「不登校の子どものおよそ4割が『起立性調節障がい』を抱えている」との報告
以前、ご相談をいただいていた市民の方に訪問する機会がありました。
ご家族が「起立性調節障がい」で、学校や周囲からの理解が得られずに
苦しい思いをされていました。
きっかけは、新聞記事でした。初めて「起立性調節障がい」を知った瞬間でした。今思えば、ここからが始まりだったような気がします。
12年連続で増加している全国小中学校の不登校児童生徒数
○文科省の調査では2024年度(令和5年度)全国の小中学校の不登校児童生徒数は353,970人で、12年連続で増加し過去最多を更新
○1,000人あたりの不登校人数は38.6人、小中学生の約26人に1人が不登校という状況
○2019年度(令和元年度)全国小中学校の不登校児童生徒数が181,272人と5年間で2倍近く増加
○2024年度(令和5年度)全国の高校の不登校生徒は68,770人で過去最多
「怠け」でも「わがまま」でもありません
~新聞の一行で知った、起立性調節障がい~
○なぜ、不登校児童生徒数が増加しているのか?私はかねてより不登校問題に関心がありました。
○「起立性調節障がい」という新聞記事をきっかけに、「起立性調節障がい」の本を読み、調査を開始しました。
○「起立性調節障がい」を発症しているお子さんは「サボっている」「やる気がない」という周囲から誤解を受けることが多く、誰にも理解されずに苦しむ姿。保護者は、朝起きられない我が子を前に「自分の育て方が悪いのか」など自らを責め、苦悩が綴られていました。
「起立性調節障がい」は、10歳から16歳の思春期に多く、
中学生の10人に1人が発症(日本小児心身医学会より)
○「起立性調節障がい」は、自律神経の乱れが原因で、本人の意志ではどうにもならない激しい倦怠感や頭痛に襲われる病気。
○10歳から16歳の思春期に多く、軽症を含めると中学生の10人に1人が発症している。
◆浦安にも苦しんでいる親子がいるのではと考えました。
そこで、行政が一刻も早く、この病気に気付き、そして理解を進めるために、次の議会で質問をするため準備に取り掛かりました。
2021年(令和2年)9月:第3回定例会
<質問>「起立性調節障がい」が原因で不登校全体の4割近くにのぼるとの報告がある。市の認識について
<答弁>(教育総務部長)起立性調節障がい等により通常時間の登校が困難な場合、保護者と協議の上、登校できる時間や場所を工夫したり、放課後に担任等が個別対応するなど、安心して学校生活が送れるよう配慮をしている
<質問>先進的に取り組んでいる岡山県のガイドラインを例に引き、教育現場での徹底した「気づき」や「専門的な理解」への取り組みについて
<答弁>(教育総務部長)学校では、養護教諭やスクールライフカウンセラーが中心となり、研修会等を通じて教職員の理解及び周知を図る。学校関係者や家庭、必要に応じて関係機関と情報共有し、組織的に丁寧な対応を取り組みたいと考える
◆教育現場での周知や対応において、前向きな答弁を引き出すことができました
起立性調節障がい」は、親子の心身だけでなく、
長引く治療で医療費などの経済的な負担がのしかかる……
○「起立性調節障がい」に苦しむ高校生を持つ保護者から「心身の負担」に加え、治療に伴う「経済的負担」の軽減を求める切実な声が寄せられました○そこで、2023年(令和4年)6月定例会で、高校3年生までの医療費助成拡大を要望したところ、
2025年(令和6年)4月から「高校生相当までの医療費無償化」が実現!
◆上野けんいち からのメッセージ
「頭痛で起きられない」…。それは決して「わがまま」ではなくSOSのサインかもしれません。
もし、お子さんの体調で不安を感じているなら、どうか一人で抱え込まないでください。学校の保健室や保健師さんに相談してみませんか?
学校の保健室や保健師さんは、ご家族の味方です。
私は、これからも「起立性調節障がい」のような「見えない苦しみ」に寄り添い、皆さんの声を届ける代弁者であり続けます。



