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23日、24日と秋田県藤里町社会福祉協議会への行政視察を行いました。

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視察内容は、引きこもり対策・支援についてです。

①実態把握から対策に至る経緯

②引きこもり対策・支援の実態

③対策を始めてからの効果の大きく3点についてです。

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藤里町は秋田県の北部に位置し青森県との県境に面し9割を森林に囲まれた、世界自然遺産・白神山地の麓にある町です。

人口は3300人、高齢化率46%、国道、駅、コンビニなしの町の社会福祉協議会が取り組んでいる「引きこもり支援」が全国から注目を集めています。

実際にお話を伺うと、引きこもり支援に特化した取り組みというよりも、「福祉まちづくり」を合言葉に「地域トータルケア推進事業」の中に引きこもり支援も含まれているという実感でした。

原点は秋田県が昭和55年に孤独死を問題視して開始した「一人の不幸も見逃さない運動」が起因しています。

平成27年には地方創生に福祉が関わることで、「人づくり」、「仕事づくり」、「若者支援」の3つの柱の下、「人づくり」ではプラチナバンク会員を募り、生涯現役の入り口として一人一人が活躍できる地域活性化人材バンクを創設。

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プラチナバンク働き方は収入、仕事時間、やる気、経験をさらに細分化して、多くの町民が活躍できるよう設定されています。

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「仕事づくり」では他地域の視察を踏まえ葉っぱビジネスからヒントを得て、根っこビジネスとしての仕事や地元の山菜や食材を活かした山菜バイキングを考案。

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藤里町農村環境改善センターで火曜日から金曜日までの11時30分から14時まで大人700円で食事をとることができます。

無理なく続けられる事業展開です。

「若者の支援」では、福祉の拠点「こみっと」にてひきこもり、不就労、障害等の方々が社会復帰のために活動しています。

昼食はここで提供されている、こみっとうどん500円をいただきました。

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讃岐まで視察に行っただけあって、最高に美味しいうどんでした。汁まで全部飲み干しました。

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森の恵みや里山に昔から伝わる食の知恵を用いた「和のおかず」2品が最近商品化された藤里グッドデリシリーズとして販売開始。

売り出した初年度は450万円の売り上げを記録した「白神まいたけキッシュ」

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このキッシュは事前に取り寄せて、委員会メンバーと試食を済みでした。

とても美味しくいただきました。

29年度は558万円の売り上げなんだそうです。

規模の小さな町で年間売り上げをこれだけ出すということは中々難しいそうで、白神まいたけキッシュはヒット商品です。

仕事を生み出し、情報をこまめに届ける。

この地道な作業が信頼を生み、ひきこもり支援につながっているそうです。

ちなみに何か事業を行うには資金が必要です。

この資金は行政からの委託事業もあれば、独自に対象となる助成金を探し、提案し、獲得し報告をまとめ提出という作業がありますが、積極的にそこに取り組んでおりました。

その事業報告書をいただき、読み進めて色々と考えさせられました。

例えば、27年度に独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興女性事業報告書を読ませていただきました。

「孤立する人が生活に輝きを取りもどす事業報告」では孤立の問題は家族構成の問題とは違うと感じ、孤独死対策と孤立支援とは違う、違わなければいけないと痛切に感じても「孤立支援イコール一人暮らし高齢者支援」という思い込みの強さの前には余りにも無力だった。

だから、「孤立する人が生活に輝きを取り戻す事業」の実施にあたり、「孤立する人が生活に輝きを取り戻す事業」の対象者が誰なのか、その対象者名簿作成にこだわったとあります。例えば老人クラブの活動に熱心なあまり、家族の中では孤立している場合や、一人暮らし高齢者に届けるふれあい弁当は孤立支援につながっているのか等、従来の取り組み例と課題に取り組む作業はあらためて孤立支援を考えさせられました。

ひきこもり支援といっても、特別構えて支援策を行うというより、様々な取り組みのメニューの中に自然と関われるように仕掛けていることが素晴らしい。そこにはこまめな情報提供が日々行われているということです。

今後の課題としては仕事を産業として確立していくことだと話してくださいました。

余談ですが、藤里町は少子化の影響で幼稚園、保育園、小学校、中学校がそれぞれ1校に統合されています。

小さい時から一緒の環境で成長する中で、コミュニケーションが難しいお子さんも問題なく中学卒業まで過ごすことができても、高校に進学した途端環境に馴染めず問題を抱えてしまうお子さんがいるということでした。

ある意味、インクルーシブ教育や特別支援教育と言ったくくりで考えなくても、藤里町で暮らす子どもたちは良くも悪くも地域のつながりの中で温かく見守られているということのようです。高校に進学した途端に馴染めなくなることに関しては別の角度からの支援が必要なようです。

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