2010.08.24 : 平成22年 経済・港湾委員会、東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会連合審査会
豊洲新市場予定地の土壌汚染対策などについて。
◯長橋委員 それでは、公明党からも、本日の連合審査会の質疑をさせていただきます。
我々公明党は、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策、精力的に調査してまいりました。プロジェクトチームもつくってやってまいりました。その観点といたしまして、食の安全を守るという観点から、あくまで科学的な、また客観的な見地から判断をする、そしてまた、改めていうまでもなく、業界の方々の理解を得て、広く都民に広聴しながら理解を得ていく、これが基本であるというふうに考えております。そのために、我々は土壌汚染対策については、地方にも独自で視察に行ってまいったところでございます。
今回、技術会議からの実験結果の評価とともに、盛り土の安全対策についても報告がされたわけでございます。第十三回の土壌汚染工事に関する技術会議において、いわゆる盛り土のことについて取り上げられました。盛り土のある千百四十六地点の中の三十地点から環境基準超過が確認をされたということで、あわせてこの間の報告に出されたわけであります。
技術会議の報告では、盛り土の汚染については、地下水位の上昇などが影響したと考えられるが、完全に原因を特定することは困難であると。今までの質疑でもそのことについて取り上げられてきたわけでございます。
そこで、いわゆる盛り土の汚染は、単なる地下水の上昇だけではないんではないかと、こういう議論もあったわけでありますし、また、今回の件については、豊洲新市場土壌汚染全体にかかわってくるんではないだろうか、こういうこともいわれましたし、今回の盛り土の件については、今、議論があったとおり、なかなか明確に答弁がなされなかったわけでありますけれども、その基準を守らなかった、二千立米に一回という検査を守らなかったということに関しては、明確に技監から反省の言葉と、そして、おわびがあったわけでありまして、大事なのはこれからであろうかと、私はこう思うわけでございます。
そこで、再発防止、また信頼を取り戻すと、この意味では、先ほど自民党の委員の先生からもこの点に触れられましたけれども、やはり早急に、都庁舎内だけではなくて、この問題について外部識者を含めて、対策本部といいますか、検討委員会といいますか、こういうのを設けるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◯遠藤都市整備局市街地整備部長 新市場予定地の盛り土につきましては、現在、六街区を残してございます。十九年度以降中断した状況となってございますけれども、六街区を残しております。今後の新市場関連の盛り土に当たりましては、市場の特殊性を改めて認識いたしまして、安全確認ができた土のみを受け入れることを基本といたしまして、土の受け入れ基準及びその運用の徹底した見直しを行いますとともに、職員の意識の啓発を強化いたしまして、万全の受け入れ体制を整えてまいります。
ただいま副委員長からご提案がございました件につきましては、都市整備局におきまして、庁内の関係各局、外部の識者などをメンバーといたします検討会議を九月中を目途に立ち上げまして、早期に結論を得るよう努めてまいります。
◯長橋委員 やはり、これだけ信頼が損なわれたわけであります。マスコミにも報道関係者にもずさんだと、このようにいわれたわけでありまして、これを取り返すべく、ぜひ、九月中に外部識者を入れた検討会議といいますかね、立ち上げるということでございますので、あわせて、やはりその対策についてどのようにしていくのか、これをきちっと都民に公表し説明をしていく、これが大事だろうと思います。早急な公表、早急に検討して都民の皆さんに説明をしていただきたいと思います。
次に、この盛り土に関連して、技術会議では今申し上げましたけれども、盛り土の主な原因は地下水位の上昇による、いわゆる再汚染されたためだと、このようにいっているわけでありますけれども、二年前の詳細調査で汚染がないと判断された区画の土壌も、地下水を通じて汚染が上昇だけじゃなくて横方向にも広がっていく。そうすると再汚染されていく。そうすると、いつまでたっても土壌汚染は──できないと、こういうふうにいっていることも聞いておりますけれども、この横方向の広がり、これがあると大変なことになるわけでありますけれども、こういった心配、どのように考えていますか。
