPO法人抱樸が行っている「子ども・家族marugotoプロジェクト」は、行政からの補助はもらっていない事業です。しかし4自治体での取り組みをお聞きして、学校(教育委員会)の協力が重要であり、連携をしっかりとっていくことで、子どもたちの困難を解決していかなければならないのではないかという思いを強くしました。
フォーラムに参加させていただいて、「学習支援」は、ただ単に勉強を教えるという支援ではなく、「支え合う社会」をつくるためには大前提で行わなければならない重要な支援であることが確信できました。そして、子どもたちへの学習支援を入り口に、その家族が抱えている課題へも繋げていける連携がないと子どもたちの抱える困難の根本的な解決には繋がらないし、時のスパンを考慮して支援の形を変化させていく柔軟性を持って対応していくことの必要性も感じました。多くの示唆をいただいたフォーラムでした。
富山型地域共生福祉について、様々書物などでは知っていたのですが、一度は、創始者である惣万佳代子さんの話を聞きたいと思っていたところ、「地域共生ホーム全国セミナー」が開催されることをネット情報で知り、参加してきました。富山型を現場で実践されている生の声に圧倒され、「共生」について、とても考えさせられる2日間でした。
1日目は、富山県知事の「富山型地域共生福祉の推進」の特別講演から始まり、北九州抱樸理事長の奥田知志市から「助けてと言える社会をめざして〜生活困窮者支援の現場から」の基調講演、惣万佳代子さんと山崎史郎さんの対談(制度を作ってきた側と現場の歴史を感じるバトルでしたが、かけあい漫才のようでした)、にぎやか代表阪井由佳子さんがコーディネイターを務めたデイサービスに通う利用者と家族の本音トーク(これは爆笑でした)、そして日本ダルク本部代表近藤恒夫さん「薬物依存症の人たちの心の叫び」の講演と「富山ダルク」による和太鼓演奏と、盛り沢山でした。
30年以上ホームレス支援をされてきた奥田さんの基調講演では、「現在の『生活困窮者』という対象者像は、経済的困窮(ハウスレス)と社会的孤立(ホームレス)という二つの視点があり、この二つの困窮・孤立者の支援を多面的に行っていくことが、生活困窮者自立支援で行う伴走型支援の方向性である。」という話があり、富山型デイサービスが目指す「共生」という場作りに通じるものを感じました。
特に、ダルクの近藤さんや富山ダルクの代表の方から、薬物依存から抜け出すのは、個々の力では絶対無理で、周りの人の力を借りなければならないし、見守ってもらうことも必要との訴えには、目指す「共生社会」はどんな人でも排除しないで包み込む社会であり、どんな人でも居場所があり、一人一人が輝く社会なわけですが‥ 考えさせられました。
2日目の午前中は、富山デイを実際行っている事業者さんの井戸端会議と、不登校、ひきこもりを経て、21歳の時に学習障害がわかり、今は、共育コーディネイターとして活躍している南雲明彦さんと、富山県ひきこもり地域支援センターの相談員の森田頼子さん、富山デイ「ふらっと」代表の宮袋さんの対談でした。南雲さんの話から誰もが受け入れられる居場所があることで、自立につながっていくという、社会的孤立の支援という1日目の奥田さんの話につながりました。
午後は、惣万佳代子さん、日本福祉大学の平野隆之副学長、森雅志富山市長、厚生労働省鈴木俊彦さん、大熊由紀子さんコーディネイターのセッションでした。
今回のセミナーでは、地域の必然から「富山デイ」が誕生し、惣万さんはじめとした多くの事業者の方々の努力により、人が動き、制度が動き、進化をしていることを知ることができました。多世代交流・多機能型福祉拠点は、これからの地域づくりに必要であり、その地域作りをすることが、誰もが安心して暮らせる街づくりに繋がっていくし、人口減少社会を考える重要なポイントだと思いました。多くの示唆をいただいたセミナーでした。