牛久市の市民団体・緑のスクラム(牛久市の福祉と健康を考える市民の会)主催の「健康フォーラムinうしく」が開催されました。
ピロリ菌ABCリスク検査の、茨城県内自治体での実施を訴える伊藤史子先生(医学博士/NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構理事/元目黒区健康推進部長)の講演は、具体的で大変説得力があるものでした。
牛久市長池辺勝幸、茨城県保健予防課長、衆議院議員古屋範子議員も出席され、それぞれの立場から胃がんを中心とするがん対策について挨拶がありました。
ピロリ菌ABCリスク検査とは、血液検査でピロリ菌抗体と胃の萎縮度を測るペプシノゲンを測定し、その組み合わせから胃がん発症のリスクを明らかにするものです。
その結果をもって、リスクのある人は専門医の内視鏡による精密検査を行うことで、対象を絞った効率的な胃がん検診を行う事が出来、ピロリ菌が発見された場合は、早期に除菌し胃がんになる危険性を大きく低減させることが出来るそうです。
目黒区での取り組みの5年間の報告や実施自治体、企業の紹介から
結論として、以下の5点を強調されました。
●これからの胃がん検診は、地域住民に胃がん発症リスクのない集団が増加する中、ABC分類で対象を集約し、リスクのある人に精密検査を行う方向を採用すべきである。受診率も大幅に高まる。
●40歳以上一律に毎年放射線を被曝する現行の胃がんバリウム検診は、若年集団にとってはそれを超える利益はない。我々は、既にレントゲン法を超える胃がん検診法を手にいれている。
●ピロリ菌感染者の除菌を行うことにより、胃がんの予防が可能になった。これは地域の胃がんを撲滅する第一歩となる。
●住民は血液検査で自分の胃の健康状態を知って計画的に検診を行うことで、毎年の検診から解放されます。
●地方自治体は地域住民のしあわせのため、ABC胃がん検診の一日も早い実施が期待されている
県内自治体から、保健行政に関わる約30名の職員も参加いただいたことは本当に意義のあったことだと思います。
バリウム検査の前日は食事制限がありますが、この検査はその必要がないのも気軽に受けれることでは優れていると感じました。
何事も先じて行うことは困難を極めますが、どこにおいてもパイオニアがいて切り開いていくんだと強く感じた講演でした。


