武力紛争は人道危機だけでなく、深刻な環境危機・気候危機を引き起こしていると、京都大学名誉教授・松下和夫氏(IGESシニアフェロー)は指摘する。
、
ベトナム戦争での枯葉剤、イラク戦争での劣化ウラン弾使用など、過去の紛争で土壌・水系汚染や健康被害が発生。
現在もウクライナ、ロシア、ガザなどで重金属含有兵器、石油施設攻撃、黒煙などによる汚染が深刻だ。
、
特に、軍事活動は大量の温室効果ガスを排出。
ウクライナ侵攻4年間でロシア側起源の排出は3億1100万トン超(フランス1年分相当)。
ガザ攻撃でも15カ月で戦闘だけで190万トン、復興含め3220万トン超と推計され、「エコサイド(環境大量破壊)」と批判されている。
、
世界の軍事部門排出量は全体の約5.5%と推計されるが、パリ協定の報告対象外で「見えない排出」となっている。
松下氏は軍事排出の見える化と、グリーン復興、気候損害賠償の必要性を訴えている。
(土曜特集)環境破壊し温暖化招く武力紛争/京都大学名誉教授 松下和夫氏に聞く
#公明新聞電子版 2026年06月13日付
https://digital.komei-shimbun.jp/kmd/article//0162202606130401
