■視察報告
11月9日(水)から11日(金)までの3日間、
流山市議会・都市建設委員会として、
岡山県倉敷市、広島県広島市、東広島市に
行政視察に行ってまいりました。
今回の視察テーマは以下の通りです。
①岡山県倉敷市 「倉敷市中心市街地活性化について」
②広島県広島市 「下水道事業の取り組みについて」
③広島県東広島市 「消防局と消防署の一体整備について」
①倉敷市「倉敷市中心市街地活性化について」
倉敷市では、「倉敷市中心市街地活性化基本計画新計画」に基づく街づくりについて学んできました。
同計画は中心市街地の活性化を目指すもので、市中心部の南北での分断や、郊外に進出した大型商業施設の影響による、中心市街地への来街者の減少といった課題を解消するため、様々な取り組みを実施しておりました。
かつて、倉敷駅北口前には都市型テーマパーク、倉敷チボリ公園がありましたが、2009年1月に閉園し、同敷地の活用が大きな課題となっておりました。新商業施設の進出が見込まれた中、現市長の強い意向で、大型商業施設2店舗の間におよそ2.1ヘクタールの水と緑豊かな憩いの場、「倉敷みらい公園」が平成23年11月23日に開園。倉敷みらい公園は現在、市民や来街者の憩いの場として親しまれており、およそ1ヘクタールを有する芝生広場は、災害時の一時避難場所として活用でき、マンホールトイレ13基、かまどベンチ2基、防災あずまやといった様々な災害対策機能を備えておりました。
次にJR倉敷駅から南へ徒歩約10分にある「倉敷美観地区」は、県内屈指の観光地として年間を通して多くの来訪者で賑わっております。江戸時代・明治時代に造られた伝統的な白壁土蔵、格子窓の町屋、倉敷川に沿って続く柳並木など、日本の古き良き街並みが続いており、同周辺一帯は1979年に国から「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されております。
街づくり計画の中で進められているのが、伝統的な美しい街並みに配慮すると共に、来訪者の安全性も確保した「美観地区電線類地中化」であり、照明デザイナーが監修した「夜間景観照明」により、夜も散策したいと感じさせる演出を施すなど、美観地区の魅力をより一層高める取り組みを実施しております。また、大通りから一本入った細い路地にも伝統的な建物が続き、見事なまでの「奥行き感」が創出され、細い路地にも入ってみようと思わせるような演出も隈なく施されておりました。
それ以外にも、倉敷市が国産ジーンズ発祥の地であることをアピールする各種施策や、くらしき朝市のよる賑わいの創出など、地域の特性を活かし、街づくりを推進した結果、平成10年以降は右肩下がりだった中心市街地の来街者数も近年ではV字回復し、今では当初見込みを超える来街者数となっております。
流山市においても、流山本町・利根運河ツーリズム事業を実施し、交流人口の増加に取り組んでおります。倉敷市とは地域特性や規模など違いがありますが、今回得た知識を活かし、更なる賑わいの創出や、交流人口の増加に活かしてまいりたいと思います。
②広島市「下水道事業の取り組みについて」
広島市下水道局では、①下水道施設の適切な維持管理及び耐震対策、②浸水対策の推進、③汚水処理施設の整備、④公共用水域の水質向上、⑤下水道資源の有効活用等の各種事業を実施していますが、今回の視察では、主に汚水処理施設の整備について学んでまいりました。
広島市の汚水処理施設の整備進捗状況は、平成26年度末で汚水処理人口普及率95.1%、その内訳は市街化区域内が97.7%、市外化区域外が41.8%で、処理人口はおよそ113万人となっております。
下水道普及促進についての取り組みは、地域ごとに市が最も効率的かつ市民負担の均衡を図るための5つの整備方法を選択し、計画的に推進。
広島市と流山市では、総面積や地域特性も違いますが、市民負担の軽減や維持管理の方法、環境面への配慮や地域特性を上手に活用した広島市の取り組みは参考にすべき点が多くありました。
③東広島市「消防局と消防署の一体整備について」
東広島消防局は東広島市・竹原市・豊田郡大崎上島町の2市1町を管轄とし、管内人口はおよそ22万人となっております。
消防広域化の利点として、組織体制の強化や効果的な部隊運用、消防業務の高度化や高度な資機材等が整備可能となったことが挙げられ、実際に免震フロアを採用した司令室や各訓練塔、防災センター等、充実した設備が整えられております。
現庁舎棟は平成23年12月に完成し、1階はエントランス、車庫、防災衣着装室、仮眠室、更衣室、トレーニング室、備蓄倉庫を備え、2階は消防事務室、講堂、食堂となっており、3階には防災センター、災害対策室、消防局長室、消防局事務室を完備しております。また、敷地内に主訓練塔、副訓練塔も備えられており、様々な訓練が実施できるようになっております。
今回の視察では、担当職員より庁舎建設までの経緯を伺った後、実際に庁舎内を視察させて頂きました。
先ず、免震フロアを採用した司令室にて、実際の業務の模様を視察。同室は119番通報場所を瞬時で特定できる発信地表示システムや、直近の消防隊・救急隊などを自動的に出動させる児童出動指定装置など、先端技術を駆使した高度システムを備えており、消防・救急活動の効率化が大幅に向上しています。
その後、市民も入館可能な防災センターでは数々の展示と共に、震度7までを体験できる起震機や煙体験ハウス等、充実した設備を見学。なお、同センターには年間約4000~4500名の市民が訪れ、小学校の社会科見学にも活用されるなど、市民の防災意識向上の一助となっています。
流山市でも、平成31年度以降に中央消防署の移転が計画されていることから、今回の東広島市の庁舎視察は非常に参考になりました。



