9月1日を防災の日とすることとなった関東大震災。
この関東大震災を予知していた人物としてNHKの歴史秘話ヒストリア(8月31日放送)で紹介していた人物が「今村明恒」氏でした。
関東大震災の18年前、過去の地震の統計調査から、来るべき大地震を警告するも、新聞がこれをセンセーショナルに報じたことによってパニックが発生。結局、他の学者が火消しに奔走し、「ほら吹き」と呼ばれ、対策が進まないまま、運命の日が訪れます。
大正12年(1923年)9月1日、関東大震災発生によって警告は現実のものとなり、耐震化されていない家屋の多くが倒壊、火災の被害も甚大で18年前の予測通りとなりました。予知しながら何の対策も講じられなかった無念の思いを抱えながら、徹底的に被害調査を行い復興プランを政府に進言。東京は初めて防災都市へと歩み始めます。
震災後、「地震の神様」と呼ばれ、雑誌、ラジオなどあらゆるメディアに登場します。その一方で私財を投入し、南海大地震に備え観測所を設立。次なる大地震の予知と防災教育に情熱を燃やしました。しかし、日本が戦争に突入すると、物資不足で観測所は機能を停止。そして、またもや予知していた南海大地震(1946年)が発生してしまいます。
しかし、関東大震災後に防災教育に情熱を燃やし、講演し訴え続けたことで南海大地震の際に津波から多くの人命が助かった感謝の手紙が届けられていたことが紹介されておりました。
このように私財をなげうって防災に命を捧げた先人がいたこと、そして真実はなかなか受け入れられないが、必死の一人の行動はやがて社会を変えていくことを知り、防災は一人一人の意識の変革が何より大切で、いかにそれを地域・行政で推進していくかということを改めてこの番組から学びました。
天災は忘れた頃にやって来る、と言われますがこのような先人の教え、そして3・11の東日本大震災を経験した私たちは二度と歴史を繰り返してはいけないと痛感しました。


