(質問)
公共施設等総合管理計画ついてお尋ねします。
総合管理計画の目的は、施設の最適配置、将来のまちづくり、国土強靭化における災害対応、そして財政負担の軽減と平準化だと思います。
具体策として、公共施設の複合化、規模適正化、長寿命化を計画し実行していると思います。
定量目標として、公共施設総延べ床面積削減があると思います。
改めての確認となりますが、これは、公共施設等の建て替え、活用、改修について、国の考えに基づいて、計画を作成し、進めているとの理解でいいでしょうか。お考えをお聞かせください。
また、建て替え等が決まってから住民から反対されるケースがあります。ただ、その声を聴いて柔軟に事業に反映できるタイミングではないことが多いと思います。
そこで、個別の計画を具現化する過程で住民の意見や要望により、計画に一定の配慮を加えられるしくみをつくる必要性があるのではないでしょうか。お考えをお聞かせください。
また、本市の総合管理計画では、財政負担の軽減と平準化が強調されているように思います。本市は、公共施設の建設や改修には、その点が1番重要だと考えているという理解でいいでしょうか。お考えをお聞かせください。
(答弁)
本市におきましては、平成23年に「市有施設有効活用計画」を策定しておりましたが、総務省より平成26年4月化「公共施設等総合管理計画の策定にあだっての指針」が通知されたことを受け、その内容を踏まえて、更新、統廃合、長寿命化などの課題に対する、市の基本的な考えをまとめたものです。
施設により事情は異なりますが、例えば、現在、市民、地域の方に活発にご利用いただいています庄内コラボセンターでは南部コラボ構想としてまとめるにあたり地元説明会やワークショツプなどにより、市民のご意見や要望の把握に努め計画に反映しました。建替え等の施設の用途や規模、既存施設の利用状況や設置の経緯などを踏まえて、適切な時期にご意見の把握は必要であると認識しています。
公共施設を今後安定して維持運営していくためには、財政負担の軽減と平準化は、必要な要素でございます。一方で、単に施設総量を減らして財政コストを削減するというのではなく、市民、地域の視点を踏まえて、複合化や多機能化するなどして内容の充実を図ることも必要であると考えております。
(質問)
教育委員会に質問します。公共施設等ということになると、本市においても学校や図書館など教育関係の施設が多くなります。教育委員会は、住民の声を取り入れることや建て替えや改修の目的についてどのように考えているのでしょうか。お聞かせください。
(答弁)
学校施設の建て替えや再編にあたりましては、財政負担の平準化や複合化・多機能化の視点に加え、教育上の課題への対応と学校施設の機能の多様性に留意しつつ、保護者や地域住民の皆さんと意見交換を重ね共通理解を図るプロセスが大切であると認識しています。
このため、上野小学校の建替えや庄内よつば学園の新設にあたっては、現在保護者や地域住民の皆さんとの情報共有や意見交換を重ねているところです。
また図書館に関しても、図書館ネットフーグの再編は(仮称)中央図書館を核に、将来にわたり持続可能な図書館サービス網を構築するためのものですが、その構想段階から世代や家族環境、地域事情といった様々な立場からの市民の皆さんの思いや意見をお伺いし、話し合う機会を数多く設けてきたところです。こうしたスタンスは教育委員会所管施設のすべてに共通するものと認識しています。
(意見要望)
本市における公共施設等総合管理計画については理解をしています。ただ、この計画を具現化する中で、地域で事業が進んでいくと住民から様々なご意見は出てくることは避けて通ることはできません。過去、住民と合意形成をする作業が比較的円滑にいった事例もあれば住民説明に苦労した事業もあったと思います。そういう意味で、計画を具現化する過程で住民の意見や要望に一定の配慮加えるしくみを見直す必要性はあると思います。また、何を一番大切に考えて、公共施設等の建て替え、再配置等を行うのかその点を明確にして関係者が共有して仕事をすることも重要です。このような点、様々に検討していただきたいと要望し、この質問終わります。
2024年6月定例会 本会議 個人質問より(議長のため石原幹事長代読)