◯臼田新市場建設調整担当部長 専門家会議では、地下水の動きにつきまして動きが非常に遅く、護岸につきましても地下水を制御しているという関係で、実際のところ、ほとんど動いていないという状況であるとの見解が示されてございます。
また、敷地全域を十メートルメッシュで地下水の汚染状況を調査した結果からは、専門家会議では、高濃度のベンゼンで地下水が汚染されている地点のすぐ横の区画でも、地下水が汚染されていないということも多く、一般的な地下水の事例に比べまして、地下水汚染は広がっていないと、こういう判断をしているとの見解も示されてございます。
こうした専門家からの見解もいただきまして、詳細調査で汚染がないと判断された区画に汚染が広がっているというおそれはないものと考えてございます。
◯長橋委員 まさにこうしたことが大事であろうかと思います。やはり、専門的な知見でこうした判断をしていく。今の答弁でも、専門家会議で汚染が広がっていくというおそれはないと、こういうことであります。おそれということですから、一〇〇%と違うわけでございますけれども、まずはこうしたことをきちっと説明していくことによって、土壌汚染がいつまでたっても解決できない、また広がっていくということについては、きちっとこういったことを説明していくべきだろうと、こう思うわけであります。
次に、技術会議の提言どおり、盛り土を大変厳しい基準ですべてを調査する。座長もかなり厳しい基準でお願いをしたと、このようにもいっているわけでありますけれども、仮に汚染が出た場合は取り除く、こういうふうに答弁がありましたけれども、また汚染が繰り返されるのではないかという疑問も広がってくるわけであります。
そこで、今いった横の広がりだけではなくて、まずは、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策の地下水の浄化対策、これについて明快な答弁をお願いします。
◯臼田新市場建設調整担当部長 土壌汚染がある地点におきましては、操業由来の汚染物質を深さにかかわらずすべて除去するとともに、地下水の浄化も行ってまいります。
また、地下水のみが汚染されている地点におきましても、すべての地下水の浄化処理を行うこととしてございます。
今回の実験におきましては、地下水浄化についても環境基準値以下になったことから、技術会議におきまして、すべての処理技術についての有効性が確認されたところでございます。
このように、敷地全域にわたって、土壌も地下水も環境基準以下に浄化する対策を講じることから、汚染が繰り返されるという懸念はございません。
◯長橋委員 改めて、盛り土の件から地下水の問題がクローズアップされてきたわけでありますけれども、今のご説明で、やはりすべて浄化処理を行っていくということでありますから、いくら土壌が浄化されても、地下水で汚染されるんではなかろうかと、こういう不安についてもきちっと説明をしていただきたいと思います。
次に、私がどうしても疑問に思うのが、また、私のところに聞こえる声は、今回の技術会議において、実験の評価、検証とあわせて、盛り土の安全対策が報告されたわけであります。これは先ほど議論もあったわけでありますけれども、どうしてもこの二つの問題が、新聞報道では混同しているんではないかというような報道が見受けられるわけであります。盛り土を再調査、また、全体を調査すると、こういうことで、これによって本来の実験の評価、検証が損なわれる、損なわれるといいますか、影響があるんではなかろうかと、このように思う方もいらっしゃるんじゃなかろうかと思いますけれども、こうした疑問にどう答えていくのか、お答え願います。
◯野口新市場担当部長 都は、今回、技術会議によりまして土壌汚染対策の処理技術の有効性が確認されたこと、そして、盛り土の安全対策に関する提言があったことにつきまして、都民や市場関係者に十分に周知を行い、その理解を得ていくことが重要であると考えてございます。
そのため、既に市場業界団体へ説明を開始したところでございますが、今後、市場関係者以外にも、豊洲地区の地元住民団体や消費者団体等に対しまして、順次説明会を開催していくこととしております。これらの説明に際しましては、実験によって有効性が確認された処理技術を適用することで、汚染物質は確実に除去されることをしっかりと理解していただくために、都の土壌汚染対策の内容をわかりやすく解説いたしましたDVDや実験結果に関する技術会議の評価、検証結果を簡潔にまとめましたリーフレット等を活用してまいります。
さらに、盛り土の安全対策を実施していくことで新市場予定地の安全性の確保を図っていくことも、あわせて説明してまいります。
