今日は福祉厚生常任委員会視察で山形県鶴岡市に行ってきました。
<医師会を軸にしたチームによるICTを活用した医療と介護の連携推進>
2000年、経済産業省の「先進的情報技術活用型医療機関等ネットワーク化推進事業」において開発。
2001年鶴岡地区医師会(鶴岡市・三川町)において、地域電子カルテ「Net4U」運用開始。
登録患者数:42,192件、うち複数の機関で情報共有がなされている数:8,243件
参加施設:96(病院5.診療所31.歯科診療所10.訪問看護ステーション3.調剤薬局20.ケアマネ事業所・介護系施設27)
これらの機関が登録患者の情報を共有している。
それがITであることにより、お互いの時間的制約、精神的負担を軽減できている。
【在宅医療におけるNet4Uの活用】
在宅医療と多施設・多職種の連携が密にとれ、患者の状態の変化に速やかに対応でき、重症化を防ぐことが出来る。
【ケアマネージャーとの連携】
かかりつけ医からの声:ケアマネさんは驚くほど足繁く利用者を訪問し、主治医が知らない沢山の情報を教えてくれます。
それは医療に直接関わる情報のこともあれば、介護するご家族の時間的、肉体的、精神的負担感についての情報もあります。
主治医といてそれらの情報に助けられたことは枚挙に暇がありません。まさに在宅医療の新しいパートナーを得たという思いです。
このように主治医の先生と身近なやり取りができるようになり、連携が取りやすくなった。
そのことで、患者の変化に速やかに対応し、褥瘡等の変化に柔軟に対応することが可能となった。
【患者・家族参加型システム「Note4U」】
Net4Uと連携することが可能な、家族や介護者が利用することが可能な在宅高齢者見守りツールへと進化しています。
更に、Net4UはID-Linkを介して「ちょうかいネット」(医療情報ネットワーク協議会)に参加し、病院のカルテを診療所が閲覧するだけのネットワークではなく、庄内医療圏全体において医療、介護が連携し、患者さんを支えるインフラになることが期待される。
【課題として】
○運用から15年を経ているが、Net4Uに参加する、あるいは、利用する医師が増えない。
○現在は全て医師会が運用費を負担しているが、今後は受益者負担なども視野に入れた検討が必要。
(年間500万〜600万の運用費を医師会が負担している。)
~視察を終えて~
取手市医師会においても、在宅医療・介護連携拠点事業として取り組んでおりますが、鶴岡地区医師会の取り組みのようなICTを活用していくことも今後有効なのではないかと思います。
鶴岡地区医師会でのスタート時には経済産業省のモデル事業として初期経費2億円が補助されており、医師会の負担は1,000万ほどだったそうです。
今後取り組みとして、初期投資の資金の調達が課題ではないかと思います。




