読書「デービッド・アトキンソン 新・観光立国」
イギリス生まれの著者は、元ゴールドマン・サックスのアナリスト。現在は日本の小西美術工芸社の社長である。
外国人の目から見た日本の観光立国としての可能性を評価しつつも、日本の「おもてなし文化」が観光立国に果たす機能に疑問を呈している。
冷静な議論を重んじるイギリス人の目から、日本経済が成熟し、人口が急激に減少するため、現在の経済水準をこれからも維持していくには「短期的移民」すなわち「海外からの観光客」を日本経済が潤う方向で増やすことの重要性を訴えている。
著者は、観光立国の条件として「気候」「自然」「文化」「食事」の4点を挙げている。
この秋、鳥取県米子鬼太郎空港に香港からの航空便が開設され、エアソウルも就航している。また、鳥取の名前の由来は日本書紀によると冬にシベリアと日本を行き来する「白鳥」であるともいわれている。日本海を挟んで大陸と日本の交流の表玄関となっていた鳥取県。著者が掲げた4条件に加え「交流の歴史」も重要な要素ではないか。息の長い地道な交流を進めていくこと、民間レベルで友情を結んでいくことが「観光立県鳥取県」の基となると信じている。