都の土壌汚染対策に関するこうした説明を、あらゆる機会を通じて積極的に行い、広く都民や市場関係者の信頼と安心が得られよう努めてまいります。
◯長橋委員 きちっと説明をしていくということでありますし、その取り組みも今お話があったところでありますけれども、やはり、どうしても東京都は後手に回っているんではなかろうか。関連づけられるような報道もあるわけでありまして、ぜひそうしたことについて、盛り土の安全対策、これはきちっとやると。それと同時に、今回の実験の評価、技術会議からも汚染が無害化できると、こういうところまで結果が出たわけでありますから、こうしたことについて、きょうからといいますか、きょうの連合審査会を受けて検討チームを立ち上げる、また今の取り組みを含めて、ともかくきちっと説明を、後手に回らないようにしてもらいたいと、このように思うわけであります。
あわせて、この実験結果については、先ほども質疑がございましたけれども、初期値のデータの取り扱い、こういったことについて疑念があると、このようなこともあったわけであります。そうしたことについて、きちっと都民に十分に説明を果たしていなかった、このように思うわけでありますけれども、改めて、もう一度、都の見解を伺いたいと思います。
◯塩見管理部長 私どもは、初期値を含む実験データにつきましては、当初から公表するということにしてまいりましたのですが、先ほども申しましたように、実験データの公表につきまして、当初、順次行う予定だったものを、技術会議委員からの助言も踏まえまして、すべてのデータについては、技術会議で一括して取り扱い、公表すると変更したところでございます。このようにデータの公表時期の考え方を変えましたことにつきまして、私どもといたしましては、第二回定例会等でのご質問にお答えしてきたところでございますが、都民の皆様や市場関係者への説明につきましては十分でなかったと、今まさに率直に反省しているところでございます。
今後はこうした点を踏まえまして、都民や市場関係者に十分な理解が得られるよう、市場関係者の皆様に対しては、より丁寧な説明を行うとともに、広く都民の皆様に対し、積極的な広報広聴を行ってまいりますとともに、何よりも、私どもが高い危機意識を持ってこうしたことに努力していきたいというふうに考えております。
◯長橋委員 改めて危機意識を持って取り組んでいくと、反省の弁も含めてご答弁があったわけでありますが、先ほど、この後の質問で、ホームページ等できちっと説明していく、広報広聴を行っていくと、こういうことでありますけれども、私はそれでは足らない、このように思うわけであります。やはり東京都の市場幹部みずからが、この市場関係者の中に行って、きちっと説明責任を果たしていく。これがなければ、先ほども実験の公開をした、そこには百何名かの方が来た、このわずか来た方は、その方々は理解したかもしれませんけれども、多くの方は、その実験を見に行っていないわけですから、やはり、そうしたところに、市場関係者を含めて、幹部がまず現場に行ってもらいたい。強く要望しておきたいと思います。
その上で、いかにわかりやすく内容を説明できるか、また、していかなきゃいけないわけでありますけれども、この土壌汚染対策という非常に専門的な、私も今回の結果を見ても、なかなか担当者に聞かなければ理解できないところも当然あるわけでありますけど、これを説明していくということは、大変困難なことであるかと思いますけれども、いかにわかりやすく説明していくかということが大事だと思います。
そこで、まず新聞に報道されました、例えば、既往調査値においては四万三千倍の高濃度ベンゼンを検出した地点は、初期値は二・七倍であった。なぜ同じ区画地点によって、このような大きな相違があるのか。これはだれでも思うことなのでありますけれども、この点、いかがでしょうか。
◯臼田新市場建設調整担当部長 初期値でございますけれども、実験に当たりまして、その区画の平均的な汚染濃度、これを把握するために、土壌汚染対策法に準じまして、五点のポイントから試料を採取、混合いたしまして、得られた値、これを初期値といってございます。一方、調査値でございますけれども、環境確保条例に基づく方法によりまして、その区画の汚染の状況を把握するために、調査対象区画の中心の一点から、試料を採取して得られた値、これを調査値と呼んでございます。技術会議では、初期値と調査値が相違する理由については、調査区画の中の汚染の分布が均一でないことと、初期値と調査値との試料の採取方法が違うことが重なった結果という見解でございます。
