読書感想

『花に背いて~直江兼続とその妻~』 鈴木由紀子 著
NHK大河ドラマ『天地人』の主人公・直江兼続の生涯を女性の目線で書き上げた長編歴史小説。現在、公明新聞で連載されている『安国寺恵瓊』とも時代が重なり、恵瓊が毛利側(西)からであるのに対し、この小説は上杉側(東)から、織田→豊臣→徳川と続く歴史の流れを楽しむことができます。
こ の小説は、直江兼続の妻・お船の視点で描かれているところが特徴。上杉謙信の薫陶を受け、幼い頃から兄弟のように育った上杉景勝と直江兼続の揺るぎない信 頼関係と、義を重んじる生き方、そして文武両道を備えながら決しておごらず、民を重んじ、文学を愛し、どこまでも謙虚な兼続という人物に、胸のすくような 爽やかさを感じます。
「山形新聞」や「新潟日報」等に2001年から連載され、大河ドラマ化に少なからず影響を与えた小説です。