障がい者福祉関連の複合施設「ピアラルうらそえ(愛称)」
公明新聞に掲載していただきました。
【県内初今春から供用開始 障がい者福祉の複合施設】
療育から就労まで一貫/沖縄・浦添市
(2021/01/15 7面)
沖縄県浦添市は今春、乳幼児期から成人期までの障がい児・者を一貫して支援する障がい者福祉関連の複合施設「ピアラルうらそえ(愛称)」の供用を開始する。子どもの発達支援など三つの支援機能を兼ねた県内初の複合施設となる。市議会公明党(まつした美智子会派長)が「安心して相談できる場所を」との市民の声を受け、整備を力強く推進してきた。
■発達支援 専門医配置で迅速に診断
施設の機能は、①児童発達支援センター②障がい者(児)基幹相談支援センター③親子通園型発達教室――の三つ。発達障がい児の療育や学習支援をはじめ、さまざまな障がい者の就労などに関する専門的助言も実施する。
浦添市牧港に建設中の建物は4階建てで、今年4月に供用開始予定。市は、当事者団体や家族らと意見交換を重ね、要望を基に必要な広さを確保した部屋などを設計した。現在、市内に暮らす障がい児・者(身体、知的、精神)は約7300人で、年々増加している。現行の市基幹相談支援センターが2019年度に受けた対応件数は、268件に上る。
■公明が強力に推進
市議会公明党の、まつした、シモヒデ、イナミネ伸作、金城ダイスケ(いずれも市議選予定候補)の各議員は先ごろ、新たな施設について市障がい福祉課の担当者と意見を交わした。
市によると、施設の管理運営は「医療法人へいあん」と市社会福祉協議会で構成する共同企業体が担う。担当者は「専門医を確保できている」と述べ、発達障がいの早期発見と適切な療育に結び付けるため、迅速な診断体制の構築をめざす。一方、ボランティアなど多くの市民が集い、障がいの有無に関わらず、交流できる環境づくりを進める。
市議会公明党は10年の定例議会で、乳幼児の療育から成人の就労に至るまで障がい者の支援体制を構築するよう提案。また、障がい児を育てる保護者らの「何でも相談できる施設、障がいのある人が集える場が必要」との声を議会などで重ねて代弁し、施設整備の必要性を訴えていた。