なお、お話の調査値で四万三千倍の高濃度のベンゼンが検出されました区画では、初期値が二・七倍となっていることにつきまして、この高濃度の汚染がスポット的、あるいは局所的に存在していたと考えられてございます。
◯長橋委員 改めて、今回の報告で、この初期値の問題が議論されてきたわけでありますけれども、今度は既往調査値という調査値が出てきたわけでありまして、こういうことがあると、都民が混乱をするんだろうと思うわけであります。初期値と調査値との違いというのは、今のご説明で汚染分布が均一でないことという説明であったわけでありまして、いわゆる初期値はこの五地点の平均値をとる、調査値はピンポイントで一地点をとる、その採取方法の違いが重なった結果ということがわかったわけであります。
逆に、この汚染分布が均一でないということであるならば、これまでの調査で汚染がないとされていた区間でも、今度は汚染があるんではなかろうかと、こういう疑問が出てくるわけであります。ここは大丈夫だ、こういう調査値があったとしても、今の説明だと、汚染がピンポイントで分布しているんだから、すぐ隣は汚染があるんではなかろうか、こういう疑問が生じるわけでありますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
◯臼田新市場建設調整担当部長 豊洲新市場予定地におけます汚染状況の把握に当たりましては、土壌汚染対策法が定めます最小区画である十メートルの区画で、敷地全域の四千百二十二地点をすべて調査いたしました。調査に当たりましては、土壌汚染対策法に定める土壌調査に加えまして、専門家会議の提言を踏まえ、地下水中の汚染状況につきまして、調査もあわせて行ってございます。この地下水を調査することにつきましては、汚染物質が程度の差はあれ地下水中に溶け出すことから、区画全体の汚染状況を把握することができます。加えまして、土壌や地下水に汚染が検出された箇所については、深度方向の調査も実施いたしまして、こうした調整を重ねることにより、確実に豊洲新市場予定地におけます汚染状況を把握しているため、汚染を見逃すということにはならないと考えてございます。
◯長橋委員 今話した疑問も多くの方から聞きました。いわゆる汚染を見逃さないという調査をすると、こういうことでありますので、こうしたこともきちっと説明していただきたいと思うわけであります。
次に、今いった四万三千倍の高濃度のベンゼン、こういう記事が出たわけでありますし、実際そういう箇所があったわけでありますけれども、そこで、次に高濃度の汚染物質処理、これをどうしていくのかということについて伺いたいと思います。この実験は、既に実績のある処理技術を豊洲の土壌に即して適用し、その効果を確認するということでありましたから、適用実験、このようにいわれているわけであります。
ところが、今回の実験は、環境基準の二十万倍のベンゼンの土壌サンプルの浄化にも成功したと、このようにいっているわけであります。ですから、四万三千倍よりも二十万倍の方が、いわゆる高濃度であるわけですから、これが成功したから大丈夫だと、このように説明があったわけであります。そこで疑問なのは、豊洲という土壌に合わせて実験をしている、適用実験ですから、それに対して四万三千倍が出たから、本来であれば四万三千倍を除去すると、その場で除去するということでいいわけでありますけれども、あえて二十万倍のサンプルをつくった、そうすると、現場の適用実験ではなくなるんではないか。人工のサンプルは、これは室内でやったりする場合にはいいかもしれないけれども、現場でわざわざ人工のサンプルをつくるのはいかがなものか。このようにも私は思うわけでありますが、なぜこの人工サンプルをつくってやったのか、そしてまた、なぜ二十万倍なのか、あわせてご答弁をお願いします。
◯臼田新市場建設調整担当部長 二十万倍の供試体の件でございますが、いわゆる人工サンプルと呼んでおるものでございます。調査値で環境基準の四万三千倍のベンゼン濃度が検出されました。その検出された区画の土そのものにベンゼンを添加いたしまして、サンプルを作成してございます。当初は、四万三千倍の供試体を作成するようにベンゼンの量をはかりまして、添加してまいりましたけれども、揮発性が高いことなどから、技術的に同じ四万三千倍の作成が困難でございました。
