質問)
豊中市の介護保険料についてお尋ねします。
本市の介護保険料が他の自治体と比べ高いと言われています。このことについて、実際はどうなのでしょうか?お聞かせください。
また、比較的高いのであれば、考えられる理由について、お聞かせください。
答弁)
第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画期間中の介護保険料月額基準額は6,998円であり、大阪府内では第9位、北摂7市では最も高くなっています。
本市では必要とする介護保険サービスの利用に困ることがないよう、多様な種類の供給体制を整備し、確保してきたことで利用者が様々なサービスを選択し、いつでも利用できる環境を整えてきた結果であると考えております。
質問)
介護保険料の上昇を抑制することが必要であると思います。そのためには市民が健康長寿で暮らせる取り組みが一番大事だと思います。この点、お考えをお聞かせください。
また、介護給付費を最適化するために様々な取り組みも必要と思います。お考えをお聞かせください。
答弁)
高齢期を自分らしく生き生きと健やかに過ごしていただけるよう、健康寿命延伸を目的とした介護予防事業や、地域活動支援などの生きがいづくり事業の取組みが、結果的に要介護等認定者数の減少や介護保険料の上昇を緩和するものと考えています。
また、介護給付費の最適化をめざす要介護認定の精度向上やケアプラン点検、明細書の縦覧点検等の取組みにつきましても、次期介護保険料の上昇緩和が期待でき、持続可能な介護保険制度の運営に寄与するものと考えております。
質問)
介護保険事業には介護人材の確保も重要です。国の公定価格の改正に期待するところですが、基礎自治体ができ得る対策として、事業者の見守りや介護記録等の事業者の実務をDX導入で支援し効率化を助けるようなことは考えられないでしょうか。お聞かせください。
また、居宅介護支援事業所と居宅サービス事業所間で行うケアプランに関する情報をオンラインで行い効率化を図るようなことについて支援するようなことは考えられないでしょうか。お聞かせください。
答弁)
第一線で働く介護従事者が本来の専門性を発揮し、良質な介護サービスの提供に専念できる環境づくりとともに、要介護等高齢者数ピーク時の介護供給量を確保する手段として介護テクノロジーの活用は不可欠と考えております。 ヽ
そのため、介護事業者が取り組む業務改善に効果的な機器の選 定と導入、効果検証など介護DXの推進を伴走的に支援する施策等の検討を進めてまいりたいと考えています。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーが個々の要介護者等に対するケアマネジメント業務に注力できるよう、膨大な書類作成や郵送・FAX送信などの事務作業を効率化することは重要であると考えます。そのため、国の勧める事業所間でのケアプランデータ連携システムの導入に対して、市内各圏域の面的支援に取り組んでまいります。
意見要望)
地域で健康長寿のための体操をたくさんのボランティアさんが取り組んでいることには大感謝です。今後は、ウェルネスをテーマにしたプラットフォームを民間法人や団体等とともに作り、例えば、働くことで健康が保たれるような取り組み等、プラットフォームで様々なアイデアを出し合って実証するような取り組みを考えていただきたい。
また、人が人の面倒を見るという労働集約型産業である介護事業は、各事業所により現場の状況が違います。まず、担当部局が、各事業所の業務内容や人の動き、仕事の流れ等を詳細に把握し、各現場にあったDXの導入を提案していただきたい。そして業務効率を改善する具体的実績をあげ、DX導入で事業所を側面的に支援するノウハウを作る取り組みを早急に始めていただきたいと要望し、この質問終わります。
2025年定例会 本会議 個人質問より
