東京港区にあります、女性就業支援センターで開催のシンポジウムに参加してきました。
「高齢者の孤立死防止に向けて」と題して、明治学院大学社会学部社会福祉学科の和気康太教授による基調講演がありました。
とかく私たちは、孤独死と孤立死を同じくとらえていますが、
教授は
孤独死と孤立死を違う意味内容で考える必要があると。
孤独死は誰にでも起こることである。
一方「孤立死」は、人間の尊厳という視点からも防止しなければならない。
この話はとても印象に残るものでした。
パネルディスカッションでは、立場の違う4人の方の取り組みの紹介がありました。
テーマが「おせっかいのまちづくり」
松田京子氏(東京都社会福祉協議会地域福祉部長)
平原真美子氏(墨田区うめわか高齢者支援総合センター高齢者支援課課長)
高橋司郎氏(練馬区光が丘地区連合協議会会長)
廣瀬カズ子氏(板橋区高島平地区民生・児童委員協議会担当民生委員)
高齢者の見守りといって訪問しても、なかなか独居の方などは、すぐには扉も心も開いてくれない。
しかしあきらめては何も始まらないので、とにかくあきらめずに通うこと、というのが共通するアプローチでした。
また、扉を開いてもらうためには、単に見守りというのではなく、防災訓練・熱中症対策・介護予防などと様々なアプローチの仕方を変えて関わりを持っていく。
そして、あなたのことを気にしているよ、ということを伝え続ける。
練馬区の光が丘団地は練馬区の人口の5%弱に相当する32,000人が居住する団地。
鉄筋コンクリートの建物が、100棟を超す規模の団地。
30年を経過した今、区全体の高齢化率20%に対し、団地は24%と区内でトップ。
また、高島平団地は、47年の入居開始時は約1万世帯2万9千人の入居があったそうです。
当時は皆20代の世帯が多く、どこでも妊産婦さんであふれていたそうです。
現在は1万6千人の人口規模となっており、40年を経過し高齢化も進んでいます。
もう一つの墨田区の白鬚東アパート(白鬚団地・白鬚防災団地)は1869戸4500人が暮らす地域。
今回は東京都内の大変規模が大きい団地内のアンケート調査をもとに、各取り組みが紹介されました。
冒頭講演で話された、司馬遼太郎「21世紀に生きる君たちへ」を通して、
21世紀に生きる若者たちへ託したメッセージは、実は福祉の心であった。
助け合って、支え合って生きること。
これがひとが生きていく上で、最も大切なことである。
このメッセージを、真摯に、誠実に受け止めなければならない。