このため、四万三千倍を超えます高濃度の供試体の作成を試みまして、結果的に二十万倍の供試体となったものでございます。この二十万倍の供試体につきまして、中温加熱処理を行い、処理後の土壌を分析した結果、環境基準以下になったことを確認してございます。こうした実験内容につきまして、技術会議では、高濃度ベンゼンの浄化は技術的に可能であり、新市場予定地の土を用いて行った二十万倍の浄化も確認されたことから、高濃度のベンゼンで汚染されている土壌も中温加熱処理で環境基準値以下への浄化が可能であると評価してございます。
◯長橋委員 私も、人工サンプルというと、どこかほかで二十万倍のをつくって処理したのかなというふうに思ったわけでありますけれども、今のご説明ですと、その四万三千倍のベンゼン濃度が検出された区画の土地を用いてやったと、こういうことでありますから、理解をしているところであります。
また、なぜ二十万倍か、この話については、四万三千倍をつくろうと思ったら、結果的に二十万倍になってしまったということかなと思うわけであります。これだけ汚染濃度を科学的にといいますか、実験のためにつくろうとすることは、これだけの誤差があるんだなということも、今、答弁でわかったところであります。こうしたことも、きっと説明の一つの対象だろうと、こう思うわけでございます。
次に、一部新聞等でも報道されましたけれども、今回の実験で、初期値が初めから環境基準以下だった地点もあったと。もちろんありました。あったんですけれども、この初期値が環境基準以下、初期値というのは、さっきいったとおり、区画の平均値でありますけれども、汚染物質の処理については、今回実験の中で、どのように確認したのか、実験したのか、ご説明願いたいと思います。
◯臼田新市場建設調整担当部長 今回の実験では、初期値が環境基準値以下となったのは、土壌では五地点でございます。同じ実験処理の他の地点で代替ができているものでございます。また、地下水ではベンゼン、シアン化合物、鉛を対象として、三地点を選定いたしました。このうちベンゼン、鉛の二地点は、初期値が環境基準値以下となっておりました。しかし、土壌汚染と異なりまして、地下水では代替となる地点がほかにないために、技術会議の委員の助言に従いまして、実験地点を追加して行っているものでございます。
具体的に例を挙げてご説明させていただきます。
微生物処理を行います実験地点のナンバー2でございますが、初期値が環境基準値以下でありましたけれども、同じ掘削微生物処理を行う実験地点のナンバー1、あるいはナンバー3で、初期値がそれぞれ環境基準値の三百三十倍及び百二十倍でございまして、これを実験した結果、環境基準値以下への浄化を確認してございます。
また、ベンゼン、鉛の二地点を追加いたしました地下水浄化処理実験では、いずれも初期値が環境基準を超えておりまして、実際の実験の結果、環境基準値以下への浄化を確認してございます。
こうしたことから、いずれの処理につきましても、実験として成立していると技術会議の委員から評価をいただいているところでございます。
◯長橋委員 今のご説明で、こうした初期値が環境基準以下のところについても、やはりかなり手厚く確認しているということがわかったわけでありまして、こうしたことが、今いったとおり、そうではないようなこともいわれているわけでありまして、こうした説明もぜひお願いしたいと思います。
さらに、重金属の処理、これについて伺いたいと思います。
先日の委員会で報告された資料2に、この重金属については、実績等からいずれも洗浄処理で浄化が可能であると、今回、高濃度の砒素について環境基準以下への浄化が確認されたことから、同じ洗浄処理で浄化が可能な鉛、水銀、六価クロム、カドミウムについても浄化が可能であると、こういう記載がございます。要するに砒素の浄化が確認されたから、ほかの鉛だとか、水銀、六価クロム等々の浄化も可能であるということなんですけれども、これは具体的に、本当にそれが可能なのかどうか、ちゃんと科学的にそういうことが説明されているのかどうか、ここはきちっと説明しなければならないところだと思いますけれども、見解を伺います。
◯臼田新市場建設調整担当部長 洗浄処理につきましては、技術会議で技術、工法を募集いたしました際に提出のありました実験データ、あるいはヒアリングによりまして、砒素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムが処理可能であることを実績で確認してございます。今回の実験で使用しました処理プラントにつきましても、その性能はヒアリングによりまして、砒素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムの処理実績を確認したところでございます。
