京都大学元総長・尾池和夫先生のご著書『活断層のリアル』（PHP研究所）の発売記念トークイベントを拝聴いたしました。

京都造形芸術大学（現・京都芸術大学）での教員時代からご指導いただいている恩師の尾池先生に、久しぶりにお目にかかることができ、お元気なお姿を拝見し、とても嬉しく思いました。現在も俳句のご指導を賜るなど、引き続きお世話になっております。

出版元の方からは、本書の刊行に至った経緯についてお話がありました。ベストセラー『バカの壁』の著者である養老孟司医学博士が、近年、南海トラフ巨大地震への懸念を抱かれており、そのきっかけとなったのが尾池先生とのご交流だったそうです。そこで、尾池先生ご自身に活断層について執筆いただく運びとなったとのことでした。

阪神・淡路大震災や熊本地震などに先立ち、警鐘を鳴らしてこられた尾池先生は、今回のご講演でも「活断層とは何か」について、わかりやすく語ってくださいました。質疑応答の時間には、「地震は周期があるのではなく、突然起こる。地震は繰り返されるのであって周期があるのではない。」との応答が印象的でした。

大学勤務時代に尾池先生からいただいた手ぬぐいに記されている言葉を胸に感じる、ご講演でした。

「地震を知って震災に備える。和夫」

大変にありがとうございました！