劇場、競技場などバリアフリー義務化へ
令和7年6月1日、国土交通省は障がいの有無などにかかわらず、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現に向け、 まちのバリアフリー化をさらに進めるため、建築物のバリアフリー基準を見直しました。
新たな基準としては、劇場や競技場、映画館など客席を備えた施設を対象に、車いす使用者用客席の一定数以上の 設置を義務付けることになります。
この新基準は、今年6月1日以降に着工する延べ床面積2000平方メートル以上の施設に適用されます。 車いす使用者用客席は、施設の総客席数が401席以上の場合、その0・5%以上の設置、同400席以下で 2席以上の設置を義務付けます。(これまでは努力義務でした)
一方で、建築物に「1以上の設置」とされていた、車いす使用者用のトイレや駐車場の設置基準も見直されています。
商業施設など不特定多数の人が利用する建築物における設置数の基準を大幅に引き上げています。 専用トイレを原則として各階に1カ所以上設けることを義務化し、専用駐車場については、全体の駐車台数が 200以下の場合はその2%以上、201台以上の場合はその1%+2以上のスペースが必要としています。 (表をご参照ください)
バリアフリー基準の見直しについては、公明党が当事者団体の意見を踏まえ、 昨年5月に、当時の斉藤鉄夫国交相(現在、公明党代表)に申し入れた提言で訴えていました。
このほか、車いす使用者が観劇などをより楽しめるよう、専用客席の前席の人が立ち上がっても 視界が遮られないよう、サイトライン(可視線)の確保なども要請しました。
その結果、国交省は今年中に建築基準法の施工規則を改正し、設計者側に対して、建築計画・設計の段階で サイトライン(可視線)が確保できるか検証することを原則化する方針を明らかにしました。 これに先立ち、5月30日にはサイトライン(可視線)の具体的な検証方法を追記した建築設計標準を公開しています。
■公明は困った時の味方/DPI(障害者インターナショナル)日本会議事務局長 佐藤聡氏 バリアフリーといえば公明党。
困った時の強い味方で、今回の基準見直しに向けても強く後押しをしてくれました。 特に、コンサート会場などの劇場に車いす用客席の設置を義務化できたことは画期的です。 ただ、劇場では前の人が立ち上がると車いすを使う私たちは視界が遮られてしまいます。 新しい基準にサイトライン(可視線)確保の義務化を盛り込むことはできませんでしたが、 公明党が政府に働き掛けてくれた結果、新たな対応策が講じられることも評価しています。大型商業施設内に入る小規模店舗のバリアフリー化など課題は残っています。現場に寄り添う公明党に期待しています。
■共に汗流してくれた/一般社団法人WheeLog代表理事 織田友理子氏 バリアフリーを進めるには、国主導で明確に基準を定めることが最重要です。
今回の義務化は本当にうれしく思います。当事者の声を受け実現しようと一緒に汗を流してくれるのが公明党です。
次なるステップは、小規模店舗へのバリアフリー拡充に加えて、バリアフリー設備の柔軟な運用です。 私自身、夫と友人の3人でスポーツ観戦に行った際、引率者は1人しか隣り合う席で観戦できない といった経験があるなど、ストレスなくお出かけを楽しむには、細かなバリア(障壁)の解消は欠かせません。
誰もが安心して暮らせる社会の実現に向け、今後も取り組みが前進することを期待します。 (2025年7月29日付公明新聞より抜粋)
◯バリアフリーを確実に前進 公明党の強みである「小さな声を聴く力」が存分に発揮できた実績になります。 当事者でなければ、気づかないことが多く、また当事者ならではの視点や考えを理解することが大切です。
今回の新基準でさらに暮らしの中でのバリアフリーは前に進みます。このハード面でのバリアフリーを 充実させていくことが、心のバリアフリーも同時に加速させることにつながると考えます。 