また、平成二十二年七月に環境省から発行されております汚染土壌の処理業に関するガイドライン暫定版におきまして、洗浄処理の対象物質としては、第二種特定有害物質と明記されておりまして、砒素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムについては、いずれも処理が可能とされているところでございます。
こうしたことを踏まえまして、今回の実験においては、砒素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムのうち、最も高濃度でありました砒素を代表といたしまして、環境基準値以下への浄化を確認したところでございます。この結果、技術会議の報告書において、砒素が浄化できたことから、他の重金属につきましても、同様に浄化が可能であるとの評価をいただいております。
◯長橋委員 一つは、砒素と、それからほかの重金属、当然、性質が違いますから、砒素だけやればできるのかと、私もこういうふうに思うわけであります。今のご説明では、まずは実績があるということでありますから、これは技術会議でそういう報告もされているということであります。あわせて、要するに環境省から発行されている汚染土壌の処理業に関するガイドライン、これにもそのように記載されているということでありますけれども、非常に専門的なことでありますけれども、記載内容はどのような内容なんですか。
まず記載内容について、ちょっとご説明いただきたいと思います。今、簡略して私にわかるように説明していただいたと思うんですけれども、第二種特定有害物質が明記されているということでありますけれども、どのように書いてあるのか、ちょっと読み上げていただければと思います。
◯宮良新市場調整担当部長 ここに具体的なコピーがございます。土壌汚染対策法に基づく調査及び措置の技術的手法の解説、これに関しましては、全国でこういった土壌汚染に対して技術的な指針、よく一般的に使われておるものでございます。その中の一三八ページに洗浄処理という項目がございます。この中で、洗浄処理は汚染土壌の恒久対策技術としては比較的歴史が長く、また実績も多い技術であり、土壌洗浄プラントが用いられる。適用対象としては、第二種特定有害物質、第三種特定有害物質や、これらと油分が共存した場合が挙げられるとの記載がございます。ここでいう第二種特定有害物質といいますのは、豊洲新市場予定地で検出されております汚染物質、第三種といいますのは、農薬類でございます。こういった決めは、土壌汚染対策の中に記載がございます。
◯長橋委員 その文章、今、部長に読んでいただきましたけれども、非常に歴史が長く実績もある。その第二種特定有害物質の中に今いった物質が、鉛とかが含まれる、こういうことでありますけれども、これはどうしても、砒素を浄化することによって、ほかの重金属も浄化できると読めない、そういうふうには読めないと、こういうふうにいっているんですけれども、今、読んだ時点では浄化するとは書いていないんです。土壌洗浄プラントが用いられているということなんですけれども、間違いなく、今いった環境省のガイドラインですか、それで読めるんですか。もう一度、ちょっとご答弁をお願いします。
◯宮良新市場調整担当部長 ただいまご答弁申し上げましたのは、いわゆる白本と呼ばれているものです。今ご質問があったとおりでございますが、これまで答弁させていただきましたように、技術会議で洗浄処理、そういったものを、今回の豊洲新市場予定地で有効な技術、工法として検討するに際しまして、日本全国から技術、工法を公募しました。その中から、そういったデータからは砒素も可能であります。それに加えて、一般的な汚染物資の処理に関するいろんな文献がございます。
その中で、例えば「地盤環境の汚染と浄化修復システム」、木暮という方が書かれていますが、ここにコピーがございますが、この中では、分級洗浄処理といっていますけど、洗浄処理は分級といいまして、ふるいを振りながら土壌の大きさによって段階的に洗浄処理する、そういうことの内容をあらわしている言葉ですけど、分級洗浄処理が適用できる汚染物質としては、カドミウム、鉛、砒素、水銀、セレン等の重金属、PCB等の難揮発性有機塩素化合物、農薬、揮発性炭化水素でない油類等であると、そういうふうに出ています。私どもとしては、こういった広く一般に使われており、砒素も含めて洗浄が可能な技術、工法だと認識しております。
◯長橋委員 そこまでご答弁いただいて、専門的なことでございましたので、また急なご答弁でありがとうございます。
