読書セラピーについて②
こんにちは。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
日本読書療法学会 寺田真理子会長による「読者セラピー」に関する記事が連載されており、今回は第2弾となっています。
本が孤独を癒してくれる
私は読書セラピーによってうつ病から回復することができました。入浴も着替えもせず、ベッドから起き上がれない状態から、再び社会生活を営めるようになったのです。
うつ病で本を読めるのかと疑問を持つかもしれません。確かに症状の重い時は無理でした。処理能力が低下していたので、読んでも意味を理解できなかったのです。そこで最初は文字のない写真集などを眺めていました。そこから少しずつ文字のあるものを読むようになり、絵本や漫画から小説や宗教書まで、あらゆる本を読みました。そして本とともに、うつ病から回復できたのです。
ネットでの動画視聴の方が手軽で情報量も多いため役立つように見えます。しかし、精神的にとても疲れている場合には、電子媒体のせいで疲れを増幅させてしまうのです。処理能力が落ちている時には、動画のように情報量が多いとかえって負担になります。静かにこちらの働き掛けを待ってくれて、自分のペースで関わることができる本だったからこそ、回復できたのだと思います。深く相手の思想や人格に潜るような交流ができるのは、やはり読書だけなのです。
読書がメンタルに与える影響は多くあります。その一つは孤独を癒やしてくれることでしょう。つらい経験をした時、こんなにつらいことを経験しているのは自分だけだと思うと孤独になってしまいます。読書によって自分と同じようなつらさを味わっている人の存在を感じることで、孤独感が和らいでいきます。
本を読むことで多様なものの考え方やその背景事情に触れると、自分の考え方のクセやこだわりに気付くだけでなく、他者の背景にも思いが及ぶようになります。共感力も育まれ、生きやすくもなるのです。
読書は人生のお手本を示してもくれます。尊敬する人物や憧れる生き方を身近に見つけることは難しいかもしれません。しかし、本の中はお手本で溢れています。めざすべき目標があることで、人生にもハリが出てくるのです。
(10月26日付 公明新聞4面)