私がいいたいのは、こういった土壌汚染の問題に関して、また、こういった特定の重金属等について、今一つの例として私は質問したわけでありますけれども、あくまでこの判断は、やっぱり客観的に、科学的にすべきだと。これを技術会議も、これで大丈夫であると、こういうことについて、やはりこの中でそうではないような議論を、私はいかがなものかと、このように思うわけであります。あくまで土壌汚染の問題は、もちろん、この委員会でも議論しているわけでありますけれども、その根拠はあくまで科学的、客観的な見地から判断をするということを、きちっと我々も銘記しなきゃいかぬなと、このように思っているわけでございます。
最後に、提言に、微生物処理、二つの提言がなされているわけでございますけれども、提言のねらい、ここには恐らく工期の短縮や費用、こういった面の効果があるのではなかろうかというふうに記載されているわけでありますけれども、具体的にどのような効果があるのか、明確に答弁をいただきたいと思います。
◯臼田新市場建設調整担当部長 微生物処理に関します二つの提言は、原位置で微生物処理を行った後に、洗浄処理を行う処理技術に関するものでございます。
一つ目の提言でございますけれども、これまで洗浄処理といたしましては、ベンゼン濃度が十倍程度までが限度とされてございました。今回の実験結果によりまして、ベンゼン濃度が三十倍程度でも洗浄ができるということがわかりましたので、原位置での微生物処理によりまして、ベンゼン濃度を低下させる前処理を行わずに、直接、洗浄処理が可能であるという内容が一つでございます。
二つ目の提言でございますけれども、掘削微生物処理では、ベンゼン単体のみ有効としておりましたけれども、シアン化合物とベンゼンとの複合汚染土壌でも、ベンゼンの浄化が可能ということがわかりましたために、原位置微生物処理よりもコストの低い掘削微生物処理を前処理とする内容が二つ目の提言でございます。
これらは、いずれも経費あるいは工程面での効果が期待できるものでございますので、今後、土壌汚染対策工事を具体化する詳細設計の中で生かしてまいりたいと考えております。
◯長橋委員 この提言はありがたい提言であります。盛り土の問題等が出てくる中で、さらに工期がおくれるのではなかろうか、費用がかかるんではなかろうかと、こういうことも考えられるわけでありまして、こうした実験の効果、評価、これをきちっと活用していただきたいと思うわけであります。
最後に、市場長にお伺いをいたします。都政の最大の課題であります豊洲新市場について、土壌汚染対策、まずは市場長が決意を持って臨んでおられるかと思いますけれども、都議会公明党は、市場長の頑張りにさらに期待をするわけでございまして、ぜひとも市場長みずから、この都庁、市場の職員も含めて先頭に立って、市場長がきちっと都民に説明をしていただきたい。そして、この市場問題について決着をつけていただきたい。このように思っているわけでございます。最後に、市場長にそこら辺の思いを聞かせていただきたいと思いますが、お願いします。
◯岡田中央卸売市場長 都はこれまで、豊洲新市場予定地におけます土壌汚染対策につきましては、生鮮食料品を扱う市場用地という観点から、安全を高いレベルで確保できる、すなわち法令が定める以上に手厚い内容になっているということを説明してまいりました。今回、各分野の最高権威の学者の方々で構成される技術会議におきまして、土壌汚染対策のすべての処理技術の有効性が確認され、豊洲新市場予定地の汚染物質は除去可能であるとの評価をいただきましたことは、都の説明を改めて確認していただいたものであると、このように認識してございます。
今後、都といたしましては、実験で得られた知見や技術会議の提言を貴重な財産といたしまして、詳細設計などにおきまして具体化し、お話の盛り土の対策も含めた土壌汚染対策に万全を期していきたいというふうに考えております。
あわせて、たびたびご指摘いただいておりますけれども、都民の方々の説明ということも十分やっていきたいというふうに思ってございますので、よろしくお願いしたいと思います。
◯長橋委員 今、市場長からも答弁がございました。私もこの委員会に所属して、市場関係者の方々ともお話をしてまいりました。その方々がいわく、やはり市場の説明、苦言を申し上げますけれども、その説明に裏切られてきたと、このように何回もいわれました。今回の四万三千倍の問題についても、また、盛り土の安全対策についても、そのような、またかというような声でございます。ぜひ今後、そんなことがなきよう、細心の注意を払ってといいますか、また都民への説明を率先して、二度とこういうことが起きないように、こういった疑惑の報道をされないように、ぜひともお願いをいたしまして、質問を終わります。
